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アリアスの性癖

「フフフ、これからはこの四人でチームになるわ。申請用紙をちょうだい」

「え、ええっ!?」


 小柄で新人っぽい雰囲気の受付嬢。

 昨日ぶりでこんなことになってしまって恐縮だが、事実なので仕方がないね。


「……わ、わかりました。こちらが、四人以上のパーティーを作成するときの申請用紙になります」


 ただ、驚いてはいるが、することははっきりしているので、紙を見せてくる受付嬢。

 それをアリアスは受け取った。


「あ、忘れてたわ。四人以上だと、パーティーのリーダーを決める必要があるのだけれど……」

「俺も忘れてた……」


 コンビやトリオなら、特にその手の申請は必要ない。

 だが、制度上、4人以上になると必要なシステムになっている。


 そうなった経緯を説明するとかなり面倒になるので、とりあえず制度的にそうなっていることだけ覚えておいて構わない。


「私はエルフィナの保護者として入るだけだから、別にリーダーに興味はないわ」

「僕は冒険者稼業は本業ではないのでね。リーダーなんて興味ないよ」

「私はフェルノ様の指示に従います」

「君ら自己主張強い癖にリーダーはやらんのか……」


 苦虫を嚙み潰したような表情になるフェルノ。


 自己主張という意味で、研究第一のエルフィナと冒険者稼業で前衛なのにやたら扇情的な格好をしているアリアスは分かりやすく自己主張が強い。

 そして、『フェルノの従者』の立場を徹底するシンシアもそれに漏れないといえる。


「……わかったよ。俺がリーダーをやるって」


 厳密に言えば、シンシアはフェルノの指示に従うので、シンシアをリーダーに任ずることは可能である。


 しかし、シンシアがフェルノの指示にしか従わないというスタンスを取っている以上、結局責任に関してはフェルノに向いてくるのだ。


 ここでシンシアをリーダーに任ずる意味はない。


「わかったわ。なら、これで頼むわね」


 アリアスがめっちゃきれいな字で、三人から預かっていた冒険者カードとともに提出する。


「は、はい!」


 受付嬢は緊張した様子だが、やることはしっかりやっている。


 ペンで書類に必要な情報を書いて、書類を作成。

 それぞれの冒険者カードに、パーティーを結成している証としてアイコンをつけて完了させた。


「これでパーティーを結成できました!パーティーリーダーのランクが反映されますので、『Cランクパーティー』からスタートになります!」

「わかったわ」


 半数がBランク以上だが、パーティーとしてどう動くのかをCランクの人間が選択する以上、こうなるのは仕方がない。


「宿を決めましょう。私とエルフィナはまだ決めてないけど……」

「俺もシンシアとコンビになったばっかりだったから、安宿に一泊しただけなんだよな。今日になったらある程度まとまった金額が稼げると思ってたから、その安宿も一泊だけしかとってなかったし」

「それなら、私が良い宿を知っているから、そこに行きましょう」

「……一泊でどれくらいの値段なんだ?」

「一パーティーで金貨1枚よ」

「うわー……」


 いろいろ思うところはあるが、実力者であるエルフィナの稼ぎだって相当なものだろう。

 今はとりあえず、そこに泊まることにした。


 ★


 ギフトネストの中でも『高級』と区画されるエリアに向かった四人。


 アリアスに先導されて向かった宿は、ギルトネストの中でも最高級……ではなく、その一つ下だが、やたら『セキュリティがしっかりしている』宿だった。


(うーん……シンシアについて何かわかってる節があるな)


