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学校

 その映像をかき消すかのように、クレンは質問をかえした。

「それより気になることがあるんだ」

「何でしょう?」

「俺の兄の事なんだけど……」

 今朝の事を説明すると、本当に何も知らなかったように真剣に話をきくクノハ

「そうだったのですか」

「それだけじゃない、何かほかに隠していることでもあるような……父さんいつも、生唾をのんでまっすぐこちらを見てくるときは隠し事があるときなんだ」

 ギクリ、という感じで、クノハはあれこれ考えた末にこんな風に考えた。

「嘘にもいいものがあります、きっとお兄さんの件もお父様は色々悩まれてだした答えなんでしょう、それより、昨日あなたさまの家にいったら知らない男が寝込んでいましたけれど」

「それは……」

 仕方なくクレンは、クノハにも昨日の事情を説明した。


 その日、クレンは一日勉強にも学校生活にも身が入らなかった。セイヤも事情はしっていたし仕方ないとおもって優しく見守ってくれていたようだったが、あまりにもぼーっとしすぎていたように思う。そんな中、また普通ではない出来事に遭遇するのだった。昼休み、委員長がまた話しかけてくる。

「元気ないねえ」

「!?い、いやあ」

 女子が話しかけてくることもめったにないし、委員長はクラスでもわりと人気ものだから、クレンはぼーっとした頭が一瞬で目覚めた。半面なぜだかカノンの顏が思い浮かんだのだった。

「いやあ、最近トラブル続きでさ」

「そうだよね、でも、英雄みたいじゃない、この前の件といい」

「この前、ああ」

「うん、強盗をやっつけちゃった話とか、私霊能力とか完全に信じているわけじゃないけど、クレン君の勇気はすごいよ」

 最近の事件続きはあまり思い出したくはなかったが、褒められて悪い気はしなかった。

「それに……あの件もね」

「?」

 委員長が意味深に妙なことをいったので、気になりはしたが、その時はあまりきにしていなかった。

「あの件はこの街のニュースになったけど、そのほかにもいろいろあったんだ?」

「うん、まあ」

 頭をかいて何とかコミュニケーションをとるクレン。内心はどきどきだった。女子と話すことはあまりないし、カノンは幼馴染だから気兼ねなく接することもできるが。

「父さんがある隠し事をしてて、最近のことと関係あるかわからないけど、そのせいでうちが狙われている気がするんだ、考えすぎだとは思うんだけど、あれは確実に“処分”したはずだし」

「お父さんと喧嘩したの?」

「いや、そうじゃないけど、重大な嘘はつかれていたね、何か一人で抱え込んでいるのかも」

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