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水野君はあの後、おばさんとおじさんと警察に行き、見たことを全部話し、無実を証明された。
だが、僕らが歓喜の表情で肩を叩き合う暇もなく、危機は忍び寄ってきた。
「生徒会の活動を、全面的に中止することに決まった」
教頭が生徒会室に入るなり、そういった。
「大体、君たちが悪いんだぞ。いつも問題ばかり起して。例年通りやっていれば、こんなことにはならなかったんだからな」
いやらしい笑みを僕らに向けて、教頭は出て行った。
僕らが反論するまもなく。
空気がまた、凍りついた。
でも、前の凍りついたとは、違う。
みんなの怒りで空気が張り付いた、というのが正しいだろう。
実際、僕もものすごい怒りを覚えていたから。
「・・・ふざけんな」
そういったのは、佐崎でも、田口でも、和倉でもなく、僕だった。
驚いたようにみんなが僕を見る。
でも、一番驚いていたのは、僕だった。
僕は、もともとそんなふうに発言したりしないほうだと自負している。
無意識に出た僕の声に、自分自身で驚いていた。
「いつも問題ばかりって・・・そんなふうなことを通して、成長するって言ったのは、先生たちじゃないか!僕らを教師の言うことを聞いているだけのロボットにしたいだけじゃないか!そんなの・・・そんなのおかしいよ!」
思ったことが、口から飛び出していく。
そう、こんなふうに遠慮しないで話が出来るようになったのも、この、生徒会のおかげ。
佐崎が、執行部に誘ってくれなかったら、僕は今も人におびえていた。
人を嫌って、ずっと一人ぼっちのままだった。
泰葉とも、仲直りできなかった。
執行部は・・・生徒会は、僕の恩人のようなものなんだ。
「そうだよ・・・おかしい・・・」
そういったのは、中田だった。
怒りの涙を流しながら、つぶやいている。
「私たちは・・・ロボットじゃない」
「そうだよ、違う」
江桜も賛同する。
「俺たちは、先生たちの言いなりにはならない」
「先生たちの人形じゃない」
「そうだ」
僕らが一致団結しかけたときだった。
「そうかな?良いんじゃない?ロボットでも」
そういったのは・・・
「さ・・・佐崎・・・」




