56話 エルウィン
昨日も全員を殺して終わったバトルロイヤル。
そして夜になり闘技場の改装をした。少し大きくなった程度だが流石に1日で出来る事ではないのでいつもの勇者の力でごまかしておく。
現在ダンジョン側の闘技場の参加者はこういう風になっている。
Lv15以下 エルダードワーフ5、ハイエルフ5
15以下は子供が出るものだと思っていたが子供は対人間より対魔物の方が楽しいようでバトル参加者が少なかった。大人と戦うのが嫌なのもあるんだろう。
カイ達も出てきてると思ってたので魔物の参加をやめていたのだがカイ達が出ないならうちで出して甘い汁を吸わせていただこうじゃないか。
Lv16~29 ハイオーク5 ハイオーガ5 ゴブリンキング5
こいつらは変化スキルLv10を使って参加中である。
Lv30~49 ラセツ リュウイチ達
ここにラセツを送り込むことにした。こいつに早く51になってもらい俺がレアキャラ扱いされるようにしたい。なのでラセツはPTを組ませていない。
Lv51~ ベイダー ルーリ
で、ここは俺とルーリだ。アークデビル達が育って魔族の参加が増えればパドメの出番がやってくる。
パドメの姿なら負けないってルーリは言ってるけどな。
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さて王都のいざこざも終息しつつあるので他の町とも転移陣を繋ごうと思う。
とりあえず各町に散らばった配下たちを呼び寄せようとしたのだがアイシャから念話が来た
アイシャ:ユウ様、王の使いというものが来ましたがどうされますか?
ユウ:わかった。すぐ行く。
昨日の今日かよ。随分フットワーク軽いんだな。
「ルーリ、セバス。王の使いが来た。たぶんダンマスの関係者だと思う」
「へー。行動が早いのね。知ってる人かもしれないし私も行くよ」
転移で領主の館へと飛ぶ。アイシャの部屋で合流して王の使いとやらを待つ。
しばらくしてドアがノックされ、男が一人入ってくる。
――かなり強いぞこいつ。その所作で強者感が溢れてきている。
「やあ、はじめまして、かな?ああ、そちらのお穣さんには会った事があるね」
そうルーリを見て言う。言われたルーリは視線を落とし怯えているようだった。
「どうしたルーリ?」
「やばい……」
やばい、か。能天気のルーリがこれだけ怯えるってことは本当にやばい奴なのだろう。
鑑定を掛けてみる。
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【NAME】エルウィン
【CLASS】人族
【LV】97/100
【HP】82667/82667
【MP】76523/76523
【STR】8933
【VIT】6040
【INT】6920
【AGI】6751
【DEX】8860
【LUC】880
スキル
迷宮創造
不老
翻訳
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たしかにやべーなこいつ。もうカンスト間近じゃないかよ。ってかこいつが王を操ってたのか?
「初めまして、ようこそわが町へ。エルウィンさん」
「へぇ。鑑定出来たのか?」
「スキルは見えませんでしたが、名前とステータスくらいは見えました。スキルも迷宮創造があるってことは……」
「ああ、俺はダンジョンマスターだってことだ。あー……っと名前教えてもらっていいか」
「鑑定はしないのですか?」
「めんどくせぇし、どうせ偽装か隠蔽でもかけてあるんだろ?」
「ですね。私の事はユウと呼んでください。エルウィンさん」
「ユウか。よろしくなユウ。俺の事は何とでも呼んでくれ。それと同じダンマスだ。必要以上の敬語はいらねぇぞ」
「じゃあエルさんで?」
「エルさんか。いいぜ!」
相手の気安さからだろうか、なんだか意気投合しているような感じもするがここは気を引き締めて用件を聞こうじゃないか。
「で、今日はどういった用件で?」
「んあ?遊びに来いって伝言貰ったから来たんだぜ?チラッと見たがなんか面白そうな事やってるじゃねーか」
「ありがとうございます。ところで国王の件については?」
「ああ、あんなもの遊びの一環だよ。暇になったら軍を嗾けさせてうちのダンジョンを攻めさせるんだ。おいしく頂いてるぜ?」
「なるほど、それで憑依させているってことね」
「それにしてもユウよ、ダンマスなら早く言えよ。危うく総攻撃だったぜ」
「いや、俺もまさか王がダンジョン関係者だったなんて思わないし。ところで俺があそこで王を攻撃してたらルール的にはどうだったの?」
「ダンジョンのルール的には判断が難しいところだろうが一応セーフじゃねぇか。それより王殺しの罪でお前らが潰されんだろ」
ワハハハと大笑いするエルさん。
「まあそこにいるやつらなら皆殺しもできただろうし」
「おお、言うねぇ。確かにお前は強いかも知れんがまだまだ上はいるぞ?」
「ああ、それは知ってる。すぐ目の前にいるからな」
またしても大笑いするエルさん。笑うようなこと言ってないんだけどな。
「そんなつまんねぇ話より早く遊びに行こうぜ。こんなの今まで生きてきて見た事なかったぜ!」
「遊ぶのはいいけど絶対暴れるなよ?」
「暴れたらダンジョン侵略になるかもしれないだろ?それはまずいからな。おとなしく遊ぶよ」
「どこら辺までがダンジョン侵略になるんだ?」
「いや知らん」
知らんって・・・先輩がそんなんでいいのかよ。あ、ルーリ先輩も似たようなもんか。
俺達の話を聞いててルーリも一応落ち着きを取り戻したようだし。アイシャは遊びの話が出た頃には退室させている。
「知らんって。それでいいのか?」
「まぁ、侵略するとか攻撃するって意思を持っていなきゃ大丈夫なんじゃねーか?」
「そんなもんなのか?まぁ罰をくらうのは俺じゃなくてエルさんだから構わないけどさ」
「そうそう、細かい事は気にするな」
あんたがそれ言うんかい。マジで俺知らないからな。どんな罰かも知らないし。
「あ、そういやこの町について国はどう動くんだ?」
「あ?ああ、勇者ってのにこっちも乗せられてやるよ。自治を認めるって感じだな。そっちの嬢ちゃんが勇者役なんだろ?」
「そうなんだけど。そんなに簡単に認めちゃうのか?戦いたかったのに」
「なんだユウ、お前戦闘マニアか?」
「違うわ!!なんだ戦闘マニアって。DPだよDP!」
「なんだ。これだけの町作って人を飼って足りないのか?」
「いや稼げるときに稼がないとな。戦力が必要な時にDPありませんじゃ話にならないだろ」
「そんなの自分で戦えばいいじゃねーか?楽しいぜ?」
「さっきの戦闘マニアってのそっくりエルさんに返すわ!」
なんか調子狂うんだよなこの人。
その後カジノのスロットから一通り遊んで闘技場に来た。
モニタールームではなく折角なので直接見たいと言いだしたからだ。
闘技場には俺達の専用部屋があるので満員だったとしても安心して入る事が出来る。
ゆったりと10人くらいは並べるガラス窓があり、外から中は魔法で見えない様にされている。
まぁここで見るのは俺かルーリくらいなのだが今回の様な事があるとマジックガラスにしておいて正解だったと思う。
しばらく闘技場での戦いを見ていたらエルさんがこう言ってきた。
「なぁ、リバイブを俺にも取得させてくれないか?」
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