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学校と僕。  作者: 奏良
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僕らにも冬休みがやってきた。

小学生の頃は、すごく待ち遠しかったが、今は全くだ。

学校にいるほうが楽しい。

学校が、こんなに楽しい場所だなんて、僕は全く気づいていなかった。

自分自身を素直にさらけ出しても、みんなちゃんと受け止めてくれるんだ。

僕は、全然気づかなかった。

そして、気づかなかった自分がすごく馬鹿なように感じた。


冬休みになると、毎日のように泰葉と佐崎が遊びに来た。

二人とも、アニメやら漫画やらの話ばかりしているので、僕は全くついていけなかったが、とても楽しそうに笑っている二人を見て、僕もうれしかった。

二週間の冬休みも、あっという間に・・・というか、「あ」と言えもせずに終わってしまった。

生徒会、活動再開のゴングが高々となっているのが聞こえた。


「みんな、大変だよー!」

始業式が終わって、僕らが生徒会室で相談をしていると、江桜が叫びながらドアを開けた。

「薫、どうしたの?」

江桜は相当急いできたらしく、肩で息をしていた。

でも、江桜の「大変」は、僕らもずいぶんなれていたので、反応したのは如月だけだった。

「商店街の福引か?」

「テスト90点台だったのか?」

「身長でも伸びてたの?」

佐崎と田口と中田が口々に言う。

僕と和倉は黙っていた。

「そ・・・そんなんじゃないよ!」

江桜の目は真剣だった。

それを感じ取ったみんなが静かになる。

「生徒会の活動が・・・中止になるかも!」

「え?」

空気が凍った。

暖房の効いているはずの生徒会室なのに、背筋が寒くなった。

「そ・・・それってどういうこと?」

中田が尋ねる。

「先生たちが・・・生徒に何かやらせても、問題が起きるだけだって・・・それで・・・」

江桜は泣きそうな声で言っていた。

田口が背中をさする。

「次問題が起きたら・・・生徒会の活動・・・全面的に禁止するって・・・」

意味が分からなかった。

身勝手過ぎる先生たちの言い分が、僕には理解できなかった。

「おかしいだろ・・・そんなの・・・」

凍りついた空気は、余計に温度を下げる。

誰も何も言わない。

そして、僕ら執行部最大の危機は幕を開けた。

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