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逃亡聖女は引き籠もりたい  作者: 橘可憐
第一章 1

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アウラのリクエスト


アウラは宣言通りグロシアート国の王城にも激しい雷撃を落とし

王城を壊し尽くし焼き払っていた様だった。


私はアウラの報告だけで実際その様子を目にしてはいないから

王城がどうなったのかそこに居た人々がどうなったのかは

まったく分からなかったし

アウラもそこまで詳しく教えてはくれなかったが

グロシアートの村や町には被害は与えずに

グロシアートの国を事実上滅ぼした様だった。


アウラに言わせるとサーゲイト国に利用されたのだと言う。


サーゲイトに聖女を取り戻せと唆され兵を出した様で

その結果私がこの森から出れば上手く取り込む気でいたらしく

たとえ失敗しても自分の国には実害が出ないと考えた作戦で

結局上手く踊らされたグロシアート国が

ひとり馬鹿を見た結果となったのだと

アウラはすべてを見透かしていて私に説明してくれた。


サーゲイト国に天罰と言う名の雷撃を落とす気満々のアウラは

「今は大陸の情勢を考えて我慢します」と

怒りを抑えている様だった。


「私がこの森から出れば良いのかな」私がそう言うと

「この森を救ってくれたコオを守るのは私の役目です」と

アウラがそう言ってくれたので私は少しだけ安心し

そしてアウラの温かさに沢山感謝した。


この大陸の国々がどうなって行くのか私には分からないけれど

アウラの為にも平和で穏やかになって欲しいと

出来ればアウラもシルフの様に

この大陸の人々に愛される精霊になって欲しいと願っていた。


「それにしても、サマサさん達をあのまま受け入れていたら

この森はどうなってたか分からなかったね」

私がそうアウラに言うと

「コオが利用されるのだけは阻止出来ると思っていました」

と、初めから分かっていた様なアウラの様子に

「もっとちゃんと私に教えてくれないと私は頭が悪いから

結局感情に流されてアウラの予測通りには動けないよ

そして結局アウラひとりに負担をかける

そんな結果で終わるのは嫌だからね」

私がアウラの目を見て強く言うと

「分かりました、これからはきちんとお伝えいたします」と

アウラが笑ったので私達はとても仲良くなれた気がした。


帰ったら何か美味しい物でも食べようか私がそう言うと

「美味しい果物が食べたいです」と

珍しくアウラがリクエストしているので

以前シルフと食べた美味しい葡萄の事を思い出し

私は迷わずに等価交換様に購入して貰った。


今日位はこんな贅沢も許されるよね

だって初めてのアウラのリクエストだし

多分アウラの問題が一つ解決した様でもあるし

私もあのグロシアート国王に多分復讐出来た筈だから。


帰り路を急ぐようにハイスピードで飛ぶアウラに連れられながら

私はひとりそんな事を考えていた。



読んでくださりありがとうございます。

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