55話 ギル・グランエント国王
セバス:ユウ、少しお待ちください。
セバスから念話でストップがかけられた。
ユウ:どうした、セバス。
セバス:国王を鑑定して見てください。
ん?鑑定?そう言えば鑑定なんてしてなかったな。
でもいまにも将軍襲い掛かってきそうなんだよな。あ、結界張って無視するとしよう。
では改めて鑑定
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【NAME】ギル・グランエント
【CLASS】人族
【LV】50/100
【HP】2942/2942
【MP】2215/2215
【STR】156
【VIT】138
【INT】149
【AGI】110
【DEX】152
【LUC】55
スキル
統率 Lv5
剣術 Lv5
身体強化 Lv4
火魔法 Lv4
状態異常耐性Lv1
【STATUS】
憑依により自意識喪失中
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ユウ:憑依されてるって出てるがどう言う事だ?
セバス:魔物のスキルでしょう。ただその憑依している魔物が他のダンジョンの魔物か、逸れた魔物かが問題です。
ユウ:はぐれじゃなかったら手を出した場合(他のダンジョンの)侵略と取られるのか?おかしくないか?
セバス:非常に難しい判断ですね。なにしろ今まで王を支配しているというのはなかったですから。
ユウ:なぁ、その支配された王がダンジョン討伐を命令するのはありなのか?
セバス:その場合攻略するのは(憑依された)本人ではなく部下にあたる人間ですのでルール違反ではないとされております。
ユウ:ふーん。なかなか複雑ではあるが面白そうだな。
しかし今はこの場をどうするかである。
配下ではないので念話も出来ない。かと言って「あなたはダンジョンの魔物ですか?」なんて馬鹿なことも聞けないし。
「国王よ、少し話がしたいのだがよろしいか?」
「ハッ!いまさら命乞いなどしても無駄だ」
向こうはもう俺たちを敵認定してるしな。うーん、どう話し出したらよいものか?
「我々の秘密を話してもいいと思ってます。ですがこんな大人数に聞かせるわけにはいかない」
少しだけ丁寧に話しかけた。相手はどんなダンジョンと繋がっているかわからないからな。
「なに?!秘密を話すだと?」
「ええ。ですから聞きたいのであればもっと少人数にしてもらいたい。できれば国王とそこの宰相がいい」
ついでに鑑定して見たら宰相も憑依されていた。どうなってるんだこの国は。
「貴様なにを言っている!陛下なりません!危険です!」背後で将軍が叫ぶ。
そうだよなぁ危険だよな。
でもダンジョンマスターだって言えないしなぁ。
セバス:ユウ、サブコアを見せてみたらいかがでしょう?
ユウ:え?みんなも見てるけど大丈夫なのか?ダンマスだってバレるんじゃないか?
セバス:ダミーコアと違ってダンジョンコアよりも小さいですしサブコアの存在を知っているのはダンジョン関係者くらいです。他の者は宝石か何かと思うでしょう。
ユウ:そう言うなら見せてみるけど、バレたら全面戦争だからなセバス。
セバスに責任を押し付ける。
「国王、これを見てください」
そう言ってサブコアを見せる。手のひらに収まるゴルフボール大の珠だ。
「そ、それは!」そう叫ぶ国王。
座りなおし口を開く。
「わかった。ついてくるが良い」
「陛下なりません!」
「将軍、大丈夫だ。こいつらは我に危害は加えん」
「しかし!でしたら私も同席させてください!」
「くどいぞ将軍。我が大丈夫だと言っておるのだぞ!」
そう言われ黙る将軍。
ここで王と将軍の仲違いは今後面倒になるな。
「国王、でしたらこの場で近付く許可を。そうすれば将軍の心配も少ないかと」
「うむ。そうか。許す。但し我に触れる事は許さん」
オッケー。一言言うだけだ。触れる必要もない。
近付く俺に周りは緊張の空気が張り詰める。
2m程で立ち止まり
「今度我が町に遊びに来てください」(と、あんたのマスターに伝えてくれ)
そう言う(囁く)と国王はコクリと頷き
「うむ、そうさせてもらおう。今日は帰ってもよいぞ」
振り返り皆の元へと戻る。
「さぁ帰ろうか」そう言って俺達は将軍の横を通り過ぎ、謁見の間を出ていく。
将軍はギリギリと歯を噛み凄い形相でこちらを睨んでいる。
「戦いたいならいつでも来ていいぞ。うちの町でいくらでも戦えるからな」
そう言って煽ることも忘れない。これで将軍も遊びに来てくれるだろう。
