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18 メスケモ護衛になる5

 朝日が気持ちいい

 窓から差し込む光で僕の白い毛が輝いてる

 そう言えば昨日はお風呂に入れなかったな。毛が多いから下だけは洗っておかないとって井戸で洗ったけど、真夜中だから誰にも見られてなくてよかった

 まあなぜかリーリーには気づかれて気づいたら真横でニコニコ見てたけど

 もうリーリーに裸やトイレを見られるのも慣れて来・・・、なんで慣れてんだよ僕

「次はロットの町へ向かいます。そこまで大きな町ではありませんが、教会があるので、そこでお祈りをしてきますね」

 クラウベルさんが王都に戻る道中では、街も村も全てよるらしい

 村では困ったことがないか聞いて、問題を解決

 街では教会でお祈り

 うーん実に聖女っぽい

 一応街でのお祈りついでに結界魔法を張りなおしているらしい

 街に魔物が寄り付かないのはそれでか

 聖女たちの仕事って忙しいんだな


 鬼人族の住む国キシマ

 聖女アマノは大切な妹たちを抱きしめながら教会からの報告を受けていた

「なるほど、クラウベルさんは王都に戻るのですね。それにしてもまさか白猫のビーストと一緒とは」

「アマ姉様ぁ、それって」

「ええハクラ、伝承の勇者様かもしれませんね」

「姉様、あれは御伽噺では?」

「そうねクロハ、一般にはそう思われています。しかしあのお話は本当にあったことなのです」

 アマノの手に抱かれているそっくりな黒と白の双子の姉妹

 まだ幼いながらも将来は冒険者として名を上げるだろうと思われている

 白鬼であるハクラは優しく、姉妹思いの少女

 黒鬼であるクロハは自分に厳しく、努力を怠らない少女だ

「それで、その白猫の少女の力は?」

 報告に来た教会の関係者に質問する

 全ての報告を受け、妹たちの頭を撫でながら考え込む

「伝承の白猫様だとすると、あまりにも力が弱すぎますね・・・。しかし妖怪族の姫を見つけ出した手腕、悪魔を倒した実力。まだ覚醒していない?」

 ブツブツと独り言を言うアマノを不思議そうに見る白黒姉妹

「引き続き監視をお願いしますね」

「ハッ」

 報告に来た教会諜報部の女性は、目の前から消えた

「姉様、私修行に行ってきますね。ハクラも来る?」

「うん行くよクロ姉様」

 白黒姉妹はアマノの膝から立ち上がって走って部屋を出て行く

「あまり無理をしないで下さいね」

「「はーい」」

 二人の重なる返答を聞き、アマノは微笑んだ


 5時間くらいかかったかな?

 次の町ロットへと無事到着した

「私は教会の方へ行きますので、どうぞ皆さんは町で自由にしていてください」

 町では魔物が出る心配もないし、護衛も最低限でいい

 彼女の護衛にはCランクパーティの人達がついた

 半日ごとの交代の護衛になるから、いずれ僕達も護衛につく

 でもそれまでは自由だあああ!!

「私商店を見て回るわね。何か良い本があるかもしれないから」

「分かったよリーリー。僕はお風呂でも探して入ろうかな?」

「あ、この町はお風呂ないよー」

「うぇへぇ・・・」

 思わず変な声が出る

 もう三日もお風呂に入ってない

 どうにかならないものかな? 何か臭って来た気がするし

 うぐぅ、下着は毎日変えてるし洗濯もしてるけど、本体が汚れてると意味ないじゃん

 仕方ない、一旦町を出て川に行くか

 

 お風呂セットと着替えをもってウキウキしながら街を出て、来る途中に見かけた川へ来た

 すぐ服を脱いで川に入って汚れを落とす

 少し冷たいけど気持ちいいや

 体をこすっていると人の匂いと気配が近くから漂って来た

「誰!?」

 気配がした方を見ると、大きな岩がいくつかある

 そこから何か視線を感じた

「そこに隠れてるんでしょ?」

 そう言うと岩から三人の男が出て来た

「へへへ、見ろよ、滅茶苦茶可愛い猫種じゃねぇか」

「はぁはぁ、はぁはぁ」

「怪我したくなかったら大人しく、裸のままこっちにこい」

 魔法使いらしき男がこっちに杖を向けている

 三人ともビーストだ

 虎、猿、豚のビーストかな?

 そして三人ともいやらしい目で僕を見ている

 ビーストから見ると僕はかなりの美猫らしい

「チャージ」

 明らかな犯罪臭がしたので一瞬で三人の後ろに移動し、ガシッと捕まえて潰してやった

「あふぅ」

「あ、気持ちいい」

「さい、こう」

 なんか気持ち悪いこと言って幸せそうに気絶する三人

 どうしようこいつら、とりあえず覗きで衛兵に突き出しとくか

 焚火で毛を乾かして縛っておいた三人を担ぎ、町に戻る

「お帰り、早かったね・・・。あれ、そいつらは、町の小悪党どもじゃないか。何かされなかったかい?」

「水浴びを覗いてた変態です」

 衛兵に引き渡し、とりあえず宿に戻ることにした

 宿の中で一応臭いチェック

 うん、臭くない

 毛づくろいもしてすっきりした

 そして夕方、リーリーも戻って来た

 あとは明日の朝また出立かな

 今日はもう日も暮れるしね

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