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海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2022――
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42/205

仮題『優しいカタチ』/『君と共に』

生き恥はしんどい、でしょ?

仮題『優しいカタチ』


(きっさき)は 何よりも鋭かったのです

一度で骨まで断てるように

塗られた毒は 致死量だったのです

すぐに息の根が止まるように


あなたのために用意した

この世でいちばん 楽に逝ける

そんな凶器を突き立てることでしか

気持ちが表せなかったのです



仮題『君と共に』


自分の真裏に 君がいて

裏の裏が表ではない わたしたち

ふたつに 均等に分けなければ

言葉も紡げないわたしたち


それなら わたしは続けよう

文の海から あなたの言葉を

ただ折れぬように綴り続けよう

いつか二人が朽ちるまで


末永くよろしく、ね?

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