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繋いだ手  作者: 瑞樹
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コーヒー詐欺

大学を卒業して半年が経っていたが

あたしは相変わらずバイトと就職活動の日々。


面接の帰り会社の近くにあった小さな公園に立ち寄った。


「はぁ…今日もダメかなぁ…」


ため息をつきながら自動販売機にお金を入れコーヒーを買おうとしたが

ボタンは光るのに押しても出てこない。


「あれ?何でよっ⁈もしかして故障⁈あたしの貴重なお金っ‼」


そのうちボタンを押す指にも力が入る。


「この詐欺自販機めっ‼」


蹴ろうとした瞬間

ドンっ‼と力強く自販機を叩く手が見えた。


ガランガラン…


取り出し口を見ると缶コーヒーが2本出ていた。

コーヒーを取り出して後ろを振り返ると

作業着姿の男の人が立っている。


「おぉっ‼コーヒー二つ出てきたやん‼一つ貰ってもえぇ⁇」


キラキラした目であたしの顔を覗き込む。


「よかったらどうぞ…」


コーヒーを差し出した。


「ありがとぉっ‼自販機に詐欺られんで良かったなぁ‼」


二カッと笑いながらコーヒーを受け取った。


独り言を聞かれていた恥ずかしさのあまりうつむくと関西弁の彼は


「また会ったら今度は俺がコーヒー奢ったるわ。

受かってたらえーなぁ。ほなっ‼」


そう言って帰って行った。


えっ…?そう思いながら彼の後ろ姿を見ていると


作業着の背中に◯◯株式会社とプリントされている。


さっきの会社の人…


あたしの貴重な120円は不思議な彼と巡り合わせてくれた。


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