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仮題『口実』/『無言のエール』
悲しいね、啜り泣かないでよ。
仮題『口実』
溢れぬ雫の翼 零の極点
雪のように滑らかな砂
銀色の 夜にだけ咲く花
赤緑に湧くアーカイブ
手のひらに刻んだ数え歌
光年単位で離れた世界を
科学のベールで覆ってしまえば
二度と会うことはないだろう
仮題『無言のエール』
私にもわかるように言ってよ
形のない想いや 秘めた感情なんて
わかるわけがないじゃないか
枯死してしまった記憶ばかりが
縊死を煽るようにして翻り
壊死した脳髄をかき混ぜるんだ
だから 言葉にして教えてよ
そうしないと わかりきった答えも
水底から持ち上げられないんだから
あはは、言わなくてもわかる、って?




