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55話

ローエム王国王城


レオンは、騎士団会議が終わり、王城がら第7騎士団へ戻る途中だ。


「レオン。」

「メアリー。」

「今日、団長会議でしょ、ここを通ると思って待っていたの。」

「そうか、中々逢えなくてごめんな。」

「忙しいのは、分かっているから平気よ。」

「また、当分逢えなくなるかも。」

「やっぱり、戦争に行くの?」

「ああ、そうなるな。その前に、結婚することを伝えてくるよ。」

「ふふっ、やっとね。」

「ごめんな、遅くなってしまって。」


レオンの恋人、メアリーはローエム王国、カールソン男爵家の長女である。王城に侍女として働いているのだ。

この後、レオンはオリオン領都へ行くことになっている。

その時に、レオンは両親に、結婚の報告をしようと思っていた。

出来れば連れていきたいが、メアリーも侍女として働いているのでそうもいかない。

メアリーも、両親に報告をしようとしていた。

「じゃぁ、父上に報告したら、カールソン男爵に挨拶に行くから。」

「私も、父と母に伝えておくわ。」


レオンは、レオン号に乗込みオリオン領都に向かった。


オリオン領領主館


レオンが、会議室に入室したときは、ルドルフ夫妻しか、まだ居なかった。


「ルドルフ兄、クリス姉さん、お久しぶりだね。」

「レオン、王都はでは忙しそうだね。」「忙しくなって行けなくなって悪いな、まかせっきりになって。」

「大丈夫だよ。家が忙しいのは、みんな分かっているから。」


他の4兄弟が、入ってきた。


「兄さんたち、クリス姉さん、お早いですね。」

「やあ、イリア、久しぶり。」

「ほんと、兄弟が全員、揃うのは久しぶりかもね。」

「ほんと、・・・がやがや、わいわい、がやワイ・・・・・・」


兄弟たちが、騒いでいると、いや待っていると、ハロルドとエレメル、デリックが入室してきた。


「待たせたな。」


オリオン家の全員が、席に着き。全体会議が始まる。


「今回、皆に集まってもらったのは、主に戦争、援軍の件だ。」「レオンは騎士団長だから、知っていると思うが、貴族からも兵を出すことになっている。」

「オリオン騎士団は、出せない。領地が急に広がって、領地内の治安維持で手一杯だ。」


みんながカインを見る、カインは、アレクを見る。


カインは、あれ、なんでアレクを見ないの?   もとはお前が原因だ。本当はアレクだが。


カインの疑問は、誰も知らずにスルーされて、話の続きをされていく。


「ルドルフとカインに行ってもらう。ルドルフを大将、カインを副将として。」


ルドルフは、無表情。カインは満面の笑みで、超、嬉しそうにしている。


「戦争に伴い、オリオン家の体制を変更するから・・・・・・・・」


ドレイブ王国が、ルービス王国に侵略戦争を仕掛けたものだ。それをローエム王国が軍を出し、救援を行うのだ。

ローエム王国としては、第6、第7騎士団、貴族軍の勢力を今回だす。

貴族軍は、第6、第7騎士団の関係のある貴族家が参加となる。よって第7騎士団は、オリオン家しかいないのだ。

第6騎士団と貴族軍で約4000の兵力、第7騎士団とオリオン家で約1100の兵力を、救援部隊としてルービス王国に送ることとなる。

現在、ドレイブ王国はルービス王国に侵攻し、国境周辺地域を支配下に治めている。

ルービス王国とドレイブ王国は、膠着状態となり睨みあっている状態だ。


王国騎士団の構成は、通常騎士と従士となり、騎士一人に3人から5人の従士がつく。一個騎士団は1500人ぐらいの構成人数となる。だが第7騎士団の場合、従士がいない。魔法部隊を中心として、造られたため騎士自体も少ない。通常の騎士団の構成にはなっていない。

第7騎士団、400、ルドルフ隊100,カイン隊600の戦闘要員である。他に非戦闘の人員もいる。


「はい、質問です。」元気に手を挙げるアレク。

「なんだ、アレク。」

「今回の移動方法は、飛行船ですか?」

「うちは、飛行船で移動する。」

「では、時間はありますね。第7騎士団とルドルフ兄の晴れ舞台です。派手にやりましょう。」

「アレク、俺が抜けてるぞ。」

「カイン兄は、いつも派手ですから大丈夫ですよ。」


アレクは、今ある中型飛行艦を旗艦として、改造する事。中型艦3隻、貨物船2隻の艦隊を組み、出陣しようと提案した。

「航空戦力があると無いでは、雲泥の差だろう。艦隊を連れていく。」


後は、領地の再配置だな。


オリオン領北部をハロルド、エレメル。 

南部政治部門をクリスティーナ。

マリア、イリアはオリオン領全体の行政、財務をすべて見る。

アレクは南部地域の治安維持・防衛

デリックはオリオン領北部の治安維持


「各担当は、これで行こう。」「そうだ、マリアとイリアが男爵、いや女爵に陞爵する事が決まった。ローエム王国の法律施行が、運用がうまくいった。王国への功績となったようだな。」


「「父上、その話なのですが、陞爵される前に私たち、結婚しますね。」」


みんなで、「ええええええ。」


みんなは少し間違えたようだ。マリアとイリアが結婚すると思ったのだ。もちろん違う、相手は男だ。

誤解も解けて、説明をしている。

マリア、イリアは別々にある男性と知り合った。マリアは北部で、イリアは南部で知り合い。結婚する話になり。マリア、イリアがお互いの相手を紹介したら。相手も双子の兄弟であった。

マリアの相手は農業をやっている素朴なマール青年、イリアの相手は商人を初めたポール青年である。

エレメル夫人は、知っていたようだ。微笑んでいる。


一番驚いたのは、レオンであった。他の人たちも驚いたようだが、レオンは同じことの報告があったからだ。


「俺も、結婚するよ。」


みんなで、 えええええええええええええ。


それからは、オリオン中の大騒ぎとなり、ハロルド、エレメルはレオンの相手が貴族と判ると、挨拶等と大忙しとなった。

オリオン領はお祭り騒ぎ、オリオン家の人たちは大忙し、特にマリア、イリアは女爵に陞爵される前に結婚をしなくてはいけなくなった。 当主はマリア、イリアとなり、入り婿となる。

準男爵であれば、平民との結婚も問題は無かったが、男爵以上の結婚は、他の貴族がうるさいのだ。なので準男爵の身分時に、結婚してしまえば問題がないので、大忙しとなっているようだ。


一時、戦争準備を中止して、お祝い。オリオン領全体で「お祭り」を行った。


それはもう大変な、お祭り騒ぎであった。食べ物、酒をすべての領民にオリオン家が出したのだ。

飲めや、歌へやのどんちゃん騒ぎだった。


そして、落ち着いたころ、出陣となった。











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