↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2023――
PR
130/205

仮題『スペクトラム』/『投資』/『桃』

苛々しないで、ね?

実って、実って、腐り落ちるまで。

仮題『スペクトラム』


青を囲む 真鍮製の虹の額が

欲しかったわけではないはずなのに

分かれた階を辿る爪先を

霞む旋律が攫ってゆく


音階と色調が上がってゆくたびに

上昇してゆく わたしの脳髄も

半身麻痺の気配を知らずに

明後日の予定に書き込んだのです



仮題『投資』


時間も金も 骨で耕した

お前の頭にゃ 染みやしない

上っ面だけの言葉なんてもう

鼓膜が痙攣 拒否反応


パズルのピースには例えられない

オセロと将棋の異種格闘

愚かなその顔 引っ叩くために

積みに積んだり 何百億



仮題『桃』


ひとしずくの潤いをください

歯が沈む感覚を忘れたくないと

舌を鈍麻させる甘味に酔った

愚かなわたしを潤してください


鮮やかな色の果実ほど

鼻先の芳香で かき乱すから

いつの間にか抜け落ちたことにすら

ああ 接げぬ あと ひとひら


育てられないなら飼わないほうがいいよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。