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書店ミリア  作者: fill@
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プロローグ

投稿が遅れて申し訳ありません。

ファイル整理出てきた黒歴史を晒されていただきます。

ウィーグル大陸の東部にラウォンは在する。

年間を通して温暖な気候なこの地は、果物の名産地として知られ、冒険時代の名残の魔法道具を中心とした商業が今現在も栄えている。


そんなラウォンの片隅に小さな古本屋さんがある––––〈書店ミリア〉


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書店の二階は従業員の居住場となっている。

ミリアの部屋もそこにある。


朝、目を覚まし反射的に枕元の置き時計を手にする。ピンク色でクマの形をしているので割とお気に入りだ。

時刻は6時30分を示している。

もう少しぼーっとしていたい気になりそうになりながらも、なんとかそれを抑える。


顔を洗い、寝癖のついた髪を櫛で馴らし、朝食を済ませる。

そして自室のタンスの中から、丸襟シャツと桜色のカーディガン、膝下まである茶色のスカートを取り出し、いそいそと着替える。


壁に掛けられたエプロンを手に取り、首に掛け腰で紐を括りながら廊下に出る。


廊下を突き当たりまで進み階段を下って一階に下りる。

扉を開けると、辺りが本で包まれる。

新書から古本まで多く扱うこの店では年中本独特の香りが漂っている。


この香りを嗅ぐと仕事が始まった、と気が引き締まる。


壁を探り、電気のスイッチを押し込むと店内が一気に明転する。


入り込むように配置された本棚の間を進み店内の入り口の方を目指す。

入り口にはドロワーの開いたレジがあり、エプロンのポケットから茶封筒を取り出す。

茶封筒内には紙幣が入っているのでそれらを取り出し、レジに収める。


これは祖母に習ったこと。


この町は比較的治安はいいが、絶対ということはないので閉店間際にはレジのお金は紙幣だけ抜いておき、レジが無理やり破壊されないようにレジは開けておく。

このレジは結構長く使われているらしいが、レジはかなり高いらしい。


次に店のシャッターを上げようと裏口に回り、店の正面へと行く。

次は片側のポケットから店や二階の自宅の鍵がまとめられたリングを取り出し、シャッターの鍵を開ける。


取っ手をつかみ、少し上に力を加えると、意外にも簡単に開く。

シャッターが開く音はかなり大きく、近所迷惑かなと、毎回ながら申し訳なくなる。


シャッターを開き、その下のにあるドアの鍵を解錠する。

そして再び店内へ。


時刻は8時。

書店ミリア開店。

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