32話 転移塔と試練の館
翌朝 素振りを終えた頃アイシャが起きてきたので朝食をとり町を出る。
1時間かけてダンジョンへ帰る(転移陣)
ダンジョンに着くといつもと変わらない作業風景である。
ちなみに牢屋の住人数は1200になっている。平均Lvは6.1だ。
現在のDPは12万ほど。
出来る事が無いと思ったが久々に自己強化でもしようかと思う
現在の俺のレベルはこうだ
【NAME】ユウ
【CLASS】人族
【LV】31/100
【HP】7644/7644
【MP】8372/8372
【STR】946
【VIT】582
【INT】1092
【AGI】655
【DEX】801
【LUC】73
スキル
迷宮創造
剣術 Lv7
身体強化 Lv5
料理 Lv3
高速思考 Lv10
魔道具作成 Lv2
翻訳
不老
格闘術 Lv3
気配察知 Lv2
状態異常耐性 Lv2
物理耐性 Lv1
回避 Lv2
収納 Lv6
鑑定 Lv10
偽装 Lv10
無詠唱
完全回復
隠密 Lv10
久しぶりに見て自分でびっくりした。
これはかなり強いのではないだろうか?
【NAME】ルーリ
【CLASS】魔族
【LV】42/100
【HP】4620/4620
【MP】5000/5000
【STR】572
【VIT】352
【INT】660
【AGI】396
【DEX】484
【LUC】320
ルーリがこれだよ?
「セバス、Lvの低い俺がルーリよりステータス高いのはなぜだ?」
「ユウは元々体を鍛えていたのでその影響もあります。しかしステータスの上がり方は私の知識にないほどの上昇ですね」
そばで聞いていたルーリが言う。
「ユウ何言ってんのよ。転生して2週間くらいでLv30超えってのがおかしいのよ。私は20年で42よ?」
ああ、それもそうだ、ルーリパイセンは20年の大ベテラン()だった。
「あ、そうだルーリ。お前にスキルをやる。その代わり1日2~3時間働け。」
「ユウ大好き!わかった!働くよ私!」
チョロい先輩だな、ちなみにチョロ先の大好きに今のところ価値はない。
メニューからリバイブを召喚する。
それをルーリに取得させた。ポゥと光に包まれオーブが吸収されていく。
「リバイブを覚えたよ!」
「すぐに使えそうか?」
「うん、使い方が頭に浮かんでくるからね!」
やはり取得すると自然に使い方が分かるようになるのか。
俺自身はまだ魔法スキルをとってないので分からなかったが練習の必要はないらしい。
「早速使いたいだろう?誰か魔物を連れて自分のLv上げも兼ねて牢屋部屋で倒してきていいぞ」
「うん、分かったー!行ってくる!」
「倒したらすぐリバイブじゃなく、1~2分たってからかけろよ。それと絶対逃がすなよ」
「オッケー!」
ルーリは颯爽と走っていった。それを見た俺はフラグが立った気がして気が気ではなかった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ルーリとビビの二手に別れての作業でいつもより若干早めに終了した。
DP収入は366万DPとなっている。
忘れないうちに必要なものを作ってしまおう。
まずは孤児院と学校だ。リア先生がもし来なくても子供の保護は考えている。
先生なら俺がやってもいいと思っているが、リア先生はきっと来ると確信している。
宿舎と教室はそれぞれ別棟で用意し、運動場と子供達用の畑も作る。それを低い壁で囲っておいた。
露天風呂など特別なものは用意しなかったので10万DPで完成である。
さて次は転移用の建物だ。これは入出場も管理するため窓などから出入り出来ないよう塔の形にした。
名付けて転移塔だ。塔の天辺には不思議なオブジェを付ける。このオブジェを使って魔力を集めて勇者の力で転移させていると回りくどく説明するつもりだ。ついでにデジタル時計も付けておいた。
塔は半径40mの5階建てでホテルの近くに設置する。これでホテルへも闘技場、遊園地へもアクセス良好となる。
塔は出入り口が2つで町に入る人用と町から出る人用で別れるように作った。
塔の中は中央に壁が仕切るようにあって入出場者が中でも分かれるようにした。それぞれに受付カウンターを設置し、どこに行くのか、どこから来たのかチェックできるようにする、その際犯罪者等のチェックする鑑定持ちのエルフを置く。
これから世界中に転移陣を設置する予定だが勝手に使われるのも気分が悪い。なのでこちらでしっかり管理してやるつもりだ。
まずは1つの町に対して転移陣は2個用意する。それぞれ一方通行にして転移をスムーズに行えるようにだ。
その転移陣を真ん中で仕切った壁の両側に設置、こうすれば出ていく人と入ってきた人で分ける事が出来る。
もちろん使用料もとる。銀貨1枚程度だがカジノで遊べば簡単に稼げる金だろう。
転移先となる町はまだ建物が無いためどこにも設置はしていないが、すぐ用意できると思っている。
この塔に使ったDPは10万、残りのDPは313万だ。
このうち140万DPを使いエルフ10体、シルキーLv10×100、ドワーフ20体を召喚。
エルフはディーラー役と塔の受付に4体、シルキー達はホテル業務の手伝いである。
ドワーフたちは今ある階層を少し改良して鍛冶と衣服専門の階層とし、そこで生産活動に専念してもらう。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
地上部分のメインとなる建物は大半は出来上がったといっていいだろう。
カジノホテル、闘技場、遊園地などだ。
さて次は地下部分を充実させていこうじゃないか。
充実と言っても俺達のためではない、もちろん地上で楽しむやつらのためだ。
まずはエルフ、オーク、オーガ、ゴブリンリーダー、ウェアウルフこれを5体ずつ召喚する
その中でエルフにはリバイブを習得させる。
それぞれにPTを組ませ明日からDP生産をさせつつLvアップを図る。
ダンジョンの階層追加をして1階層に1部屋200m程の大部屋のみというのを20階層分作る。
4層を1セットとして繋げて最初と最後に転移陣をおく。これを5セット分つくった。
この各階層に魔物を設置し探索者に攻略させる。
魔物も本気で殺しに行く。復活の腕輪があるから1日に何度挑戦してもよいが1回でも負けたら再挑戦不可にする。
まだLvが低いのでボス設定はしないが魔物たちも腕輪を装備して戦わせるから負けても安心である。ただいずれ設定することになるだろう。
復活する場所は任意で決められるので、もちろん魔物と探索者の復活場所は別々にする。
これもモニタールームで見られ、賭けが出来るように設定をし直す。
闘技場近くに建物を作り、「本物そっくりの魔物で腕試し」的な看板を付けた。これもルーリの異世界勇者の力でいいだろう。
この腕試しの館は今は下級だけを用意したがいずれ中級上級神級を用意するつもりである。
ちなみにこの下級行路は参加費1人大銅貨1枚(1,000円)で勝ち抜くと銀貨2枚(2万円)貰える。
途中敗退でもポーション1個貰える。店売りのポーションだと大銅貨5枚(5000円)なので結構儲かるのだ。しかも経験値を得られるのでしっかりレベルアップも出来る。
参加は5人PTまで可能で制限時間は100分。
賭ける観客達は勝ち抜け、敗退、時間切れの中から賭けさせる。オッズはオッズ計算機があるからお任せである。
勝ち抜いた銀貨2枚のうち1枚あればうちのホテルで泊まる事が出来る。残りの1枚でカジノでもモニターでも賭け事に励んでもいい。
だが客を呼び入れるのはもう少し先と考えている。
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