がっぽり儲ける方法
シルフが余程頑張っているらしく
その後も冒険者達が何組か現れていた。
居酒屋キッチンカーの方はアウラとウィンディーネが
接客をしてくれていてある程度食べ物を出した後は
用意しておいた飲み物で間に合いそうだったので
私はエドガーと急ぎ宿泊施設を仕上げていた。
ノームが必要な作業は終わらせてくれてあったので
家具や日用品などの備品を設置する作業だけだったので
力仕事ではあったけれど私も頑張った。
一人部屋2部屋と二人部屋6部屋と
4人部屋が2部屋の合計10部屋とかなり大きな作りだった。
エドガーと話し合い朝食付きで料金設定をし
早速冒険者達に予約を取って回ると早い者勝ちの様にして
あっという間に部屋が埋まって行った。
一番最初の冒険者達も実はお金を持っていたのじゃないかと
そんな事を疑いたくなるくらい冒険者達はお金を持っていた。
そしてマリーさんが食材や道具を用意してくれれば
朝食は自分が用意すると言い張り用意するリストを渡して来た。
私はそれではマリーさんが働きすぎてしまうし
何よりローズちゃんが寂しがるだろうと心配すると
ローズちゃんも手伝いたがっていると言う。
ココで一緒に朝食を摂らせて貰うからと大丈夫だと
マリーさんのしっかりとした考えを聞かされて
まったくもって私の考えが足りないばかりに
ローズちゃんにまで気を遣わせているのかとまたもや反省した。
7歳の子でも大変さを予測して手伝いを申し出る位しているのに
私はいつも行き当たりばったりでみんなに迷惑を掛けてばかり。
思いついて始めてもすぐに誰かに丸投げして
結局目的さえ見失ってしまう事ばかり。
そしていつも決心して誓うばかりで何も進展していない
今日ばかりは本当に自分で自分が恥ずかしくなった。
そんな風に反省しながらマリーさんから預かった
リストの買い物をしているとウィンディーネが現れ
「そろそろシルフを呼び戻してもいいかしらぁ」と聞いてきた。
私は慌てて「勿論お願いします」とそう言うと
「私も疲れたしぃ少しづつで良いわよねぇ」と
何やら私に言い聞かせる様に言っていて
元気のない私を励ましてくれているのだと悟った。
そのウィンディーネの思いやりに元気が出た。
こんな所で落ち込んでる場合じゃないんだった。
少しでも冒険者達からお金を巻き上げるのが目的だった。
私は私に出来る事をやれば良いんだと思い直し
私に出来ていない所をみんながカバーしてくれているんだと
改めて感謝して受け入れまた新たにしっかりと心に刻んだ
私に出来るのはお金を提供する事だけなんだから
がっぽりと稼いで稼いで稼ぎまくるのだ。
そう決意して朝食のメニューを考えているか尋ねると
何だか手の込んだ事を言い出したので
モーニングの定番のスープとベーコンエッグとパンに決め
その作り方をマリーさんに伝え足りない食材を購入した。
そしてお客さんの様子を見ながらメニューを増やすか変更するか
また改めて考えようと決めた。
そうして宿泊施設の準備を万端整え終わらせて
私は居酒屋キッチンカーへと戻って行った。
居酒屋キッチンカーは大盛況で寧ろ席が足らず
ノームやウィンディーネやサラマンダーが
指定席の様にしていた場所まで占領されていて
休憩小屋にお酒を持ち込んで飲んでいる冒険者も居た。
なので私は慌ててテーブルとイスを追加でいくつか設置した。
この居酒屋キッチンカーにも専属の料理人が欲しいと
何となくそんな事を考えながらキッチンに入り
お酒の補充と追加の料理注文の受け付けを始めた。
ウィンディーネは疲れたなんて言っていた割には
マイペースで接客を続けてくれていて
酔った冒険者を軽くあしらっているかと思えば
アウラは忙し過ぎて気が立っている様で
いつも以上に無表情でキビキビと動き回っていた。
これはもう閉店時間を決めないと埒が明かない雰囲気に
私はどうしようかと考えていると
冒険者を一組追加してシルフが帰って来た。
「疲れましたの~」とフラフラと飛びながら私の所へ来て
「少しだけ休ませてほしいのです~」と私の中へと入って来た。
「そんなに無理しなくても良かったのに、でもありがとう」
私は私の中のシルフにそうお礼を言って
新たに到着した冒険者達を温泉施設へと案内した。
温泉施設にはローズちゃんが手伝いに来ていて
ローズちゃんはかなり厳しい言動で冒険者を叱っていたが
冒険者達にはそれがとても人気らしく
冒険者達もローズちゃんの言う事をよく聞いて
温泉入浴のお作法を守ったり施設を汚さない様にしていた。
マリーさんは大量の洗濯物を干す場所に苦労していたので
乾燥器の購入も考えたのだけれど
この際だからコインランドリーも作ってしまおうと思い立った。
等価交換様に一応見積もりを出して貰ったら
そんなに大きなランドリーでなければどうにかなると言うので
温泉施設内に2台位設置すれば良いだろうと考えて
ノームが帰ってきたら改築して貰う事にした。
着替え用に用意した衣服も殆どが売れていたので追加して
試に私の世界の下着や服もいくつか並べてみた
勿論お値段少しお高め設定にして。
売れれば儲けもんだなと思いながら女性の冒険者も居たので
女性用の下着色々や衣服も見本として女性更衣室に飾り
現物は男性物とは別の所に保管する様に置いておいた。
すると女性用の下着やアメニティーグッズが飛ぶように売れた。
女性の冒険者から評判を聞いた男の冒険者達も
土産に買って行きたいと購入する人も多くまさに取り合い状態。
なので私はアメニティーグッズに関してはゴミの事を考え
お土産に購入を考える人にはそこの所を入念に注意した。
それにしてもこの世界に
女性用の下着が普及していないとは思ってもいなかった。
お貴族様や富裕層がオーダーメイドで作る下着って
いったいどんなんだよと思いながら
やはり大雑把サイズの物にしておいて良かったと思いながらも
女性の冒険者にはきっちりサイズを測り
気に入ったデザインの物を購入してあげたら本当に喜ばれた。
大袈裟な程に喜ばれるのは本当に悪い気はしない
もっと他に何かしてあげたいと思ってしまうから不思議だった。
私は他に何か喜ばれながらもがっぽり儲かる方法は無いかと
そんな事を考え始めていた。
読んでくださりありがとうございます。




