行事終了
遂に完結です!!
夕方になり始めた空。夕陽が降り注ぐ西高校の屋上で、少女は欠伸をしていた。愛用しているヘッドフォンからは、ロック調の音楽が漏れている
「退屈だ・・・」
独り言を呟いた少女は、扉が開く音を耳にする
屋上なう(・ω・)
途中で予想外の事もあったけどなんとか屋上に来れたぜ。さて、アイツはどこで寝てるかな。屋上はそんなに広くないからすぐに見つかるだろ
「なんだ、万里か」
「うお、生首生首」
「張った押すぞ(#・Å・)」
声がしたから上を向いたら沙弥夏の顔があったよ。いやぁ、マジで生首みたいだ。取り敢えず、沙弥夏が居るところに上がるか。降りてこいとは言えないからな、用事があるのはこっちだからさ。さーて、ハシゴハシゴ・・・
一段飛ばしで上に上がると、沙弥夏が夕陽を眺めていた。鮮やかな夕焼けが目に染みる、良い眺めだなぁ・・・
「それで、会いに来たって事は何か用事でもあるの?」
「相変わらず、勘が冴えてるな。・・・ほい」
「ラッピング下手くそ」
「お前が言うな」
「・・・万里」
「何だ?」
軽やかに立ち上がった沙弥夏は俺の前に立ち、背伸びをしてキスをしてきた。一瞬、驚いたがすぐにキスを返した。柔らかい唇の感触が何とも言えない。スッと唇が離れていく
「あたしと付き合うと苦労するよ?」
「分かってるさ」
「万里おめでとー!!」
「どぅわぁ!?」
いつのまに来たんだよ才花は。あれ? なんで辰巳と春海が屋上に来てんだ? んで、こっちを見ながらニヤニヤしているコイツは何がしたいんだ
「何しに来たんだよ」(頬っぺたむにーー
「いひゃひゃひゃー、はんりは。はらはいにひたにひまっひぇんひゃん(訳:嫌だなー、万里は。からかいに来たに決まってんじゃん)」
「ぶっ飛ばす」
ギャーギャーと騒ぎ出した才花と万里を眺めながら、沙弥夏は万里に手渡された下手ラッピングを外して、中に入っていた一口大のトリュフチョコを口に放り込んだ。ほろ苦い大人の味が口一杯に拡がっていく
『バレンタイン行事終了時刻となりました。生徒の皆さんは各自下校してください』
校内放送が行事の終了を告げた
〜帰り道〜
「「夕焼け〜空のー下をー君と二人で歩き〜たーいー♪」」
「仲が良いね、才花と春海ん」
才花、春海、辰巳、沙弥夏、俺は帰り道を歩いていた。才花と春海は前の方で「夕焼け空」を歌いながらスキップしている。辰巳は横で春海をぽーっと見つめている。そーいやぁ、辰巳は春海と恋人になれたらしい
・・・前から辰巳の相談には乗ってたから良い結果に終わってほっとした。春海にも良い出来事になっただろう
「おーい、才花ちゃーん」
不意に遠くからAクラスの伊之秦 冬夜がかーわいい紙袋を持ちながら走ってきた。相変わらず、すっげぇ量
「お、洞爺湖」
「万里くん、僕は冬夜なんだけど」
洞爺湖(本人非公認の渾名)はむすりと不満げに俺を睨んできた。いつもの事だから慣れてるけどな
因みに、コイツは外見は良いが中身は残念無念また来年だ。どういう事かと言うと・・・
「外見は真面目君で女子にもモテているが内面は喧嘩っ早く実は情に弱い兄貴肌の伊之秦 冬夜。渾名は万里命名の洞爺湖、本人非公認」
「的確かつ取扱説明書みたいな説明ありがとう、沙弥夏ちゃん」
・・・と言うわけである。説明する手間が省けた
「補足として才花ちゃんの彼氏「拒絶します」早っ!」
合流して早々、沙弥夏に弄られる洞爺湖。洞爺湖の彼女(才花)は春海と躍りながら歌っている。歌っている曲は異端扱いの少年と少女の物語。しんみりするが爆音系で人気がある。
「あれ、トーヤ居たの?」
「あ、冬夜くん」
歌い終わった才花と春海がこっちを振り向いた。春海がトテトテと辰巳に近づいて、才花は「ホップステップジャンピーングー!からの飛び蹴り!!」を彼氏に繰り出した。あ、鳩尾ヒット。お、持ちこたえた
かーわいい紙袋からチョコ強奪、包装紙を破ってチョコを小さくかじって・・・俺に飛びキス
「さ! さ、さ、さ、さ、さ・・・!!」
「あ!私も///!」
「春海!?」
「あたしも・・・」
夕焼けが照らす道で三人の少女にチョコキスをされた少年は空を見上げて叫ぶのだった
「バレンタインデーなんて嫌いだあぁぁぁぁぁぁあ!!」
――彼らの日常はこれで終わらなかった――
いつか連載!
コメディギャグ満載予定
『西高校』!!!
お楽しみに!!




