少し休憩に、新撰姓氏録
【人物】
藤原夏良 主人公 27歳。 10歳の時、高熱から前世の記憶がよびおこされる。 父親は桓武天皇。養父が藤原冬嗣。藤原北家。良岑安世の名をもらう。
814年 弘仁5年6月 親しい人の現状をまとめておく。
従二位 右大臣 藤原園人
従二位 内大臣 良岑安世
正三位 中納言 藤原葛野麻呂
従三位 左近衛大将 藤原冬嗣
従三位 中納言 藤原縄主
従三位 征夷将軍 文室綿麻呂
正四位下 宮内卿 藤原緒嗣
正五位下 武蔵守 坂上鷹養
正五位下 左中弁 藤原道雄
正六位上 藤原長岡、藤原宗成
現代に換算する俸禄で言うと、正二位で一億、従二位で八千万、従三位で五千万、正四位で一千万、正五位で七百万、正六位で一百万程と言われている。
この俸禄を見ても分かるように、全員が従三位以上を目指している。
弘仁五年、歴史的にはあまり知られていないのだが、この年、偉大な書籍の編集が終了している。
「新撰姓氏録」で、戸籍の要覧である。
記録では以下の記載がある。
『六月丙子朔、先是、中務卿四品万多親王、右大臣従二位藤原朝臣園人等奉勅撰姓氏録至是而成』(日本後紀11巻)
天皇家には姓はないが、姓のある皇族、皇族から一般庶民に臣籍降下した姓の記録と、姓を賜った一般庶民の記録である。
筆頭の真人姓は皇族の姓。真人で今も聞く名の例としては、「三國、大原、吉野、桑田、池上」であろうか。
朝臣姓は、帝から姓を賜った名の中で最上位。
例えば、こうある。
『藤原朝臣 出自津速蒐命三世孫天兒屋根命也二十三世孫内大臣大織冠中臣連鎌子右日鎌足(以下略)』(新撰姓氏録より)
『津速産霊神』の三世孫である『天兒屋根命』(天照大神が天岩戸に隠れたときに占いを行い祝詞を唱えた)の二十三世代孫である中臣鎌足(大化の改新で軍事を掌握した)は初めは中臣鎌子と名乗っていた。後に天智八年に藤原姓を正一位太政大臣不比等の時代に賜っていると現代語訳を補足しておく。
臣籍降下で姓を賜ると朝臣姓から選ばれる。臣籍降下で選ばれた朝臣姓で多いのが「源」であろうか。桓武天皇の時代に公費削減のため子供を臣籍降下したときの多くは源姓になっている。各親王の一団と思っていただいて良いと思う。
参考までに、源朝臣の冒頭は編製時代の帝である嵯峨天皇の子供「信、弘、常、明、貞姫、潔姫、全姫、善姫」八兄弟が記載されてる。『源朝臣 源朝臣信年六、弟源朝臣弘年四、弟源朝臣常年四(以下略)』(新撰姓氏録より) 臣籍降下の姓であるため出自の記載は無い。※年と数字の意味が分らないが、そのまま記載した。
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