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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
2章

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162/162

110 メスケモの獣人国観光4

 街に戻ってまた一泊、翌朝早くに街を出て次の目的地へ

 今回もなぜかまたレオニスがついてきた

 別に案内なんてなくても普通に道が繋がってるんだけど

 あと、次の観光地針の大地に行くついでに魔物の素材を取ってきてほしいと王様に頼まれた

 なんでもその針の大地にしかいない魔物で、ダイアスコーピオンの針、センチビートスパイダーの糸がほしいんだとか

 ダイアスコーピオンの針はすりつぶして薬の材料に、センチビートスパイダーの糸は魔力が流しやすい服の素材として使える

 どちらも五十個ずつ欲しいそうだ

「あの二種類の魔物はあそこにしか生息していなくてな。他の土地にはおらん。それゆえに貴重な材料として重宝されているのだ」

「詳しいですねレオニス」

「おっともう王子を付けなくなってきたなぁ。そうかそうか、好きか。もちろんおっけーだ!」

「ブチくらわしますよ」

「はい、すいません」

 レオニスは真面目に口説いてくる

 誰でもいいって感じなくせにその目はいつも本気なんだよなぁ

 そのうちどっかの女性に刺されるんじゃないかとちょっと心配


 少し歩くと馬乗り場があった

 ここで馬を借りていけるらしい

「どうしよう、僕の乗れる馬がない」

「いや姫様、私達は走ったらいいじゃないですか」

「あそっか」

 僕とフェディはでかすぎて普通に乗れる馬なんてない

 まあ猫と狼のビーストだからね

 走りには自信がある

 リーリーとサクラが一緒に乗って、レオニスも馬の一体に乗る

 その後ろを僕とフェディがついて行く

「わーはやーい」

 サクラがはしゃぐ

 確かに馬たちは速い

 でも僕らも負けてないね

 馬のあとを走り抜け、十数分後には目的地の針の大地に到着した

 ここはその名の通り尖った岩が地面から突き出していて、まるで巨大な剣山のよう

 そこかしこにムカデ、蜘蛛、サソリ、蜂といった魔物がはびこってる

 その中にセンチビートスパイダーの群れを見つけた

「あれが目的の蜘蛛魔物だ。強いぞ。牙に気を付けろ」

 レオニスの注意を聞きながら戦闘準備に入った

 群れの数はざっと見で百体以上

 やつらは群れているとAランクに達するんだとか

 それもあって素材が貴重

「甲殻はそこまで固くないが、とにかくあの長い首から繰り出される噛みつきが厄介だ。見ていてくれ、倒し方を教える」

 レオニスが前に出て、槍を構えた

「神槍神月(かみつき)」

 ずっと槍を背負っていたけど、これ神槍だったんだ

「槍術、円颯」

 回転し、牙による攻撃をいなし、そのまま足を踏ん張って首元を突き刺した

「この辺りの甲殻は柔らかい。他は硬くてなかなか攻撃が通らないが、正確にここを狙えばこの通り一撃で倒せる」

 おお、いつも変なことばっかしてるけど、戦いでは頼りになる

「ありがとうレオニス! やっているよ!」

 僕はビーストテイルで首を狙って撥ね飛ばしていった

「待て待て待て、弱点じゃない箇所まで無理矢理斬ってるではないか」

 ほんとだ、外れたと思ったのに斬れちゃった

 これなら簡単、簡単

「獣剣術、牙王(がおう)」

「獣剣術狼の型、氷閃!」

 僕とフェディで次々と倒していく

 さすがフェディ、正確に弱点をついて行ってる

「サクラ! 魔法をぶっぱなしちゃいなさい!」

「わかったー。精霊魔法、ファムアイセル!」

 おお、サクラの氷系の精霊魔法がほとんどの蜘蛛を凍らせて倒しちゃった

 残り十数体かな

 それらは僕とフェディで倒しきった

「こいつらはすぐ湧いてくるからな。いくら狩っても大丈夫だ」

「食べれます?」

「いや無理だ。毒があるからな」

「ちぇ」

 前食べた蜘蛛魔物が美味しかったからもしかしてと思ったけど、無理だったか・・・

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