51話 準備は楽しみながら
ハンとヘノンが帰った後、俺は戦争になった時の事を考え自軍の把握をすることにした。
ニューべガスでは現在地下の牢屋部屋で魔物が1600体、平均Lvは8.4
腕輪とリバイブの1日2回生産で1344万DP 滞在が48万、合計で1日約1400万DP
町の方ではホテルの他にカジノや闘技場に入り浸る奴らが1.5万人 平均Lvで34
試練とバトルロイヤルで1日600人ほどを殺し700万DP 滞在で300万 合計で約1000万
全部合わせると1日の収入は約2400万DPにもなる。ウッハウハ!どれだけ使っても減らない!・・・事はない。
毎日この収入でも1兆DPまでは114年。まだまだ遠い道のりだ。
ただ俺はこのくらいでもいいかと思っている。
寿命はないのだ。セバスとルーリ、それと配下たちと楽しんでいこうと思っている。
それと毎日試練とバトルで人間を殺しているためLvアップが著しい。
ルーリ Lv51
ハイロウ Lv42
ビビ Lv85
ロウ Lv41
ラセツ Lv44
エルフ達 Lv42(ハイエルフへ進化)
ドワーフ Lv40(エルダードワーフへ進化)
リュウイチLv32
ハイオークLv25
ハイオーガLv24
ゴブリンキングLv23
ガーシュ Lv20
アイシャ Lv25
ジョシュ Lv24
エブリンダLv60
ドミニク Lv42
バトルでは配下同士を参加させて戦わせ技術、技量の向上にもつながっている。
後から呼び出した上位種達はまだLv25くらいであるが、やはりステータスとスキルに優れており同じLv25でも全然強さが違う。
そして俺のステータスだがこうなっている
【NAME】ユウ
【CLASS】人族
【LV】48/100
【HP】18144/18144
【MP】19872/19872
【STR】2246
【VIT】1382
【INT】2592
【AGI】1502
【DEX】1835
【LUC】167
スキル
迷宮創造
不老
翻訳
剣術 Lv10
格闘術 Lv10
投擲術 Lv10
弓術 Lv10
身体強化 Lv10
気配察知 Lv10
回避 Lv10
隠密 Lv10
偽装 Lv10
並列思考 Lv10
高速思考 Lv10
擬態・変化 Lv10
憑依 Lv10
光魔法 Lv10
闇魔法 Lv10
火魔法 Lv10
水魔法 Lv10
風魔法 Lv10
土魔法 Lv10
雷魔法 Lv10
氷魔法 Lv10
無詠唱
リバイブ
完全回復
転移魔法 Lv10
状態異常無効
生活魔法
物理耐性 Lv10
魔法耐性 Lv10
結界 Lv10
環境適応 Lv10
統率 Lv10
収納 Lv10
鑑定 Lv10
魔道具作成 Lv10
鍛冶 Lv10
料理 Lv10
錬金術 Lv10
裁縫 Lv10
HP回復強化 Lv10
MP回復強化 Lv10
――こうなってしまった。
調子に乗って魔法など全部取ってしまった。
調子に乗って試してみたら光、闇、火、雷、水の属性剣が出来てしまった。気分次第で色違いも楽しめますってか。
調子に乗って5本の指それぞれからビームを出そうとしたら出てしまった。
調子に乗って鍛冶と魔道具作成を併用したらスキル付与の武器が出来てしまった。同じ要領で裁縫と魔道具から防具や衣服も出来てしまった。
ただしスキル付与には俺自身がスキルを持ってないと出来ない。
そしていくらスキルを付けた武器防具を装備してもLv10以上には上がる事はなかった。実際身体強化など試してみたが重複しないということで間違いないだろう。
だからLv10同士の戦いとなればあとは自身の差である。なので毎日の鍛錬は怠れないと思っているのだ。
さてそんな俺だが今どこにいるかと言うと闘技場の舞台の上である。
バトルロイヤルも結構な参加者が増えてきておりLv51~のクラスも満員登録である。
平均でもLv55はあるだろう。全員殺しただけで55*99*500=272万DPだ。
もちろんベイダー仕様での参加である。変声器の機能は付けていないのでベイダーさんは寡黙設定にしてある。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「さあ、今日もメインの時間がやってまいりました。いまだ負けなしのベイダー選手は今日は勝ち続けるのか?倍率は1.8倍となっております。皆さま投票はお済みですか?」
投票を促すアナウンスだ。なかなか慣れてきた配下が居るんだな。ルーリ辺りが仕込んでるんだろうか?
「さあそれでは開始のお時間です。選手の皆さん用意はいいですか?では開始10秒前、9、8、7・・・・・0、ファイ!」
ファイ!ってどこで覚えた?確実にルーリだろ!
