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028.めんつゆトラップ

短編「超絶【蠅嫌い】の私が、めんつゆトラップで【蠅の王】を沈めるまで」をこちらに統合しました。

この後、0時頃投稿する2話目の内容はほぼ同じです。

魔王を邪神に変えて、神界でのあとがきを追加してます。


既に短編の方、読んでいただいた方は、この1話目と2話目の神界でのあとがきだけでもお楽しみいただけたらと思います。


2話完結の1話目です。

 「蠅無理。まぢ無理。G何かよりよっぽど無理。」


 《(・・・)》

 

 

 

■■■■■

 

 

 

 私は、地球の異世界転生担当職員、一応、神だ。

 ある事情から猫の姿をしている。今日は、ベンガルだ。スポッテッドタビーと呼ばれるヒョウのような模様が野性味を感じさせる。

 改めて異世界転生担当職員とは、クライアント(異世界神)のニーズに合う人材(死者)を、異世界へ派遣する神級派遣事業者だ。クライアントから人材へオファーできる異世界転生特典のうち、最低限の特典を人材に渡しつつ、気持ち良く転生してもらうのが私の仕事だ。


 最近、転生者からの感謝の気持ちに、この仕事へのモチベーションを取り戻しつつあったのだが・・・

 

 今回の人材は、会社員女性。28歳。いわゆる丸の内OLというやつらしい。ビル工事現場を通りかかったときに、運悪く鉄骨が降ってきたらしい。不運だな・・・。悲惨な事故にあったというのに、特に悲壮感もなく、私の目の前でコーヒーを啜っている。

 異世界転生の話をするとこんなことを言ってきた。

 

 

「その世界って虫います?」

 

 

 都心の勤務らしいし、虫に接する機会もなく苦手なのかなと思い、軽い気持ちで、

 

 《ええ、まあ多少はいますが、人を襲うようなものはそんなに多くはないですよ、人里にはせいぜいGとか蠅くらいです》


 と伝えたところで冒頭の会話になった。

 

 

 「蠅無理。まぢ無理。G何かよりよっぽど無理。」

 

 

 急に豹変した彼女に狼狽しながら、話を聞いてみると、どうやら本当に蠅が苦手らしい。何故そんなに苦手なのかは、本人もよくわかっていないらしく、

 自転車通学していた中学生時代に、【蠅】が目に入って酷い思いをしたせいかもしれないし、【ハ〇男の恐怖】という映画のせいかもしれない、はたまた動画サイトで、【蛆蝿】のウジが動物の体から飛び出る様子を見てしまったからかもしれないとのことだった。


 じゃ、今まで家で蠅が出てきたときどうしてたんですか?と聞くと、また急に態度が変わり、熱っぽくソレについて語り始めた。


めんつゆトラップについて―――――

 

 

 「忙しいOLが週二回、こまめにゴミ出すって難しいんです。残業もあるし、日付変わって帰宅して、次の日の朝も早くて。

 そんなかわいそうな私の隙を狙って奴らはやってくるんです。

 わかりますか??ゴミ箱のふたをあけたら、二匹で合体して交尾しながら出てくる蠅を見た時の私の気持ち!

 お前たちを養うために私は生きてるわけじゃない!!!叩き潰してやろうにも、意外と素早くて難しいし。そもそも触りたくないし。

 薬局で売ってる虫取り製品も試したんですけど、効果なくて。そんな時、TVで紹介されてた「めんつゆトラップ」に出会ったんです!

 作り方は簡単で、水とめんつゆと洗剤を混ぜるだけ!500mLのペットボトルを切って用意した、高さ5cm程の容器に入れて、奴らが出没しそうなところに置いておくだけです!

 試行錯誤して、ちょっとみりんとバナナのかけらを入れておくと更に効果抜群なこともわかりました!

 飛んでる奴らは気持ち悪いけど、トラップに沈む奴らを見ると笑っちゃいますよ。ふふふふふふ。」

 

 

 《(・・・最近の転生者割と普通だったから油断してたけど、久しぶりにきついのきたな・・・)で、でしたら、そのめんつゆトラップ?でしたっけ?それをスキルで再現することもできますけど・・・》

 

 

 「ほんとですか!!!!!!!」

 

 

 過剰に神力使うような特典でもないし、まあいいかとスキル渡して旅立ってもらった。でも、使い道限定されるスキルでほんとに良かったのだろうか??



――――――――――――次話《異世界編》に続く。

この夏もめんつゆトラップ大活躍でした。

奴らうちのかわいいフェレットのうんちに寄って来るんですよね・・・むかつく←蠅嫌い

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