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国際会議勃発中!!そんなに欲しいものがあるの?まぁ私もだけど。

Twitterやってます。Twitterアカウント→http://twitter.com/dendogun


東京都、千代田区。某マンション。シルバディアに宛がわれたこのマンションの一室では異様な雰囲気に包まれていた。


「みのり。やるわよ。」


「ええ。わかってますよ。」


テーブルの上には無数の牛乳。そしてフルーチェのパック。


「フルーチェ食べ放題パーティに開催よ〜」


「わ〜〜!」


この一室は、兎にも角にも、ただただ平和であった・・・・・・だが、そこに須垣がマンションのエレベーターを昇って一歩一歩シルバディア宅へと歩みを進めていた。


・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・


・・・・・・・


・・・・・・


・・・・・


・・・・


・・・


・・



永田町、総理官邸。執務室。中島総理はこれから始まる会議の議長を務める為、緊張を伴いながらテレビ会議の通話ボタンを押した。


「皆さんお待たせしました。国際宇宙怪獣対策機関四カ国会議を始めます。」


「うむ。」


「よろしく。」


「よろしくな。」


「まずは、ハリー首相、エフレム大統領。お忙しいところ参加いただきありがとうございます。」


「はははは!なに気にするなミセス中島!あの話が本当なら参加するに値する!」


「その通りだ。アレクセイが経験したあの出来事。ましてやアレクセイが嘘を言うはずが無い。信じるまで時間は掛かったが。」


「では、その認識でお願い致します。議題はコードネーム:ドラゴン、個体名シルバディアの取引についてです。取引の準備は出来ましたでしょうか。」


「出来ている。既に望みの物は確保してある。」


「ロシアも準備は滞り無く。」


「アメリカちょっとまだ待って欲しい。メーカーが頑固でな。確保出来ていない。」


「わかりました。では、お繋ぎ致します。」


「ちょっと待ってくれ。」


「今繋ぐと言ったか?もう接触させるのか?段階があるだろう。」


「もう既にポール外務大臣とアレクセイ将軍が段階を踏んでくれているので。」


「嘘だろ・・・・・・」


「もう覚悟を決めないといけないわけか。」


「お繋ぎしても?」


「わかった。」


「かまわん。」


中島総理が少し操作をするとテレビ会議の窓が一つ増えて。少女の姿が映し出される。シルバディアだ。


「えーみなさん。こんにちは。こんばんはかな?おはよう?まぁなんでもいいわ。ごきげんよう。シルバディアよ。」


「すごい流暢な英語を喋っている・・・・・・」


「ロシア人よりロシア語が上手いな。」


「え?」


「ん?」


「あはは、今私は翻訳の魔法を使っているの。だから私の言葉は自分に一番聞き馴染みのある言語に変換されているのよ。」


「なるほどな。初っぱなから思い知らされたよ。」


「魔法、か・・・・・・」


「どう?すごいでしょ。」


「ああ!とてもすごいよ。改めて自己紹介しよう。ハリー・ホプキンスだ。イギリスの首相をやっている。」


「エフレム・アリエフだ。ロシアの大統領だ。」


「よろしくね。」


和やかに始まったが言い知れない緊張感が走っていて中島総理は胃を痛めた。イギリスとロシア。一大大国の交渉など出来るのだろうかと考えているもののシルバディア自身はとにかくのほほんとしているのであった。


