シルフの初挑戦
あっという間に等価交換様の現金表示が1億円を突破した。
1匹ずつで現れるドラゴンもそれぞれに高額だったが、
前足が劣化し二足歩行の様に移動する小型のドラゴンが
集団で襲い掛かって来るのが一番お金になった。
範囲浄化が使えて倒すのにさほど苦労もしないのに
1匹1匹も結構な額で最低でも10匹以上の群れと言うので
一回の戦闘でかなりの高額になった。
次はワイバーンで1匹見つけると周りには必ず何匹か居るので
一度の戦闘と考えるとかなりの高額になった。
等価交換様がレベルアップした事だし
前のレベルアップから贅沢ご褒美もまったくしていないし
ここは久しぶりにしても良いよねお取り寄せ
私はそんな事を考えながらもうすでに心を決めていた。
そうだ確か今回のレベルアップでは
あの店のあの商品って限定できる様になるって言っていたよね。
と言う事はですよ、
ネット通販品でなくても取り寄せられるって事だよね?
「そうです」等価交換様は期待通りの答えをくれた。
じゃぁ私がいつも楽しみにして食べてた
寮の近所にあったあの店のあのケーキも購入できるって事?
恐る恐る確認のためそう聞くと
「そうです」とはっきりと答えてくれた。
「じゃぁ食べたいあの店のモンブランとアップルパイ」
間髪入れずに私はそうリクエストするとすぐに黒い渦が現れ
そして食べ慣れたモンブランとアップルパイが目の前に並んだ。
久しぶりの再会に涙が出そうになった。
もう二度と出会えないと思っていたから感動の再開だった。
物凄く美味しいとか言うのじゃなくて、
食べ慣れた味と言うか自分のDNAに刻み込まれた味なんだよ。
あの会社に入ってから特別に何かなくてもいつも手軽に気軽に食べていた
無性に食べたくなる事がある味なんだよ。
等価交換様のマジ有能振りに頭が上がらないと言うか
感謝してもしきれない有難い機能追加を心から喜んでいた。
そうしていつもの様に食べようとするとシルフが現れた。
今回はシルフの分のお皿と子供用フォークも用意して
綺麗な食べ方を教えたつもりだが、つもりだったが、
返ってポロポロとこぼしてしまって
上手に食べられる様になるまで時間が掛かりそうだった。
「上手に食べられる様になったらプリンを食べようね」
「プリンってなに~」
「卵と牛乳で作ったとっても美味しいデザートだよ」
「今じゃダメなの~」
「スプーンを使わないと食べられないからね
まずはフォークを使いこなす練習だね」
私がそう言うと頑張ってフォークを操っていたが、
考えてみたら扱うのはスプーンの方が簡単だったなぁ
まぁいいか、次はプリンに挑戦させよう。
私は心の中でそう決めて一人楽しんでいた。
「等価交換様の次のレベルアップはいつですか?」
私がそう聞くと
「累計入金額が5億円を超えた時です」って
また途方もない金額を聞いた気がしたが、
今ならその5億円もそんなに遠い話ではない気がして
落胆する事は無かった。
するとシルフが聞いてきた。
「レベルアップってなに~」
そう聞かれるとなんと答えて良いか迷った。
「戦って成長するって事かな?」
「じゃぁ、私もレベルアップする~」
「シルフのレベルアップってなによ、元の大きさに戻るって事?」
「違うけど分かんない~、私もコオと一緒に戦う~」
「一緒に戦うの?私と?」
「そうだよ~」
いったいどうやって戦うんだと思ったが、
シルフがやる気を見せているからまぁいいか
疲れたら諦めてまた私の中で眠るんだろうし
私はそう考え一人納得して
「じゃぁ一緒に頑張ろうか」簡単にそう答えていた。
読んでくださりありがとうございます。