何てツッコミしてると魔法が複数打ちこまれてくる。
うぉい!いきなり俺狙いが被ったのか。
なんて思ったがどうやら様子が違うようだ。俺以外の全員が俺を狙っていた。いわゆる1vs99の形である。
レイドボスの気分ってこんな感じなのかなぁ。案外ワクワクしてる。
それもこれも死なないという安心感から来るものだろう。彼らも真剣な顔をしているが悲壮感はない。
これが生きるか死ぬかの状況だったら何人かは逃げ出したり恐れ慄いたりとなるであろう。
さて行かせてもらうか。
一斉に切りかかってきている前衛陣は出来るだけ避ける。完璧じゃなくていい。
ダメージは物理耐性Lv10で75%カットされる。そのため被ダメージはスキルを使ったとしても多くて500~800くらいだ。(配下で実証済み)
HP回復強化のおかげで5分で3600回復するので、5分で5回までは攻撃をくらってもノーダメージと一緒なのだ。それ以上食らえばヒールでもかければ回復出来ちゃうしな。
まずはチョロチョロと飛んでくる魔法を潰すか。
―――敵陣後方に雷魔法発動。
この雷魔法は召喚リストになかったはずだがある日突然使えるようになっていた。たぶん光?と火?とかがLv10になって上位進化したのかもしれない。スキル取得したため召喚も出来るようになった。氷魔法も同じような原理で現れたのだろう。
セバスにも聞いたのだが召喚リストはマスターによって中身が変わる仕様になってると言うだけで解決には至らなかったのだ。
光と火と風で雷?と聞いたらお答えできませんと言われてしまった。それ以降は召喚物の説明だけ聞くことにしている。答えられないのなら仕方がない。
稲光と共に雷鳴が鳴り響く。流石にLv50以上の探索者で耳を塞ぐような軟弱者はいないが気を取られるもの多数であった。
雷が人を襲い次々と復活の腕輪による転移が発動している。99人もいるところに雷を落とせばそれなりに死者が出るだろう。
しかも上空からの雷に加えて雷ビームで狙撃し、地上では水魔法で濡らしておいたため雷がよく通った。雷がおさまる頃には20人も残っていなかった。
残るは20人。雷にやられながらも生き残るようなバケモノ達である。
とっても怖かったので氷魔法Lv10・アイスワールドを発動。一気に広がる氷の世界。舞台上が濡れていたのも手伝って逃げる隙もなかった。
全員が凍りついたのだが、これってまだ生きてるのか?
え?一つ一つ氷の像を破壊して回らなきゃだめ?そんな酷いこと出来ない!
なんて事を一人で考えていたら、「勝者!ベイダー選手~!!」とのアナウンス。
-57℃の世界ではそうそう長く生きられなかったようだ。確か体温20度を下回ると死に至るはずだ。
それは強者だろうと関係はない。水耐性か氷耐性辺りがないと厳しいのだろう。
そして今日の勝利でLv49。ルーリがLv50になった時に特に何も起きなかったので報酬的なものは何もないだろう。
セバスによるとLv50からはレベルは上がり辛くなる代わりにステータスの伸びが良くなるらしい。
しかしこれ以上ステータスが伸びるのはどうだろうか。
そんな事をセバスに言ったら
「ご安心ください。人間の中にもSランクと呼ばれる者たちは同じくらい強いですよ」と言われた。
セバス、それ安心するところか?
「それよりもルーリ様が提案してくれましたポイントカード?あれが大変好評の様でありますよ」
ルーリが提案してくれたのはポイントカード。これはバトルで負けた者全員に1枚配られる。これを30枚集めるとVIPルームの無料宿泊出来るという。
これは個人で集めてもよし、PTで集めてみんなで泊まってもよし、誰かにプレゼントしてもよし。
このポイント目当てに負けてもいいやと参加者が急増したのである。
ついでに少し頑張ってランキングに入ればVIPには劣るが良い部屋に泊まれる特典もあるのだ。
ちなみに現在のLv51~のランキングは1位ベイダー 2位ルーリ 3位ジョー………となっている。
ジョーは毎日参加してるので結構上位に居るのだ。まあ、今のところ一番Lv高いしな。
毎日ただで泊まれれば試練とバトルでそれなりに儲かる仕組みになってるし、さらにカジノでうまく回せばさらに儲けは膨れる。それでスキルオーブなどを取得し、また更にランキング上位を狙う。
働くってことを忘れてしまうかもしれないが探索者としてはレベル上げにスキル成長に武具更新。しっかり働いているのではないだろうか。
町の住民の平均レベルも上がってきてるし、中々順調な滑り出しではないだろうか。
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