精霊の通り道
漢方薬の勉強を始めた。
薬草の組み合わせと言うか効能の組み合わせで
どんな病気に効くのか等そう言うのが
ポーション作りにも役立ちそうに思ったからだった。
やっぱり四千年の歴史は深く広くそう簡単では無かったが
結構役に立つ情報も多かったと思う。
薬草だけでなく動物や鉱物にまで効能があるとは
思いもしなかったので今度色々試してみようと考えていた。
今は少しでもレベルが上がりやすいポーション作って
レベルMAXにするのが先だと思いながらも
つい売値の事も頭に浮かび
病気に効きそうなポーションを作る為の漢方薬の勉強だった。
そして色々と試しながら作っては売ってを繰り返し
何が高く売れるのかレベルを上げ易いかを探っていた。
そんなある日シルフが久しぶりに訪ねて来て
「コーちゃん、おねがいがあるの~」と
私の前に現れた途端に言い出した。
いったい何事かと久しぶりの再会を喜ぶ暇も無く
「どうしたの」と聞き返すと
「シルフの森も瘴気がいっぱいで困ってるの~」と
何やら深刻そうな話を始めた。
するといつの間にかアウラも傍に来ていて
シルフに詳しい事情を聞き始めた。
シルフの守護する大陸にもこの森と同じく精霊の森と呼ばれる
シルフが気に入っている森があるので
きっとそこの事を言っているのだろうと推測した。
その森に穢れが出始めたのなら
この森の二の舞になる事は目に見えて明らかなので
アウラも手伝うから如何にか対処して欲しいと
アウラに頼まれてしまった。
私はすぐにでも行ってシルフの力になりたかったが
時期的にサマサさんがここに戻って来る日が近いので
留守にする訳にもいかずどうしようか悩んでいた。
きっと一度出かけてしまったら
すぐに戻れる保証はまったく無いような気がするし
かと言ってサマサさんとの約束を反故にするのも気が引ける
と言うか、どんな結果を報告されるのかが気になっていた。
なので私の考えをシルフとアウラに伝え
シルフの大陸の問題解決は
サマサさんの到着を待ってからでも良いかと聞いてみた。
すると「大丈夫なの~」とシルフは簡単に答え
「私も付いていますから」と
アウラは良く分からない返事をしていた。
「でもさ、私はシルフの大陸迄どうやって行くの?」
普通に浮かんだ疑問を口にしてみた。
「精霊の通り道を一緒に使いましょう」とアウラは言ったが、
それって本当に大丈夫なの?
精霊じゃない私でも本当に通れるの?
どこか別の空間に閉じ込められたりとか
体がバラバラになったりとか絶対にしないんだよね?
本当に本当に大丈夫なんだよね?
私の不安を二人にぶつけてみたら、
そんなに心配なら取り合えず結界を張って置けば良いだろうと
気休めの様な事を言っていて
私の不安は簡単には取り除くことは出来なかった。
読んでくださりありがとうございます。




