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海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2022――
33/205

仮題『君が泣くから』/『愛言葉』

自惚れないでよ、君ごときがさ。


仮題『君が泣くから』


純真の雫が 嫌いだった

あなたのあどけない頬を伝うたび

その肩を揺らす あらゆる悲しみを

この手で取り払いたかったのだ


でも 幸せは与えられるものではなく

あなたは一人で救われるのだから

わたしの手は 空を掴んで

井戸の底で 溺死するのだ



仮題『愛言葉』


口にするのは 卑怯だと思った

片道切符の想いなんて

心の底に 鍵をかけて

仕舞っておくべきだと思った


吸入器と心電図が響く部屋で

朽ちゆく骨の内側で それを見つけた

けれど 開けるための暗証を

もう 手放してしまった後だった


もう、遅いのにね。

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