95話
「守り切れないなら、攻めるしかないですよ。」
「攻めるのか。」
「守れなくて、負けるのでは意味ないでしょう。なら攻めて相手を潰しましょう。オリオン家には飛行艦があります。機動力があるんです、可能ですやれますよ。」
「攻めるのか。」
「もう宣戦布告はされたのですか。」
「いやまだだ。2.3日中に大使が来るのだろう。」
「それなら、宣戦布告をされたと同時に敵国の王都を、いえ、王城を攻撃し占拠しましょう。」
「王城を直接か。」
「そうです、王都だと、民を巻き込みますから。」
「・・・・・そうだな。」
「少し中断をする。ローエム王国と協議をしなくてはいけないようだ。」
ハロルドは、急ぎ王城へ向かう。
ハロルドはローエム王国の国王と会談をする。
「公爵よく来てくれた。」
「陛下、此度の戦争の事ですが、確認したいことがございます。」
ハロルドは、国王にオリオン家にて今回の、3国同時の戦争ではローエム王国は守れないと伝える。守れないなら攻撃をして相手を黙らせる事、それしかローエム王国を存続させる方法がないと伝えた。
「今まで友好的にやってきたのだがな。」
「相手は、友好も何も関係ありません。宣戦布告をしてくるのです。」
「イングリット王国は、宣戦布告をしないかもしれんしな。」
「それは、分かりませんが、対策を起てておかなければなりません。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ハロルドは色々な案を出していく。長い話し合いが続いた。
「では、3か国への攻撃は、オリオン家のみで行います。よろしいですか。」
「そうだ、ローエム王国の防衛は、第一騎士団から第6騎士団と徴兵で数をそろえる。」
「第7騎士団はオリオン家と行動をともにします。これでよろしいですか。この戦争の治め方ですが、どうお考えですか。」
「どうとは、戦争に勝つだけだが。」
「いいえ違います。戦争は終わり方を決めるのです。敵の王を殺したら終わりにする。王国民をすべて殺したら終わりなのかを、決めておかなければなりません。」
「そ、そうか、そうだな、相手を降伏させるではダメか。」
「そうですな、無条件降伏か条件付きの降伏かでも違うでしょう。」
ローエム国王は、オリオン公爵に一任した。ローエム王国が守れるなら、多少の譲歩はする。王国が無くならないように、滅ばないようにする。これが一番だ。
「この戦いは、勝ちます。オリオンの実力をお見せしましょう。」
ハロルドは、王城を後にした。
ハロルド、内心は心臓がバクバクだった。大ぼらを吹いてしまったと後悔もしていた。だがもう遅い。やるしかなくなった。
オリオン公爵家
「戻ったぞ。」
「父上、話はつきましたか。」
「攻撃は、オリオン家と第7騎士団で行なう事となった。後は守りに専念する。」
「まぁ、そんなもんでしょう。」
「・・・・・・・」
「アレク、如何する。」
「一番の強敵と思われる国はどこですか。」
「ドレイブ王国だな。あそこは強い国だ。」
3か国を誰が相手をすのかを決める。ルービス王国はハロルドとデリック、カイン。イングリット王国はルドルフとレオン騎士団、ドレイブ王国はアレクが相手をすると宣言していた。
戦力としては、ルービス王国相手に、中型艦2隻、小型艦を2戦隊、大型貨物船2隻、カイン隊4部隊、、オリオン軍の半分、鎧機人4体、機人20体。
イングリット王国には中型艦2隻、小型艦を2戦隊、大型貨物船3隻、第7騎士団、オリオン軍の4分の1、鎧機人4体、機人20体。
ドレイブ王国には、ガレオン号、小型艦2戦隊、大型貨物船2隻、オリオン軍の4分の1、アレク隊、機人1号、2号他機人20体。
「基本戦力はこれで行きましょう。あとは王城に上空から進撃します。上空から王城に侵入して城を攻略、簡単でしょう。」
