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8話 ギルドで絡まれました

次の日。

「おーい、みんな起きたか~?」

テオが他の3人を起こしに来る。

メルタとリールはすでに起きて身支度をしていた。早い。

一方ティアは…

「Zzz…あと5時間…」

ガッツリと眠っていた。それ昼過ぎますよ。

「アホなことを言ってないで起きろ。今日は依頼の報告に行かなきゃならないんだ。」

「あ~、布団盗らないで、泥棒、変態、ムニャ…Zzz」

あ、これ起きないやつだ。

僕はテオと一緒についてきている。そうだ、こういう時は…

スプレーの中にハッカ油を入れる。それをこうティアに吹きかけてあげると…

「Zzz…!?きゃあっ!?痛い!体が焼ける!!何これぇっ!?」

よし、成功だ。ハッカ油は直接肌にかけるとめちゃくちゃ痛い。これ豆知識ね。

「お前って…つくづく容赦ないよな…」

失礼な、わざわざ起こしてあげたんだから優しさと慈愛に満ち溢れていると言ってほしい。


そんなこんなあって。


「ポット、見てみろ。これが冒険者ギルドだ。」

目の前に大きな建物がある。

大きいと言ってもその辺の家よりは大きいという意味でべつにデパートみたいとかエッフェル塔みたいとかそういう訳ではない。

「私たち冒険者は、ここに登録をして依頼を受けたりしているのよ。」

「逆に冒険者に頼みたいことがある人は、ここに来て依頼を申請してるんです。」

メルタとリールが説明してくれる。

「じゃ、入りましょう!みんな!」

ティアがいち早くギルドの中に入っていった。

「はいろう。」

「そうだな。中はもっとすごいぞ!」

「酒飲みの無骨なおっさんがたくさんいるだけでしょう、特にすごくないですよ。」

「失礼な、ここの酒は凄いんだぞ!とても甘くて、しかもどれだけ飲んでも全く酔っ払わない。」

「それ前も言ったけど多分お酒じゃないわよ。店員さんジュースの樽から注いでたもの。」

「店員さんテオがお酒飲めないの知ってますからね…、黙って僕たちに気を使ってたんでしょう」

テオってお酒好きなのに下戸なのか…



扉を開けて中に入る。

中はお酒と喧騒の匂いがする。体験したことはこれまでなかったけど、どこか落ち着けるそんな雰囲気だった。

「ん?おお、『蒼い風』じゃないか。依頼でも受けたのか?」

入り口近くのテーブルに座っていたおっさんが声をかけて来る。

「ああ、今回もミランさんの所にな。」

「あの薬屋か?あの子は見た目もいいし、腕も悪くないんだが、いかんせん薬の発想がな…もっとシンプルにポーションとか、風邪薬とか作ってくれれば嬉しいんだが…」

「でもまあ、そういう人にしか作れない薬もあるでしょう。自由にやらせてあげればいいじゃないですか。」

「でもなぁ、この間足を怪我したからあの子の薬屋に傷薬を貰いに行こうとしたら、あの子、なんと足がもう一本生える薬を出して来たんだ。足がもう一本あれば怪我した足を使わなくてもこれまで通り歩けるよな、って」

「それは…ご愁傷様だな」

あれ?傷薬って、ポーションがあるのに傷薬なんてあるものなの?


Q.この世界に傷薬ってあるの?

A.レベル1ポーションに満たないレベルの回復効果しかない薬を一般的にレベル0ポーションと呼びますが、世間的には傷薬で名が通っています。


Q.ポーションのレベルって何で決まるの?

A.王都認定の薬瓶一本でどれほどの回復が出来るかでレベルが分類されます。ただしポーションの回復は短期間では再度発動しないので、量を多く飲めばそれだけ効果が高くなるわけではありません。

ポーションのレベル分類は主にこのようになっています

レベル0:ポーションとしての回復効果は一切ありません。怪我の回復を促進するポーションです。このポーションに限り、飲んでも他のポーションの回復効果を妨げることはありません。

レベル1:非常に軽度な怪我を回復することが出来る薬です。一般的にレベル2ポーションの失敗品として精製されます。

レベル2:軽度の怪我を回復することが出来る薬です。一般的に市民が一番よく使用する薬です。材料も比較的簡単で、薬師ならば多くの人がこのレベルのポーションを精製出来ます。

レベル3:軽度の怪我または風邪レベルの疾病を回復することが出来る薬です。冒険者が最も一般的に使用する薬がこの薬です。また、冒険者ギルドはこの薬を常備しておくことが義務付けられています