「すまないレディ・シルバディア。アメリカはまだ用意が出来てないんだ。もう少し時間が掛かる。許してくれ。」


「大丈夫よジョーンズ大統領。時間はあるわ。いくらでも待てるから用意が出来たらまた声を掛けてちょうだい。」


「すまない。そうさせてもらう。」


「では、ハリー、どちらから話す。」


「私はどちらでも構わんが・・・・・・」


「それなら、何年前だったか、チェスの勝ちが私だったから私で良いか?」


「随分前の事を取り出すな、まぁいいぞ。」


「すまない。ではシルバディア。私から話させてもらう。」


「いいわよ。」


「既に君が要求する品は用意出来た。だがその報酬について、もう少し話しを聞かせて欲しい。」


「もちろんいいわよ。」


「ありがとう。君は、報酬は資源、テクノロジー、そして力だと言った。

力はキャプテンアメリカになると言っていたが、もう少し具体的に教えて欲しい。」


「いいわ。まぁ簡単にいうと人間の強度を二万倍にするのよ。」


「二万倍、数字が大きすぎてよくわからないな。」


「二万倍にすると20メートルの跳躍が可能になり、180メートルの高さから落下しても三点着地が出来るようになり、筋肉で銃弾を弾き、放射線に耐えて、毒を無効化し、無呼吸で五時間活動出来るようになるわ。」


「・・・・・・・・・すさまじいな。」


「私からしたらこれでも虚弱だけど地球から見たら十分超人でしょ?

今回の取引ではこの強化を一人だけしてあげるわ。」


「なるほど。わかった。他の物も聞いて良いか。」


「ええ。」


「資源をもらうと地球外の鉱物を100キロだと聞いた。これはどういう鉱物になる?」


「そうね。渡せるのは電気を溜める鉱物、水を溜める鉱物、熱を溜める鉱物のどれかね。」


「それはどれくらい溜められる?」


「それは自分で実験して調べて欲しいわ。」


「わかった。ではテクノロジーは?」


「個人携帯プラズマ式電磁シールド。バッテリー式光線発射機。新機軸全固体バッテリー、電気変換エーテル抽出機なんかね。なんかコレというのがあれば応相談よ。」


「ふむ、ビームシールド。レイガン。高効率バッテリー。未知のエネルギー抽出機と言った認識であっているか?」


「あってるわ。」


「なるほど、なるほど。」


エフレム大統領は顎に手を当てしばし考え込む。そして目を一瞬光らせてシルバディアに向き直る。


「シルバディア。これが報酬ならば・・・・・・もっと対価を出せばもっと良い物がもらえるということか?」


「そうね。等価交換だから。でも注意して欲しいのが、アレクセイさんから聞いてると思うけど超人が千人欲しいからって今回と同じプラモを千個持ってこられても取引に応じることは出来ないわ。」


「交渉か。わかった。」


エフレム大統領が紅茶を少し飲む。それに合わせてシルバディアもフルーチェを一口食べた。


「シルバディア。いいか?


「ええ。どうぞ。」


「我々が欲しいものは、日本からの情報提供にあった、奇跡の薬だ。」


「奇跡の薬・・・・・・若返りのポーションと普通のポーションがあるけど。」


「名の付いてない緑色の方だ。」


「うーん・・・・・・」


「ダメか?」


「ダメじゃない、けど・・・・・・」


「けど?」


「私が求めた対価と比べてポーションは安すぎる。日本には三本と作り方でご飯一回分の対価だったのよ。」


「そうなのか。」


「だからサンプルに五本と作り方でいいかしら。」


「ああ!構わない!」


中島総理は苦い顔をした。ポーションは日本の外交の要にしようとしていたものだ。

それがロシアの手に渡るとは考えていなかった。

もっと目先にぶら下げられたものを取るかと思っていた。

中島総理は苦虫を噛み潰すと同時に瞬時に次の対応を考えるのだった。


「では、どうすればいい。日本政府宛に送ればいいか?」


「ええっと、今現物ある?」


「少し待て。」


エフレム大統領が席を立ち出て行く。そしてシルバディアがフルーチェを食べて飲み込んだころ戻ってきた。


「ここにあるぞ。」


「じゃあね。それを目の前に置いて、私に渡すぞ!って念じてくれる?」


「わかった。」


エフレム大統領の画面がプラモデルの箱で占領されるとブツブツと祈る声が聞こえる。そして次の瞬間。プラモデルの箱が光に包まれ消えてしまった。


「消えたぞ!!」


「嘘だろ。」


「!?」


「ほう・・・・・・」


「エフレム大統領、届いたわ。」


シルバディアの画面には先ほどまでエフレム大統領の手にあったプラモの箱が。そしてシルバディアが席を立つと宝箱の様な箱を異空間から取り出して会議の参加者を驚かせるのであった。


