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海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2022――
15/205

仮題『レシピ』/『我儘』/『ゾンビ』

ヒトなんてそんなものだよ。


つまんない意地張ってないでさ。

仮題『レシピ』


劣等感 大さじふたつ

焦燥感 一切れ

承認欲求 ふたかけら

睡眠欲と性欲 全体が浸るくらい


材料を粗く潰したら

それらを冷えた皮で包んで

青い血で満たして できあがり

汚いわたしの できあがり



仮題『我儘』


動物的な本能であり

人間的な欲だった

対義の位置には並べられず

蓋をすることもできぬまま


声に耳を傾けるのだ

聴かなければ()ねてしまうから

そして(なだ)められないのならば

時には素直に 求めるべきだ


仮題『ゾンビ』


温度を失った手足を

今も動かす 自己承認欲

枯れた才能ひっくり返して

王道からは外れていく


溶けた目玉で歌おうぜ

どうせ ぼくら 凡才ゆえに

行きつく先は地獄なのだから

お手手繋いで 進もうぜ

その道行きに意味なんてないよ。

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