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仮題『青の記憶』/『ダイエット:divide』/『満員電車:Lobotomy』
ボロボロの爪、誇れるのかな?
無傷よりはよっぽどいいよ。
仮題『青の記憶』
暖かな思いだけで生きていけるなら
擦り減った肋骨も愛せるように
虫食いだらけの 柱で支えた
オンボロ橋を渡ったんだ
冷えないように 凍えないようにと
脳味噌の奥にこびりついたそれを
手のひらの熱を伝えるように
絶えず 擦り続けるのだ
仮題『ダイエット:divide』
身軽になったと喜ぶ君の
肋骨に守られていた あれこれが
偽物とすげ替えられていたとして
一体 誰が気が付くのでしょう?
肉を削ぐのが一番早いと
大切だったものさえ捨てて
痩せ細った皮一枚の
あなたを誰が愛すのでしょうか?
仮題『満員電車:Lobotomy』
蛍石のナイフで削り出した
頭蓋の形の容れ物を
ぶよぶよと浮腫んだ皮で包んで
箱に詰めて 送り出そう
整然と並んだ列の端
自分のことを思い出さぬようにと
切り落とした前頭葉を
飴玉のように舐めるのだ
ただの詭弁なのにね。
人生は割引シールまみれだよ。




