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転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜  作者: 電動ガン
第三章〜新時代〜

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君にきーめた!!!ダンジョン設置案件をそんな単純に決めるな。ハイ。

Xやってます。Xアカウント→http://twitter.com/dendogun


面白かったら感想・評価してください。励みになります。


アチャブライ・ケレンミタイ大使。本名アチャブライ・アバラ・ベイ・ミチャーアタ・ケレンミタイは姉妹を恐れること無く直視し、直立した。


「アチャブライ大使、発言を許可します。」


議長の言葉にアチャブライ大使は両手を合わせ深く礼をした。そしてこう言った。


「日本の姫様方よ。こんにちは。アチャブライ、と申します。本名は長く、めんどくさいので覚えなくて大丈夫ですので。アチャブライ、とお呼びください。」


「そうか、アチャブライ。貴様は何を持ってダンジョンを望む?」


「我々は何も差し出せません。ですがダンジョンが欲しいです。」


この発言に各国はざわついた。何を言い出すんだと。


「ほう?なにも差し出せる物が無いと?何かしらはあると思うが?」


「我が国には何も無いのです。」


アチャブライは静かに目を伏せて言う。


「私はアフリカユニオンの代表として来ています。他の国は日本に何度も同じ意見を言って困らせるよりは一度だけ強く言おうと思い私が選出されたのです。」


「ふむ、そうか。しかし何も差し出せる物がないとは・・・・・・いささか困るな。」


「申し訳ありません。サバンナや熱帯林、砂漠を差し出すわけにもいかず、動物は法律が許さず。そうなると差し出せる物はなくなるのです。

料理もめずらしいだけで日本の方が美味しいですし、娯楽も日本には適わない。ご理解いただけましたでしょうか。」


「ううむむ。しかし鉱物資源などの利権でも良いのだぞ?」


「それを切り売りしてしまうと国が無くなってしまいます。例え売れなくなっても持っていないといけないのです。」


「そうか・・・・・・今のは我が無知であった。許せ。」


「大丈夫です。姫様方よ。厚顔無恥は我々の方です。何も差し出さずにダンジョンだけ貰おうとしている。ですがダンジョンこそ。我々には必要です。」


アチャブライは更にこう続けた。


「我々アフリカは発展途上国です。お二人が世界各国へ魔石の採れるダンジョンを設置したことで不安定な我々から買わず、日本から鉱物資源を買うようになりました。価値は暴落し、我が国のあらゆる部族が飢えています。

我々は今、極限状態にあり、崖っぷちに立たされ今にも崖は崩れ落ちそうであります。」


「・・・・・・何か、自慢出来ることはないのか?」


「自慢出来ることなどありません。サバンナや砂漠などの自然の産物を我々の物だと誰が決めたのでしょう。ここで虚飾を施し、嘘を吐いても姫様方の目は誤魔化せません。」


アチャブライは涙を拭いながら更に続ける。


「我々の提案は二つです。」


アチャブライは書類を捲り、テーブルに置く。


「まず一つ。ダンジョンを設置していただければ、アフリカ数億の民が飢えません。以上です。」


「・・・・・・それだけか?!」


「これだけです。美辞麗句を並べたとして何の意味がありましょう。我々はただ、魔石の時代を生き残りたいのです。」


アチャブライは大きく息を吸って、吐く。そして日本の木崎大使をチラリと見ると再び姉妹に向き直る。


「二つ。我々にはダンジョンで採れた魔石を研究、開発、加工する技術もインフラも手立てもありません。したがって我が国にダンジョンが設置された暁には、採れる魔石は一つ残らず全て日本に超低価格で輸出致します。」


これには木崎も飲んでいた水を拭きだした。ゼファランディアはほうと息を吐く。


「我々は魔石の直接利用を諦めます。開発、加工技術を持つ神の国に全て輸出し、我々はそこから得られる外貨によって食料とインフラを購入します。日本は魔石の追加徴収が可能になり、魔石製品のさらなる出荷が可能となる。我々へ施しを与えてくれた日本へと恩返しが出来るという寸法です。」


「自分達で魔石を研究する気は毛頭無いと?」


「はい。我々は魔石の研究他の権利は一切放棄し、輸出に徹します。」


「そうか・・・・・・」


「我々は基礎科学の基盤が皆無であり高度な技術を要求する魔石の研究を独自で始めれば事故を起こし永久機関を暴走させ地図を書き換える羽目になるか、利権を巡って内線の火種になるのが目に見えています。我々に必要なのは明日を生きる食事と、教育の資金です。誇りと権威よりも民の命。これしか取りません。」