「ポーション五個と、作り方・・・・・・はい。ちゃんと入れたわ。作り方は日本語だからそちらで翻訳してちょうだい。翻訳版が欲しかったら待ってもらう事になるけど。」


「いや、構わない。翻訳はこちらでする。」


「そう、じゃ、送るわね。」


シルバディアが指を鳴らすと宝箱が消える。そしてエフレム大統領の画面からドサ!と音がして大統領が確認に走る。


「どう?無事?」


「・・・・・・ああ。確かに無事だ。」


「そう。良かったわ。これで取引終了ね。また何か取引したかったら日本政府に問い合わせてね。」


「わかったありがとうシルバディア。」


ロシアとの交渉が終わるとイギリスが待ってましたと画面にズームされた。


「レディ・シルバディア!!次は私だ!!」


「ええどうぞ。」


「今のやりとりで大分知見が得られた。私が望むのは、宝だ。」


「宝?」


「そう。宝石、装飾品、美術品。そういうのは持ってないか?」


「えーと、本当にいいの?」


「構わない!最初の取引は平和な物にした方が良いと思ったんだ!」


「そう、あのね。私が持ってる宝ってなにかしら効果が付いてるものばかりなの。星を砕いたりだとか。銀河を裂いたりだとか。」


「・・・・・・え?」


「地球にとって危ない物ばかりなのよ。だから渡せるのは、本当に何の価値も無い、ただ美しいだけのものになっちゃうけど・・・・・・」


「そ、それでいいのだ。レディ・シルバディア。女王陛下に宇宙からの友人の贈り物だと献上し、レディ・シルバディアの立場を固める!そういう風に使うのだ!!」


「そ、そう、それならいいけど。ちょっと待ってね。」


そしてシルバディアは光環を出し異空間からあれやこれや取り出していく。


「うーん、女王陛下にあげるのよね。あんまり暗黒的なものは良くないわねぇ。」


「ぶ、物騒なものは困るぞ。」


「あ!あった。これが良いわ。」


シルバディアが取り出したもの、それはトロフィーのようなオブジェで真ん中に拳大の光が揺らめく宝石が添えられている。


「それは?」


「オックスマラント金糸の編み細工塔のオブジェよ。中央に星雲から採取した星の粒子を閉じ込めた宝珠が取り付けられてるの。」


「おおおおおお!!!!すごいの出てきた!!!!!」


「コレ確か私の世界の星雲の開拓レースの優勝トロフィーね。なんで私持ってるかわからないわ。」


「それを是非!交換していただきたい!!」


「いいわよ。じゃあさっきみたいに念じて送ってくれる?」


ハリー首相が走り出し、部屋の外に出る。そしてエアフィックスの赤い箱をもった首相が息を切らせて戻ってきた。


「送ります!!!」


ふんにゃかはんにゃかとハリー首相が念じるとエアフィックスの箱が消える。そしてシルバディアの画面にエアフィックスの箱が現れると、トロフィーを送り返すのだった。


「来た!!レディ・シルバディア!!ありがとう!!!」


「これで取引終了ね。あとはアメリカだけね。」


「そうだな。ロシアとイギリスがすごくうらやましいよ。」


「大丈夫よ私は逃げないから。ちゃんと準備が出来るまで待つわ。」


「すまんなぁ。」


「皆さん、取引を終えられましたか。」


中島総理が沈黙を破り、会議を回す。


「皆様、取引したものは自由です。ですが、シルバディアさんと取引したとバレるようなことは絶対に避けてください。」


「もちろんだ。」


「わかってる。」


「ちゃんと守るさ。」


「それと過度な取引も禁止します。彼女のテクノロジーは地球には早すぎるものばかりです。よくお考えください。」


四カ国の首相が顔を見合わせ、頷く。良い取引が出来たのは確かだ。だが、その異常性も各々が理解した。

これが他の国に渡ったら・・・・・・考えるだけでも恐ろしい。

アメリカが残っているものの取引を終えたおかげで四カ国の結束はさらに強くなったのだった。














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