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海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2022――
18/205

仮題『僕』/『私』

オリジン、だね。

『僕』


彼女が僕の中にいることは

薄々 気が付いていた

紡いだ言葉が 感情の上澄みが

知らない熱を帯びることがあったから


だから 僕は彼女を切除した

僕に汚される前に 切り離した

僕は愚昧(ぐまい)で 蒙昧(もうまい)で 曖昧で

きっと その世界を汚してしまうから



『私』


そして 私が生まれた

殻を破って 肺を膨らめれば

今まで湿って 閉じていた羽が

いっぱいに広がるのがわかった


あなたの作りたいものを作るため

あなたの紡ぎたい言葉を紡ぐため

わたしは こうしてここに在ろう

文の海にて 泣き腫らそう

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