ゼファランディアはじっとアチャブライの目を見つめた。最後にアチャブライはこう締めくくった。


「なので姫様方、アフリカの地に、ダンジョンのお恵みをよろしくお願い致します。」


「・・・・・・わかった。」


ゼファランディアは隣であくびをしているシルバディアを見つめた。


「シルバディア。我は次のダンジョンの設置は、アフリカ諸国にするのが益になると思う。シルバディアはどうだ?」


「そうね。人口も多いし。探索者は多くなってエーテル循環の指数も上がりそう。良いと思う。だけど・・・・・・・」


「だけど?」


「龍脈が薄すぎる。すぐ頭打ちになるダンジョンしか作れないし、それじゃあ意味が無い。」


「なるほどな。ならば我が設置してやろう。」


「ゼファ姉が?」


「ああ。我のエーテル総量は宇宙を10個ダンジョンで支配しても平気な程ある。地球の数カ所に設置したところで何ら問題は無い。」


「でもゼファ姉、鬼畜難易度のダンジョンにしたりしない?」


「シルバディアのダンジョンを参考にするさ。適度な試練にさせてもらう。」


「・・・・・・そう。ならいいわ。アチャブライ。聞いてた?」


「は、はい!!!」


「次のダンジョン設置はアフリカ各地にする。日本に運営のノウハウを学びに行くための人材派遣の準備をしなさい。」


「ありがとう、ございます!!!!」


各国は一様に残念な顔をしたが、軟着陸してくれたことに深く感謝していた。


「さて、ゼファ姉。準備が出来たら設置に行って。日本と足並み揃えてね。」


「承った。管理はどうする?我がやるか?」


「私がやるわよ。だってゼファ姉はいつか帰っちゃうでしょ?」


「帰るといっても数十万年は地球にいるぞ?」


「あ。そうなの?じゃあ管理手伝ってよ。」


「任せよ。ダンジョン運営などもう何千億年もやっておるわ。」


「頼もしいわね。」


アフリカユニオン代表のアチャブライは神・・・・・・・この場合は、姉妹の親であり、神であるアイメイディアスに祈りを捧げ、感謝した。そして議長によって会議は閉じられ、各々は帰路につくのであった。


・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・


・・・・・・・


・・・・・・


・・・・・


・・・・


・・・


・・



そして数日後。アフリカからダンジョン運営を学ぶための使節団が日本へと脚を踏み入れた。中島総理は坂下長官と協議を重ね、免許センターとダンジョン庁に受け入れた。


「総理、これから彼らは日本のダンジョン運営の術を勉強していきます。」


「私達からは日本式のダンジョン運営体制を敷いてもらい、魔石供給のルート締結を早めさせるだけよ。」


はぁと二人でため息を吐く。アフリカの若者達は貪欲だった。アフリカ諸国と日本政府による緊急閣僚級協議で集め、外務省、法務省、経済産業省、更に防衛省までが駆り出されて受け入れ状態の構築が急ピッチで進められた。


「アフリカからの第一期研修生受け入れ完了!!!300名全て宿舎に到着しています!!!」


「日本語教育プログラムを作成しろ!!!進捗は!!!」


「お台場ダンジョンの実地研修のスケジュール押しています!!!」


「研修生から睡眠時間を三時間にするからもっと教えろとの嘆願が!!!我々が保ちません!!!」


だがこれに少し良くない流れが入ってきた。アフリカ諸国は日本への恩恵に対し、国内の学校で日本語教育を開始すると言いだし。母国語を日本語にすると宣言しそうになった。

それを察知した日本政府は慌ててそれは自らの文化を棄てる行為だと説得し。第二言語として勉強させるところに軟着陸させた。だがアフリカ国民を日本政府は舐めていた。


「嘘だろ・・・・・・」


「アフリカ輸出を増やすしかない!!!」


「内戦が止まってる!?!?」


アフリカは見事な統合を見せ始めダンジョン設置の功労者、タンザニアを中心にあらゆる部族が纏まり始めていた。そうすると出てくるのが日本爆買い運動だ。車に始まりありとあらゆる日本製品を買い始め、未曾有の日本食ブームを起こし、アフリカ全域で炊飯器が買われて日本米を食べ始めて日本の米が足りなくなる事態が起きた。


「米が足りないぞ!!!」


「米はもう出すな!!!もう出すな!!!」


「他の物を輸出しろ!!!」


そしてどこからその金が出ているかが謎だったが、日本政府の綿密な調査で判明した。アフリカの富豪が金を放出していたのである。

これから起こる魔石ブームを見越し、探索者を囲い込もうとやっていたのだ。

見切り発車も良いとこだが。シルバディアは年内にダンジョンを設置すると宣言している。

アフリカの富豪に取って金のなる木の探索者は喉から手が出るほど欲しかったらしい。もう自前で元軍人から訓練を受けさせている者もいるという。


「どうですか総理。アフリカの様子は。」


「江田さん。アフリカはたくましすぎるわ。」


「でしょうね。彼らはいつも生きる為、金の為ならその魂を燃やしていますから。」


「でもこのブームは予想外よ。」


「ですが、手綱は握れなくても、掌握せねばなりません。企業にはアフリカ向けの輸出品を生産して貰い、なんとか暴動にならないようにしましょう。」


「そうね・・・・・・舵取りは任せたわ。私は勝手に国境を開放して併合しようとするアフリカ諸国をなんとか宥める文章を考えるわ。」


「まさか内戦が安定するとは・・・・・・」


「それも驚いたけど・・・・・・アフリカがアフリカ連合国になったらもっと大変よ。」


「ですね。しばらくは日本ブーム程度で済ませてもらわねば。」


「ええ。じゃあ会議行ってくるから。」


「行ってらっしゃいませ。」


アフリカの新時代の引き金を引いたのは、日本だった。アフリカはアフリカ連合として世界一の親日国となり、日本を困らせていくのだった










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