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Re-Build 04

 病院のベッドで目を覚ましたとき、オレはなぜここにいるのか分からないでいた。

 ベッド隣の椅子には母親が心配そうに座っていて、声をかけるといきなり抱きついてきた。

 医師と看護師が病室に駆け込んできて、色々な質問をされた。

 自分の名前と生年月日、通っている学校の名前。家族の事など。

 質問の最後に、医師はヘッドバンドのような機械をオレに手渡した。

「これが何か分かるかい?」

 その時オレは答えた。

「わかりません」


 停車と同時に後部座席のドアが開かれた。

 続いて車の中に勢いよく旅行カバンが投げ込まれ、女子二人が乗り込んできた。

「きゃろるの分も用意しておいた」

 ツインテールの女子が薫にそう話しかけながら俺の隣に座った。

「では出発!」

 後部ドアを閉めた女子は助手席に座ると、威勢よくそう言った。

 二人は時折俺のほうを見ながら、話しかけたそうにしていた。

「あの、もしかしておふたりも俺のことを知っているんですか?」

 俺の問いに女子二人は大きく頷いた。

「知ってる。ものすごく」

 ツインテールの女子は、細い目で俺を見ながらそう言った。

 薫が携帯端末で連絡をしていた相手なのだと俺は即座に気づいた。おそらく俺の今の状態を教えられ、あえて距離を置いているような様子だった。

「ところで行く先はどこなんですか?」

「広人君のおうち」

「は?」


 三人は携帯端末を取り出すとそれぞれがどこかと連絡を取り始めていた。

 手早く指を動かしていたので声が掛けにくかった。

「頑張ろうね」

 薫がそう言うと他の二人は「うん」と答えた。

 先程までとは違う、明らかに何かを決心したような真剣な眼差し。

 失われたオレの記憶を取り戻すために彼女達は動き出した…そう思えた。

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