↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2023――
PR
154/205

仮題『青の記憶』/『ダイエット:divide』/『満員電車:Lobotomy』

ボロボロの爪、誇れるのかな?

無傷よりはよっぽどいいよ。

仮題『青の記憶』


暖かな思いだけで生きていけるなら

擦り減った肋骨も愛せるように

虫食いだらけの 柱で支えた

オンボロ橋を渡ったんだ


冷えないように 凍えないようにと

脳味噌の奥にこびりついたそれを

手のひらの熱を伝えるように

絶えず 擦り続けるのだ



仮題『ダイエット:divide』


身軽になったと喜ぶ君の

肋骨に守られていた あれこれが

偽物とすげ替えられていたとして

一体 誰が気が付くのでしょう?


肉を削ぐのが一番早いと

大切だったものさえ捨てて

痩せ細った皮一枚の

あなたを誰が愛すのでしょうか?



仮題『満員電車:Lobotomy』


蛍石のナイフで削り出した

頭蓋の形の容れ物を

ぶよぶよと浮腫んだ皮で包んで

箱に詰めて 送り出そう


整然と並んだ列の端

自分のことを思い出さぬようにと

切り落とした前頭葉を

飴玉のように舐めるのだ


ただの詭弁なのにね。

人生は割引シールまみれだよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。