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仮題『たまには』/『雲』
私じゃなくて、彼が喋るのもたまには、ね。
仮題『たまには』
おいおい 笑わせんなよ
そのセコい心拍が止まるときまで
お前は聖人君子でいるつもりか?
今際の瞬間に冷静な奴なんて
それこそ 螺子が外れてる
綺麗事を並べられるのは
お前がまだまだ 恵まれてるからだ
立ち止まって 己を省みて
これまでの人生を悔いる時間だって
あってもいいんじゃねえのかよ?
仮題『雲』
地面に縛られた私たちは
あんなに自由に揺蕩えたらと
見上げた空に 目を潤ませては
腐った両足 骨が覗く
なりたいものがあったのだと
蝋の翼は とうに蕩けて
落下したときにできた挫傷を
舌でなぞって 慰めるんだ
憧れなんて、千切れ飛んで、さ




