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逃亡聖女は引き籠もりたい  作者: 橘可憐
第一章 1

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とうとうです


私は今更だけれど気が付いてしまった。


この森で魔物を浄化するのに気を取られ過ぎていたけれど、

そもそも初めから土地の浄化をしていれば

その後の残留瘴気や魔物の事を考えたら効果が違っただろう。


結果として魔物を倒せた筈なのだと考えると

自分の知識の足りなさと言うか考え無しな所が悔やまれた。


本当に今更なので悔やんでも仕方が無いのだけれど。


私は自分の拠点と決めた場所の近くを念入りに浄化して行った。


土地も水も木々も草花も目に付く物を丁寧に丁寧に。


瘴気が薄いせいか魔物はあまり出る事も無く、

シルフは相変わらず私の周りをフワフワパタパタと飛び回り

ウィンディーネは小さくなって私の肩の上に乗ったままで、

そしてアウラは時折上空高くから辺りを見回したり

木々や草花とまるで話でもしているかの様に見て廻ったりと

何だか忙しそうに飛び回っていた。


その様子を眺めながら精霊も色々なんだなと思っていた。


そして多分村の一つ位は作れそうな程の範囲の浄化が終わる頃

やっとノームが登場した。


「すまんかったのう」そう言いながら頭を搔いている姿は

見た目は頑固おやじなのに何だか可愛いと思ってしまった。


「もう大丈夫なんですか?」そう私が聞くと

「おお任せろ、完全復帰じゃ」と自信あり気に胸を叩いた。


するとシルフが「ノームちゃん良かった~」と抱き着き

ウィンディーネも「良かったわぁ」と言い、

アウラも「良かったです」と言っていた。


「心配かけたわい」と照れくさそうにするノームも何故か可愛かった。


そして私は早速なのですがと拠点作りの話を始めた。


土地の整地の事、浄化槽と水道の事などを話してお願いすると

ノームはいきなり今居る場所の土地の整地を始めた。


なので私は慌ててそれを止め

小川の傍の丘の上に家を建てる予定だからと説明すると、

折角だからと私が浄化した土地のすべてを整地して行った。


私は一人で引き籠れる家があれば十分なんですよ

そんな私にホームタウンでも作ってくれる気ですか?


と言った感じで、段差がある所はそれをうまく活用しながら

崖になる様なことが無い様に綺麗にあっという間に

あちこちすべて整地していた。


なので私は家を設置する予定だった丘の上に

等価交換様に購入して貰ったソーラーパネルと

オール電化の家を等価交換様から取り出して置くと

それをノームが興味深そうにあれこれと見回していたかと思うと

きっちりと手を入れて設置してくれていた。


そして「面白いもんを見せて貰ったわい」と何やら嬉しそうにしている。


次に浄化槽と水道の話をすると「どんなもんか教えろ」と言うので

等価交換様にお願いして

浄化槽と水道のカタログと説明書を出して貰った。


しばらくそれを興味深そうに見ていたノームに

「読めないでしょうから解説しますか」と聞くと

「大丈夫じゃわい」と言うので驚いた、文字が読めるの?


精霊っていったい何者だとつくづく感心していると

「簡単そうじゃわい」と言ってから

「アウラ少し手を貸せ」とアウラを呼んで一緒に作業を始めた。


アウラが多分コンクリートの様な物を出すと

それを使ってノームが浄化槽を作り

アウラが鉱物を出すとそれを使ってノームがパイプを作りと

みるみるうちに浄化槽と水道の設備を作り上げていった。


「こんなもんじゃろうて」と自慢げに私に言って来たので

私は「ありがとうございます」とお礼を言って家の中に入った。


とうとう出来たのだ目標にしていたオール電化の家が

水道の水は近くの小川から引いて浄水器で浄水して

浄化槽の水はきっちり浄化してから小川に流している

なので気兼ねなく電気も水道も使い放題の家が

とうとう出来上がったのだ。


ノームありがとう本当にありがとう。


そして等価交換様あなたがいなかったら

この家の事など夢にも思いつきませんでしたし

こうして完成させる事も出来ませんでした

本当にありがとうございました。


私はそう全ての事に心から感謝していた。



読んでくださりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 衣食住がついに [気になる点] 狩り場を用意しないとね [一言] おめでとう
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