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逃亡聖女は引き籠もりたい  作者: 橘可憐
第一章 1

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壁にぶち当たる?


魔界の森の中心部から少し離れると微かに水の流れる音がする。


私がその水音に気を取られていると

「あっちはに中央部近くを流れる大きな河があります」

と、私が最初に目指した川の方角を指さしている。


そうしてみるとここはその対岸って事だねと一人納得していた。


するとアウラが「こちらです」と案内してくれたのは、

大河に向かって流れる小川のほとりだった。


小川と言っても川幅は10m近くあったが流れは静かで川底も浅く

そこそこに水音をザワザワと響かせ

マイナスイオンを発生させている様な川だった。


中央部から少しどころではなく離れていたが

瘴気は薄かったし土地もそれほど穢れていないらしく

魔界の森の外の森とあまり変わらない感じだった。


川のほとりだと言うのに平地も多く

土地に幾つかの段差もあったが険しい訳では無く

そう広くは無いが長閑な丘の様な場所もあって私はとても気に入った。


「ここに家を建てて拠点にしても良いかしら?」

私はアウラに聞いてみた。


するとアウラは「気に入ってくれたのなら嬉しいです」と

快く了承してくれて

晴れて私が目指した拠点づくりに着手出来る日が来たのだった。


ここに辿り着くまで本当に長かった。


本当に色んな事があったけれど

寧ろそれらが無かったら辿り着けなかっただろう。


そう思うと感慨深く嬉しさもこみ上げて来て、

「本当にみんなありがとう」と精霊達にお礼を言っていた。


そうと決まれば早速始めますかと気合を入れ、

気に入った丘の上の土地を浄化して等価交換様に

ソーラーパネルで発電も蓄電も出来るオール電化の家を注文した。


すると等価交換様がモデルルームで使われていた物なら

格安で購入できると教えてくれたが、

土地をきちんと整地しないとマイホームの設置は無理だと言う。


家を設置する場所の土地の強度と水平がなんちゃらかんちゃらと・・・


要するに家は買えるけれど今のままでは設置は無理だと言う話だ。


早速障害にぶち当たり拠点づくりの難しさを実感していると

「ノームが起き出すまで待てばいいわぁ」と

ウィンディーネが助言してくれた。


「そう言う仕事はノームの得意だから」と。


そうか、ノームに頼む事が出来るのなら土地問題は解決か。


私は少し安心して次の問題へと取り掛かる。


そう浄化槽と水道の設置問題だ。


するとまたもやウィンディーネが

「そう言うのもぉノームに相談すると良いわぁ」と

またまた助言をしてくれて、

結局マイホーム作りはノームが起き出してからと言う事になり

私達はそれまで何をしていようか考える事になった。


シルフは完全復帰しているのでもっと遊びたいと言い

ウィンディーネはゆっくりしたいわぁと言い

アウラは森の様子を見て回りたいと言うので

結局ノームが復帰するまで森の中を見て回る事になった。


拠点にするこの場所の周りを浄化して歩くのも悪く無いだろう

私はそう気持ちを切り替え

しばらくは土地の浄化を気にしながらこの辺りを歩く事にした。



読んでくださりありがとうございます。

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