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【NAME】サイファー・ポールター
【CLASS】人族
【LV】89/100
【HP】21821/21821
【MP】18159/18159
【STR】1609
【VIT】1059
【INT】1252
【AGI】921
【DEX】1120
【LUC】180
スキル
剣術 Lv7
統率 Lv5
身体強化Lv5
槍術 Lv5
土魔法 Lv4
火魔法 Lv4
鼓舞 Lv1
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鑑定して見たら今までで一番強い人間だった。こんなやつとぜひ戦ってみたい。
俺の現在がこれだ
【NAME】ユウ
【CLASS】人族
【LV】48/100
【HP】18144/18144
【MP】19872/19872
【STR】2246
【VIT】1382
【INT】2592
【AGI】1502
【DEX】1835
【LUC】167
負けるという事はないと思うがいい勝負が出来ると思う。
待ってるよ、サイファーちゃん。
さて今度こそ本当に帰ろう。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
王城から戻った俺達は一旦王都の家で紅茶タイムである。
「ふー家はやっぱり落ち着くなぁ」
「そうね、誰かさんのおかげで戦闘目前までいったからね~」
「そうですよユウ様。私なんていつ転移で逃げようかとビクビクでした」
「それはセバスの進言が遅かったからだな」
えっ?という顔でこちらを見るセバス。
「しかし国王が憑依されて操られているなんて思わなかったわ。この国大丈夫なのかしら」
たしかにルーリの言うとおりである。何のために操っているのだろうか?
「まぁそのうち遊びに来いって言っておいたからその時にでも聞けばいいさ」
「でも国王が遊びに来ますかね?来ても周りにいろいろ居そうで話も出来ないんじゃないですか?」
「アイシャの言うとおりだわ。そうなったらどうするのユウ」
「うーむ。考えてない」
「「さすがユウ(様)」」
二人が馬鹿にしたように声を合わせた。
俺は国王が来るとは思っていない。あいつは所詮操り師だからな。もっと上のやつが来るだろう。
紅茶を楽しんで一息ついた後は、商業ギルドに出向き物件売買の仲介をしてもらう。
キャロルの商会があった家を買わせてもらった。もちろんキャロルに同意書も書いてもらっている。
「ここを買って店でもやるの?」
ルーリが聞いてきたが「まだ。買っただけだ」と言っておく。
まぁ実際今は買っておくだけだからな。
家を買ったその足で王都から外に出る。王城で謁見したのに王都から出た記録もなく町に戻っていたのでは都合が悪い。
なので一旦門から王都を出て周りに誰も居ないのを確認してから転移でダンジョンへ戻った。
俺とセバス、ルーリは地下1階の俺達の家へ、アイシャは地上の領主の館へと戻る。
現在の時刻は17:10
夜の闘技場の時刻に余裕で間に合う時間だ。
今日もベイダーさんの登場といこうか。最近の闘技場は全クラス満員御礼状態になっている。
なので今夜にでも闘技場を少し広げて200人の参加を可能にする舞台を作ろうと思っている。
200人が参加となれば51以上のクラスなら全員が最低のLv51だったとしても500万DPの収入になる。
それに今まで参加できなかった人数が出来るようになるってことで参加者も喜ぶ。
参加人数が増えるという事でオッズも人気割れで高くなるだろう。win-win-winになってるはずだ。
そろそろ試練の上級超級も用意しないとな。
現在のDPは1日3000万稼いでいるので現在の残りDPは1億程である。
今回呼び出すのはアークデビルを10体、ハイエルフ、エルダードワーフを5体ずつ、ワイトを5体、スターウルフ5体
こいつらにそれぞれPTを組ませる。
ハイエルフ アークデビル ワイト スターウルフの4体、ここに現在闘技場で戦っているドラゴニュートのリュウイチ達を1人ずつ入れて5体。
リュウイチ達には今まで通り闘技場で戦ってもらいPTを成長させる。
ハイエルフ達も牢屋部屋でLvアップさせLv15になったら闘技場デビューだ。
エルダードワーフはハイオークやハイオーガ達とPTを組ませた。
スキルは多少強くなる程度でやめておいた。スキルによって強くなっても技術の向上が見込めないからだ。…俺が言うなって?
さて今日もさっくり殺してこようか。
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