「・・・・普通はそんなこと出来ねえよ。」
「鎧機人を先頭に道を作らせていきましょう。王族の一人は必ず生け捕りにしてください。後は死んでも構いません。降伏する人間がいないと戦争が終わりませんので、必ず捕虜にしてください。」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「大まかな作戦はこれでいいでしょう、あとは、各自の判断でお願いします。」
「何か、質問のある人ーー。」
「・・・・・」
「ふざけないの。私たちは何をするの。」
「マリア姉とイリア姉はドレイブ王国、イングリット王国、ルービス王国の割譲に関して検討、計画を立ててください。戦後に役立ちます。」
「アレク、ドレイブ王国を滅ぼす気なの。」
「相手次第ですね。」
「アレク、王族を拘束したのちは撤退で構わないね。」
「構いません、だけど相手に負けたと思わせてください。そうしないと降伏してくれませんから。」
「そうだな、負けたと理解させないといけないな。」
「他の方たちの役割は、・・・・・・・・」
「・・・・・」
「これで行きましょう。他にも戦力が出来ましたら回しますから。」
「あっ、・・・そうだ、忘れてた。ルドルフ兄、レオン兄、カイン兄、とデリック。」ニヤニヤ。
「明日、特訓ね。」にやにや。
「・・・・・・・・・・」
「そんな暇ないだろう。」
「戦争の秘策ですよ、1日、2日遅れてでもやりますよ。ひ・さ・く・ですからね。明日だけでできますよ。多分。」
「・・・・・・・・」
アレクは、ものすごく嬉しそうに話している。他の人は、ものすごく不安な顔をしている。対照的だ。
翌日
「なぁ、アレクどこまで行くんだよ。」
「カイン兄ぃ、もう少しです。」
アレク達は、ローエム王国の某所、草原に来ていた。
草原には大型貨物船が1隻。「カイ、マルコありがとう。大丈夫だった。」
「可愛いもんですよ。でへへ。」
「では皆さん、聞いてください。この貨物船は、改造空母です。」
「???」
「マルコ、オープン。」
ぎぎぎぎぎーーーーー、ごん。
改造空母の甲板が開かれ中から出てきたのが、ワイバーンであった。
「はい、あなた達は、今からワイバーンの騎士です。」
マルコが、「パチパチパチ。」
「マルコ、カイ。お手本で乗ってみて。」
マルコとカイはワイバーンに、ひょいと飛び乗り。颯爽と大空に舞い上がっていった。周りを旋回し、急降下したり、急上昇したりと手足の様に乗りこなしていた。
「次は、みんな、頑張ってね。」
「・・・・・・」
「明日は、兄さんたちが、家臣に教えるんだよ。乗りこなさないと教えられないよ。」
「・・・・・無理だろう。・・」
アレク、「ダイジョウブ、ダイジョウブ、モンダイナイネ。このワイバーンは服従しているから大丈夫だよ。近くに行こう。見て触ってみないと分からないでしょう。」
「本当だ、何もされないな、おとなしい。」
「触ってみて。」
なでなで、ナデナデ。
「カイン兄、乗ってみて、言葉は理解しているから。大丈夫だよ。」
カインは、気合を入れて、飛び乗った。そして飛び立った。「ううおおおおおぉぉぉ。」「ひゃぁぁぁ」カインは段々と楽しくなっていき。降りてこなかった。
他の人も、ワイバーンに乗り訓練をしていた。
ワイバーンにみんな、メロメロになっていた。
「可愛いでしょう。ワイバーン。」
「本当にワイバーンって魔物なのか、こんなに大人しいなんて聞いたことないぞ。」
「このワイバーン迷宮で作り出した魔物なんだ。だから服従しているんだよ。」
「凄いな、そんなことが出来るのか。」
「迷宮核が出来るんだよ。他の誰にもできないよ。だから迷宮都市は絶対に守らないと。」
オリオン男兄弟とデリックはワイバーンを乗りこなせるようになっていた。




