↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2023――
PR
121/205

仮題『弱音』/『通』/『鳴』

めりー、めりー、ばっどえんど。

寒い? そうかもね。

仮題『弱音』


消えていく心拍を声にして

波打つ言葉の満ち引きすらも

爪弾きになってしまってからでは

戯れ言でしかないのだろうか


積んできた石を無駄にしまいと

躍起になって 走らせた筆が

虚ろに虚ろに振れてしまっていると

気が付いてしまったのだ


仮題『通』


道は一方 上から下へ

増産も効かぬ積荷に貼った

手形に書かれた花の名前を

辞書で引いては 疑った


そこを退けよ ホルンの音色が

そこを退けよ ねじ曲がり続けては

人生のごとく奇妙な謎など

きみの前では 知らぬふり



仮題『鳴』


警笛が 鼓膜を揺らしている

最終列車は嫌いだった

沢山詰めた 朱色の箱を

いつも 持っていってしまうから


耳元で聞こえるものが

気道と酸素の通過音であっても

そこに意味を見出だせるよう

私という金管に息を吹き込むのだ


不在着信に慣れてしまうと、話すのも怖くなってしまうかな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。