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海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2023――
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164/205

仮題『憂鬱:Judge』/『ブリーフシステム』/『ちはやふる』

諦めたのはあなたでしょ?

私のせいにしないでよ。

仮題『憂鬱:Judge』


0か1しかないのだろうと

気が付いたのは 星の降る夜

貴方の血肉が彩る満点の星図を

指で繋げた あの日のことだ


どんな言葉で飾ったとしても

秤に載せたのは 確かに私で

情状酌量の余地などない

速やかにガベルを打ち鳴らそう



仮題『ブリーフシステム』


構成要素の名前を呼ぼう

本能 欲望 信仰 大義

どれもが私の血肉ならば

心なんてものは くだらない


チェッカーフラッグを求めた

ひどく浅はかな脳細胞に

積まれた 欠陥だらけの歯車で

私たちは動いているのだ



仮題『ちはやふる』


誰かが残した言葉のカケラが

百歳 千歳 経ても座し

その恋慕が枯れ果てて尚

定形の枠で 舞い続ける


あの流れの荒々しさすら

言葉の木乃伊になってしまった

俯瞰風景の未来から想う

百のカケラの 紡ぎ合い


たいそうな言葉、恥じないように首を括ろうか。

こんなものしか遺せないもんね。

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