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舵を切った日本政府と逆に振り回される女神龍。その船山に登らない?大丈夫?

Twitterやってます。Twitterアカウント→http://twitter.com/dendogun


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天皇陛下との挨拶をこなし、献上品を捧げたシルバディア。その対価として日本への浸透を図ったが思ったより受け入れられて些か恐怖した。が、そういうのを差し置いて総理から呼び出しが掛かった。シルバディアだけでなく、エルーカディアとバルガンディアもである。


「なんなんすかねー私達も呼び出しって。」


「わかん・・・・・・ない・・・・・・帰って来て・・・・・・もう少し・・・・・・休みたい・・・・・・」


「仕方ないじゃない二人とも。私達は日本政府にお世話してもらってるのよ。お願いがあるなら聞かなきゃならないのよ。」


須垣の運転する軍用SUVに乗り総理官邸へ。その総理官邸は警護のレベルが明らかに普通ではない銃を携帯した警備員が並び物々しい雰囲気を醸していた。


「さて、なにかしらね。」


「なんか待遇変えるんすかね。」


「すごいぞ〜・・・・・・・」


地下会議室に降りて、須垣がインターホンに呼びかける。すると重たい防護扉が開いて中に招き入れられる。中には中央に中島総理、周りに閣僚が勢揃いしており非常な緊迫感が包んでいた。


「ごきげんよう総理。私達全員呼ぶとは何があったの?」


「こんにちは。シルバディアさん、エルーカディアさん、バルガンディアさん。」


中島総理は嫌に緊張した面持ちで立っている。そして秘書に指示するとシルバディア達の前に温かい紅茶とお菓子が宛がわれた。エルーカディアとバルガンディアは遠慮無くお菓子に齧り付いているがシルバディアは総理をじっと見つめたままだった。


「シルバディアさん。我々日本政府は、貴方たち女神龍に、大規模取引を持ちかけることを決定しました。」


「へぇ。」


「うす。」


「?」


・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・


・・・・・・・


・・・・・・


・・・・・


・・・・


・・・


・・



「山田君。」


「はい。」


エルーカディア達が飲み食いする以外の音がしない地下会議室で山田吉彦経済産業大臣が起立する。


「本日内閣府が公表した改定値により、今期の実質経済成長率は0.2ポイント下方修正されました。要因は複合的です。政府分析では外部供給制約の影響が想定以上に出ています。」


「それが、私達に何の関係が?」


「シルバディアさん、まずは最後まで聞いていただけないでしょうか。」


「総理・・・・・・わかった。ごめんなさい。」


「んんっ・・・・・・続けます。想定以上に拡大した要因の第一が、韓国に依る半導体輸出制限措置です。」


「あー・・・・・・大統領が行方不明なんでしたっけ?」


「左様です。我々への反抗措置というよりは単純に国内の混乱で輸出制限措置をしているようです。」


「そうなの。」


「続いて第二に、中国によるレアアース輸出削減です。こちらは間違い無くシルバディアさん、宇宙怪獣を独占する日本への反抗措置と見てまちがいありません。」


「院達はどうなってるの?」


「それは私から。法務省です。」


「そう。」


「流した中国安全部の二重スパイですがよく働いてくれています。中国内部の情報統制もしてくれているのですが・・・・・・」


「ですが?」


「都合の良い情報ばかりを流しすぎましたね。中国で日本は危険を対価に良い思いをしていると感じているようで・・・・・・それで中国は動いたのかと。」


「そうなの。」


中島総理に目を戻すと総理はうむとひとつうなずき、書類を一枚取り出した。


「この中国と韓国の件を我々は重要視し、このレアアース、半導体依存からの脱却を計画しています。」


「そう、それで?」


「日本は資源の無い国です。これを脱却します。そこでシルバディアさん。」


「はいはい。」


「シルバディアさんは以前、対価を出すとおっしゃったとき。無限の石油や鉱物資源を提出してくださいました。あれはまだ取引は可能ですか?」


「可能よ。」


「わかりました。この大規模取引で要求するのは際限なく産出する石油、石炭、レアアース各種、レアメタル各種です。対価は日本国内で対応出来るものならなんでもです。」


「そう、そうれはいいんだけれど。なんでエルとバルを呼んだの?」


「可能であればお二人にも取引をお願いしたいからです。」


「えっ。」


「!?」


「お〜・・・・・・・」


シルバディアは露骨に嫌な顔をする。エルーカディアとバルガンディアは地球に馴染んだとはいえ、まだ取引が出来るほど醸成していない。シルバディアは即NOを突きつけた。


「ダメよ総理。それはダメ。取引は私だけにしなさい。」


「何故ですか?」


「この二人は人間社会や情勢について私ほど勉強してない。私でも追いつかない場合があるのに、その状態で取引は二人には出来ない。」


「なるほど・・・・・・ではこうしましょう。」


「なに?」


「取引はしません。ですが取引リストを作らせてください。」


「・・・・・・。」


シルバディアは思案する。リストを作るだけで済むか?リストを作ればなし崩し的に取引に持って行く可能性がある。私の目は届く範囲に置いておくが総理に呼び出されている時に別口に天谷に呼び出され取引をするという裏口を使うかもしれない。そんなシルバディアの怒りを買う手法を取るかはわからないが。やりかねないという雰囲気が今の中島総理にはあった。