 そんなことを考えたフェルノだが、それが悪いというわけではない。


 学者を名乗るエルフィナは管理しておきたい貴重品がいろいろあるだろうし、そもそもアリアス自身がいろいろ隠し持っていそうだ。


 フェルノは特にそういったものはないが、セキュリティが強いことは悪いことではない。


「さてと……一週間単位でしか宿泊できないから、とりあえず一週間でいいかしら?」

「ギフトネストで名を挙げたいから、多分それよりも長くなると思うけどな。まあ今のところはそれで問題ないか。ていうかアリアスの金だし」


 プギャー大作戦の都合上、ギフトネストという町にとってわかりやすい方が都合が良い。


 この町でそれを示すとなると基本的には『地下大迷宮』に向かうことになる。

 他のスポットを利用しない以上、この町を離れることもないのだが、まあとりあえず一週間で問題はないだろう。


「わかったわ」


 パーティーメンバーが四人なので、それに合わせた部屋を見繕ってもらう。

 四人全員がカギを受け取って、部屋に向かった。


「個室が四つと、大部屋がいくつかといったところかしら。小さめだけどお風呂もついているし、とりあえず必要なものは全部そろってるわね」

「僕は先に部屋で情報をまとめるから、何か決まったら教えてくれ」


 研究優先なのか、エルフィナは部屋に消えていった。


「……まあ、とりあえず……家事は俺がやるのか?」

「料理と洗濯は任せるわよ」

「料理はともかく……洗濯は俺が殺されるんじゃないか?」

「冗談よ。この宿の女性スタッフに任せるから」

「そーですか」


 ならいいんだけどね。といった様子のフェルノ。

 三人とも、ルックスもスタイルも優れた美少女たちだ。

 同じ宿の部屋というだけで処刑用BGMが流れそうなのに、洗濯までやってたら断頭台送りになる。


「明日から本格的に冒険者活動を始めることになるわ。今日はゆっくり休みましょう」

「そうだな」


 アリアスの言い分に間違いはない。


「それと、お風呂に入る順番はどうするのかしら?」

「それを俺に聞きますか。悪魔だなお前」

「フフッ。チームメイトだし、一緒に入ってもいいわよ?」

「俺が殺されるって……」


 アリアスはフェルノに一体何を求めているのだろう。


「ところで、シンシアはどうするのかしら?フェルノと一緒に入るのに抵抗はあるの?」

「私は……ふぇ、フェルノ様のご命令であれば……」

「顔だ耳まで真っ赤になってるわよ。無理しなさんな」

「あなたがそれを言いますか!?」


 珍しく声が大きくなるシンシアと、それに対して微笑むアリアス。


「シンシア。あまり真に受けるな。大体コイツの一人勝ちだからな」

「ぐっ……」

「ついでに言えば、アリアスはドSとドMを併せ持っていて、性別関係なくどっちもいける性欲お化けだからな。気をつけろよ」

「!?」


 自分の体を抱きしめるシンシア。

 アリアスは『とても美味しそうなご馳走』を見るかのような目でシンシアを見ている。


「しっかり鍵をかけておきなさいね。シンシアちゃん?」


 ★


「よし、これで問題ありませんね」


 夜。

 お風呂も済ませたので(結局順番に入ることになりました。フェルノは最後)、明日どうするのかの確認を済ませると、それぞれの部屋に戻った。

 しっかりとドアに鍵をかける。


 シンシアは本来、銀の揺籃のとある男に対して恐怖心を抱いている。

 ……はずなのだが、現在は貞操の危機になっているので、フェルノの部屋に行って抱き着いたりとか、そういったものはない様だ。


 ……セキュリティが高めの宿をアリアスが選んだことも含めて、どうも、彼女の手のひらの上で踊っているような気がしなくもないが。


「ふう」


 高級宿だからか。部屋に備え付けられているベッドもフカフカだ。

 寝転がると、もぞもぞと布団をかぶる。


(『異端学者』エルフィナ。『夜の使徒』アリアス。どちらも、冒険者として一流で、エルフィナは学者として高い実力を持っていると聞いたことがある。そんな二人が、出会ってすぐに、フェルノ様と組むことを決めた)


 仲間になった二人を頭に思い浮かべるシンシア。


(二人とも、仲間になる過程において、私のことを気にした様子はなかった。それだけ、フェルノ様に……)


 フェルノが強いことは十分理解している。

 ただ、実力のある学者と冒険者から、『興味を持たれる』というのは、可能性として考えていても、実際にそれが起こるとは思わなかった。


(私もこれから強くならないと……)


 そう思いつつ、シンシアは壁の方に体を向けていたが、それを部屋側に向けた。


「!?……うぶっ!」


 そこには……黒い寝間着姿のアリアスが、布団に潜り込んでいた。

 シンシアが声を出すよりも早く、アリアスはキスでシンシアの唇をふさぐ。


 ついでにシンシアに抱き着いて、そのまま手でシンシアの動きを封じてきた。


 慣れている。


 『抱き着いて相手の動きを封じる』という経験が、とても豊富なのだ。


(警戒心は高かったはず、なのに、全然気が付かなかった。何故!?)


 アリアスの舌がシンシアの口の中に侵入して、口内を蹂躙してくる。


「んっ!んんん~~~っ!」


 悶絶するシンシア。

 だが、すぐにキスから解放された。


「はぁ、はぁ。一体、どうやって……」

「さすがにそれは言えないわ。ただ、あの程度の鍵で私の侵入は防げないわよ♪」

「くっ……」


 抱き着くアリアスから抜け出そうと力を入れるシンシアだが、全く抜け出せない。


「ち、力が強すぎる……」

「フフフ。私の身体能力はフェルノよりも上なのよ。あなた程度では抜け出せないわ。じゃあ、続きね?」

「!?」


 再びキスで唇をふさぐアリアス。


 抜け出そうと身をよじるシンシアだが、全く抜け出すことができない。


 さらに、抱き着いたままでアリアスはシンシアの体をまさぐっていく。


「んっ♡あっ、ううう~~~っ!」

(フフフ。これくらいなら簡単に落とせそうね)


 黒い笑みを浮かべるアリアス。


 頑張れシンシア!このままだと、アリアスじゃないと生きていけない体になってしまうよ!

なろうのR-18にならない程度の描写ってどういうものなんだろうなって思うことがあります。


ただ、ビキニアーマーだろうと水着だろうと問題はないので、少なくとも何を着ているのかだけで注意されることはない。

で、実際に男性が絡んでいても、挿入にいかなければいいのではないか。

……みたいな議論がされていますが、作者の結論はそれらを全部フッ飛ばして、『レズの着エロは無敵じゃね?』ということです!


というわけで、これからもアリアスにはムフフなことをしてもらいます!書いてて楽しい!


『面白い』『続きが気になる』『アリアスもっと頑張れ!』と思った方は、評価・ブックマークをお願いします!モチベーションがめっちゃ上がります!


☆☆☆☆☆を★★★★★に!ぜひ。よろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] レズのレイプ魔とか団長とかより屑ですね [一言] タグにレズ、あらすじにヒロインはレイプされますって書いておいてほしいな。 自分はここでリタイヤですけど。
[一言] ヒロインのレズ要素いらなかったです。 ここで読むのやめます。
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