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ダンジョン・デバッガー清掃員 〜世界の不具合を修正してたら神の領域に到達しました〜  作者: やはぎ・エリンギ


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第79話 清掃員の夜

東京。


古い居酒屋の二階。


年に一度だけ開かれる集まりがある。


清掃員の非公式オフ会。


参加者は十数人。


全国の清掃員が集まる。


青ランク。


緑ランク。


白ランク。


作業服のままの者もいる。


誰も肩書きを言わない。


テーブルには酒と簡単な料理。


ナカニシ・コウイチが言う。


「ほな乾杯や」


グラスが当たる。


誰かが言う。


「今日も生きてたな」


笑いが起きる。


しばらくして、話題が変わる。


一人の清掃員が言う。


「この前の現場」


「避難が間に合わんかった」


別の清掃員。


「俺も似たのあった」


「清掃はできたけど」


「助けられんかった」


酒が進む。


誰も声を荒げない。


ただ話す。


「探索者は英雄」


「清掃員は後始末」


「まあそんなもんや」


ナカニシが笑う。


「アホくさっ」


「仕事や仕事」


リサ・カミシロがグラスを置く。


「でも」


「やらないと街が壊れる」


誰かが言う。


「ニュースにもならん」


「表彰もない」


別の清掃員。


「家族にも言ってない」


沈黙。


カイ・シノハラが言う。


「清掃は」


「必要です」


【SYSTEM LOG】

【Cleaner Network : 300 Active】


誰も泣かない。


笑いながら話す。


だが何人かの目が赤い。


ナカニシが言う。


「ほな」


「来年も生きて集まろうや」


グラスがもう一度当たる。


【SYSTEM LOG】

【Cleaner Status : Operational】


次の日。


それぞれの清掃員は、


また現場に戻る。


【SYSTEM LOG】

【Cleaning Continue】

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