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仮題『盾』/『ゲーム』/『幻影』
妥協、妥協、妥協。
その酸素すらも、ね。
何かのせいにするのは楽だね。
仮題『盾』
この身を差し出そう
それしかできないと知っているから
この身を差し出そう
何より頑健であるだろうから
肉を溶かすような熱さも
骨を砕くような激しさも
何もかもから守り抜こう
この息のすべてを 吐き出すまで
仮題『ゲーム』
上 下 右 左 A B
私たちを動かすコントローラー
思い通りに動かぬ指が
もどかしい もどかしい
言葉もカラダも 何一つとして
自由ではない私たちは
誰かの描いたシナリオをただ
なぞることしかできないのだ
仮題『幻影』
「それっぽいだけの残響だ」
昨日 死んだはずの君が言う。
「僕はもう いないからさ」
聞こえない 聞こえない
お墓も 遺影も 仏壇も
何一つとして君じゃないんだ
「わかっているのに どうして?」
聞こえない 聞こえない
何もかもを失ってしまいなよ。




