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始まり〜現在〜


補足


京平

「」→通常時


クナギ

『』→鏡の中


会話の補足でした

京平

「ふぅ、これで終わりかな」


僕は今年から、久呂木を離れ、隣町のアパートで生活を始める。

学校には寮もあるが、僕はある理由で他の人と共同生活をすることが出来ない。


京平

「あとは鏡…」


クナギ

『京平〜、退屈ぞ〜』


本来鏡に写るハズの僕の姿は無く、代わりに神様であるクナギが写っている。


京平

「クナギ、今日は『僕』の日なんだけど」


僕の中には神様であるクナギがいて、一日交替、もしくは緊急時の時に体を入れ換えている。


クナギ

『それはわかっとる。じゃが退屈なものは退屈なのじゃ』


京平

「じゃあ、荷物の整理、任せるよ。僕の分は終わったし」


クナギ

『おお、さすが京平、わかっとるのぅ〜』


京平

「ほら、代わるよ」


僕は鏡に触れた。


クナギ

「ん〜、やっぱりこっちはいいわ〜」


京平

『本当、入れ換わると話し方変わるよね』


クナギ

「当たり前よ。今はピチピチの16歳よ」


京平

『正確には、体は16歳でしょ』


クナギ

「五月蝿い!」


僕とクナギは鏡に触れることで互いに入れ換わることが出来る。鏡なら何でもいいから、普通の手鏡でも可能である。


京平

『早く荷物を片付けてよ』


クナギ

「わかってる、わかってるって」


クナギはまだ開けていない段ボールを開けて、箪笥に積めていった。


クナギ

「京平、見えているんでしょ?」


クナギは鏡の前に立ち、聞いてきた。


京平

『体は一緒なんだから見えるに決まっているでしょ』


クナギ

「ふふふ、鼻血を出しても知らないわよ」


京平

『…出ないと思うけど』


クナギは僕の言うこと無視して、女物の下着が入っている段ボールを開けて、箪笥に入れていった。


クナギ

「どうよ、鼻血は出た?」


京平

『出ないよ。見慣れているんだから』


クナギが僕の中に入って七年、最初は色々と大変だったが、今は落ち着いてきている。


クナギ

「…むう」


僕の反応が面白くないのか、クナギの顔は不満に満ちていた。


京平

『そうそう、戻る前に、着替えといてね。出掛けるから』


入れ替わった時に着ている服まで入れ替わるから、それぞれ着替える必要がある


クナギ

「京平のスケベ」


京平

『何のこと?』


クナギ

「はいはい、どうせ私はつまらない女ですよ〜だ」


クナギは鏡から離れて、着替えだした。


クナギ

「じゃあ、代わるわよ」


クナギは鏡に触れて、僕と入れ替わった。


京平

「さてと、僕も着替えるか」


クナギ

『京平!着替えるときは鏡から離れるのじゃ!』


クナギが鏡の中で顔を真っ赤にして、怒鳴った。


京平

「はいはい、わかったよ」


仕方なく、鏡から離れて、普段着に着替えた。


京平

「さてと行くか」


僕はサイフをポケットに入れて、外に出た。


京平

「今日は初日だから、インスタントでいいか」


僕は夕食で食べるインスタント麺を買いに、近くのコンビニに行った。







京平

「こんなものかな?」


適当にカップ麺を五個買って、アパートに戻った。


クナギ

『何じゃ、今日はカップ麺かの』


鏡の近くを通るとクナギが話し掛けてきた。


京平

「荷物が片付くまではこれだから」


クナギ

『少しはカロリーとか気にするのじゃ』


京平

「僕は気にしないよ」


クナギ

『妾が気にするのじゃ!』


京平

「なら早く荷物を片付けるしかないね」


僕の分は全部片付けたけどクナギの分は全然片付いていない。


クナギ

『明日には終わっておるからの!』


僕はクナギの言葉は無視して、お湯を沸かしに台所に向かった。

ヤカンを取り、水を入れて、火を点けた。

一人分だけたがから直ぐにお湯は沸いた。

カップ麺を食べたあと、制服を二着、取り出し、壁にかけた。


京平

「明日は早いし、寝よう」


布団を敷いて眠りについた

明日はクナギの日か…






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