「ダメよ。」


「・・・・・・・。」


「取引の準備をさせるのもダメ。その要求は飲めないわ。」


「・・・・・・・わかりました。シルバディアさんは少々過保護ではありませんか?」


「わかってないわね総理。私は人類の為なら過保護にもなるわ。」


「人類の為・・・・・・?」


「ええ。この子達での取引で、一番困るのは対価を支払えないと言う事よ。私なら臨機応変に対価の内容を変えられる。でもこの子達は出来ない。対価を支払えない=強制徴収になるのよ。そしてその徴収する物はこの子達しかわからないの。人類滅亡の第一歩だと思わない?」


「・・・・・・確かに。」


「わかった?だからこの子達とは取引は絶対ダメよ。」


「承知しました・・・・・・・」


「なんかよくわかんないっすけど。」


「お〜・・・・・・・」


「エル、バルの用はないわよね?帰らせていいかしら。」


「わかりました。天谷さん。お帰しして。」


「はい。」


「お菓子食っただけで終わったっす!?」


「このお菓子・・・・・・・もらってく・・・・・・」


天谷が引率してエルーカディアとバルガンディアは帰っていく。シルバディアは総理に向き直り取引を続ける。


「それで無限の資源だったわね。場所や採掘はどうする?」


「場所は既に検討してあります。大島などの伊豆諸島にレアアースとレアメタルを。小笠原諸島の海底に油田を作っていただきたい。」


「わかったわ。掘った場所が鉱床になるようにしておく。」


「ありがとうございます。採掘に関しては大王路グループにやらせます。」


「海夢のところね。ちゃんと海夢が総統になったときにやること残しとくのよ。」


「承知しています。」


中島総理が頭を下げる。だが話はここからだと総理は汗を垂らす。


「じゃあ対価ね。」


「・・・・・・・はい。」


総理は何を要求されるのか見当も付かなかった。恐怖で足がすくみそうだが総理として受け止めねばならんと踏ん張るのだった。


「日本の戦力を6割、いただくわ。」


「戦力・・・・・・?」


「そう。戦車とか、装甲車とか、戦闘機とか、輸送機とかよ。」


「それは、どうやって・・・・・・」


「自動で私のアイテムボックスに送るから大丈夫。そうね・・・・・・礼文分屯値から南、朝霞駐屯地までの全ての駐屯地や基地、自衛隊の施設から装備を根こそぎいただくわ。安心して人間はいただかないから。」


「・・・・・・!!」


どれだけの防衛費だろうか。それどころか国防がめちゃくちゃになる。だが、無限の資源の対価としては安い・・・・・・・いや日本が無防備になるのに安い・・・・・・・?他国にこれが気付かれたら終わりだ。スクランブルも出来ないと言うことになる。日本の国防がしばらく止まる。国民を危険に晒し得る資源とは・・・・・・と思ったが。総理の行動は早かった。


「浜中君。」


「既に消失後の移設計画の打診をしました。対応の可否はこれからになります。」


「わかりました・・・・・・・」


中島総理はシルバディアに向き直る。そうして力強くこう告げた。


「その方向で、前向きに検討します。お時間をいただけますか。」


「もちろんよ。そんなここで決断しろとは言わないわ。やっぱり別な対価にして欲しいって場合も教えてね。」


「承知しました。」


中島総理は胸をなで下ろし、防衛大臣と新しい国防計画を練ろうと繰り出すのだった。


・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・


・・・・・・・


・・・・・・


・・・・・


・・・・


・・・


・・



数ヶ月後。取引は成された。朝霞駐屯地以北の自衛隊施設から装備がなにもかも消失した。半長靴から戦車、戦闘機まで。何もかも消えた。だが混乱は無かった。直ぐさま鉄道、高速道路輸送で装備が充足され、戦闘機が着陸する。ロジスティクスは消えていなかった。


「おお〜〜これが自衛隊装備なのね。」


そんな状態などつゆ知らず。アイテムボックスの中を眺めるシルバディアではあったが少々やり過ぎたかとも思った。自衛隊の装備を頂戴するというのはいろんなものが動くので影響が半端ないなと。まぁでも渡せるというのだからもらっておこう。


「ま、これで国防もちゃんと見直すでしょ。かっこいい新装備とかこないかしら。」


シルバディアは自衛隊車両のプラモデルの箱を開け、ランナーのビニールを破いた。


















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