レベル4:骨折などの怪我または多くの疾病を回復することが出来る薬です。一般的な市民の家には一家に一本用意している場合が多いです。

レベル5:部位欠損を含まない怪我および多くの疾病を回復することが出来る薬です。とても高価な薬ですが、緊急時などに備え多くの薬屋に常備してあるケースが多いです。

レベル6:部位欠損を含む怪我およびほぼ全ての疾病を回復することが出来る薬です。王都の薬屋など、一部の高級な薬屋などで購入することが出来、高レベル冒険者の中には所持している人もいます。

レベル7:あらゆる怪我および疾病を全回復することが出来る薬です。これを生産したものは薬学を極めたものとして、王都の薬師名鑑に名前が残ります。ただし、最近は昔より生産できる人が増えたので、価値は高いですが絶対に入手できないものではありません。

レベル8:あらゆる怪我および疾病の全回復、そして失われた精神を治療する事が出来ます。材料の入手難度や生産できる人の少なさから伝説級の薬ですが、薬の生産に特化した人の中には作り方を知っている人もいます。

レベル9:あらゆる怪我および疾病の全回復、そして死者を蘇生することが出来る薬です。現在作ることが出来る人がいるかは不明です。

レベル10:あらゆる怪我および疾病の全回復、死者の蘇生に加え、対象に不死を与える薬です。伝説の薬師ノクリスが作ることが出来たと言われています。


結構色々な種類があるんだなぁ…

みんなはレベル5のポーションって結構強力な効果のやつなんだ、それを持ってる『蒼い風』って、もしかして結構有名な冒険者?

「あれ?そういえばティアはどうしたんだ?」

「そういえばそうね、どこにいるのかしら…」

辺りを見回すと、ギルドの端っこの方で騒ぎが起きていることに気がついた。

「ひひひ、お嬢ちゃん。ちょっと俺らと遊んで行かないかい?」

「へへ、さすが兄貴。えらいベッピンさんを見つけたじゃないですか。」

「えっ、すいません。そういうのはちょっと…」

まずい、ティアがよくわからない連中に絡まれている。

一人は黒いヒゲに気持ち悪い目をした男で、兄貴と呼ばれていた方は、ハゲ頭に筋肉が隆々と浮き上がっている。まずいな、見た目はやばいやつだが強そうだ。

2人の容貌にビビっていると、突然テオが僕を掴んだ。

テオの目は真っ直ぐ2人の男を見ている。

ああ、そういう事か、無言のうちにテオの意思を察し、中身を入れ替える。中にはお遊びのタバスコとは違う、塩酸を入れておいた。科学の実験などで使う薄めてある塩酸とは違う、もっと濃い塩酸だ。

テオはつかつかと男2人に歩み寄ると、

「おい、そこのお前ら。」

「ああ?なんだお前は、悪いけど用があるのはこのお嬢ちゃ」

「俺の仲間に何しやがってんだ!」

テオは右手に握っていた僕を


ガコン!


ハゲた男の頭に振り下ろした。


痛いっ!?えっ!いや、ちょっと、止めて!

「ぐっ!あああぁぁ…」

「あ、兄貴!ま、待ってくれ、これは兄貴が勝手に…」


バコン!


ちょっ!ヘコんだ!胴体が少しヘコんだ!てか痛い!痛覚消しておけば良かった!せっかく設定に感覚のON/OFF付いてたのに、設定し忘れていた。

「何事もなかったか?ティア」

「おかげさまで、なんともなかったわ」

僕が大変な事になってます。ちょっと、システムウィンドウシステムウィンドウ。



名前:ポット

レベル:3

HP:63%

MP:100%



あっ、予想以上に減ってる。

「ねぇ、テオが武器に使ってたそれって…」

「え?あ、あぁっ!ポット!?すまん!」

「ひどい。」

「いや、すまん。うっかり…」

「ポット。体がヘコんでますが、それ、治るんですか?」

「ひーる。」

僕の体は回復魔法を貰わないと自動修復はしない。逆に回復魔法ならいいんだ、って感じがするけど…

「あー、僕たちの中には回復魔法を使える人たちはいないですね、ギルドの人に頼みますか。」

「ええ、とりあえず受付の方に行きましょう。」

全員で受付の方に歩いていく。



…ちゃんと忘れずに痛覚は切っておこう。今回はヘコんだだけだったけどもし穴が開いたらとても痛いんだろうか、ああ怖い。

ポーションの設定、ちょっと曖昧なところ多いんで後で加筆するかもしれないです。

基本的にはレベル2か3が基本、そこから上は貴族が緊急用に持っていたり高ランクの冒険者が使ったりといった感じです。製薬スキルがないとポーションは作れないのでレベル0でもたたき売りとかはされてないです。レベル0はキッ〇パイ〇ール、レベル1から本格的な医薬品みたいな値段のイメージで。

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