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旅行に行こう! はじさよさよはじ

ホワイトデーに2発ぱなしてみる


ということで宣言どおり最終回です

例によって例の如く作者が残念な状態で半くらいはへんじがない、ただのしかばねのようだになりつつあるので内容がおかしい場合があります

ご了承ください

※最後の最後で前作、くらげって可愛いですよね!を知らないとよくわからない内容になってます。

 知らない方は先にそちらを読んで頂けると感謝感激


と、いうことで

人物表

エウナ

吸血鬼 長生きです


メリーさん

幽霊 時代を先取る最先端技術複合


(カナエ) (ユメ)

メイドさん 秘密がばれる! 世間知らず


巫女さん

巫女さんです 名前はあるけど公開しない 世界保健機構(ダレダロウ)


海月(ミツキ)

クラゲ 個人的なヒロイン


レッツゴー

あ、いつもより長いです

「はじめまして、今日からお世話をさせていただくことになる叶 夢と申します。以後よろしくお願いします」


 一連の騒動の後、彼女は私の目の前でぺこりとお辞儀をした。…どういうことかはわかったけど…まずは…ね?


「とりあえず…服を着なさい」


□ □ □ □


 宿に着いた後…まぁ、お風呂で色々とあったけれども私たちは本来の目的である海辺へと無事たどり着いた。


「ユメ…あんまし走ると転ぶわよ?」


 嬉しいのかどうか、海を見たとたんに無言で駆ける我が家のメイドとおまけ。あなたってそういう子だったっけ…?


「エ…エウナさん…ちょっと…ま…」


 ユメの姿を見ている私に近寄る虫の息の背後霊。何百年と除霊から勝利してきた悪霊も、今なら楽に成仏させれそうである。

 やがて背後霊はただの霊となると、大量の荷物を地面へと置くことによって得た安息を私の隣でかみ締めている。・・・あなたは何時までも変わらないのね。


「あなた…いい加減に学習して荷物減らしたら?」


 このまま放っておくと彼女自身も地面に潰れそうなので救いの声を掛けてみる。私の方に来たら面倒じゃない。


「エウナ…さんが…持って…くれたら…」

「…」


 彼女がこの先も救われることはなさそうなので駆け出したまま戻ってこないメイドの方へと視線を向けて、彼女が私へと向けてくる捨てられそうな子犬の視線をやり過ごす。


「それにしても夏なのに人が居ないわね…」


 ユメとおまけ1匹以外他に誰も居ない浜辺を見てポツリと言葉が漏れる。夜だから…って言うのは関係ないでしょう、たぶん。


「えっと、夏…ですか?」


 私の呟きに対してかどうなのか、やや戸惑ったようなメリーの声が下から聞こえてきた。相変わらず復帰が早いわねぇ…


「ん?夏って海に行くものじゃないの?」


 どうも反応がおかしいので私の記憶違いかどうか聞き返してみることに。


「あ、あー…そうですねー…夏ですねー」

「…どうして視線を逸らすのかしら?」

「え?えーと…アレですよ。夜桜が綺麗だなーと」


 …今考えたような言い訳ね。まあ桜が綺麗なのは認めるけれども。


「突然ですが!季節当てゲームをしようと思います!」


 私も彼女にならって桜吹雪の散るさまをぼーっと眺めていると、彼女から声を掛けてきた。


「1月の季節は何時でしょう!?」

「…それって私が言わなきゃダメなこと?」

「正解者にはお酒が出ます」

「春ね」

「ふむふむ…」


 メリーは私が即答すると何かを少し考えてから続けた。…不正解なのか正解なのかは言わないのね。


「それでは第2問!」

「正解か不正解かはいわないの?」

「10月は何の季節でしょう!」


 無視しやがった。10月…10月か…1月からだから…。


「…冬?」

「なるほど…」


 彼女はそう呟くとまた長考を始める。…そろそろ飽きてきたわね。


「…それで?」

「ん…?」

「クイズの判定は?」

「あー…正解…でいいんでしょうね…たぶん」

「…ずいぶんと自信なさげなのね?」


 まあ、正解なら別に何でもいいか。

 私たちがそんなバカなことをしていると、いつの間にかユメが私のところまで戻ってきていた。


「ん?もういいの?」

「はい、ミツキはもうしばらくは居るらしいですが」


 ミツキ…クラゲだっけ?

 見ればなるほど、確かにクラゲはまだ波と戯れている。ところで私は今までアレが水を被ってるところを見たことがないのだけれど…海水平気なのかしら?


「ふっふっふー!」


 そもそもどうやって宙に浮いているのか、というクラゲの神秘について悩んでいると、今まで蹲ってごそごそとしていたメリーが不気味さを演出しようと笑い声を上げる。当然スルーする。大体めんどいことが多いし。


「ところでユメ」

「何でしょうか?」

「ふっふっふ…」

「初めての海はどう?」

「そうですね…しょっぱいですから水鉄砲が強そうですね」

「水鉄砲…ね」

「ふ…ふふ…」

「はい、いざというときは武器として使えそうです」

「武器…ね。それはまた…「無視しないでくださいよ!」」


 ついに耐え切れなくなったメリーが叫んだ。五月蝿いわね…


「それで…何?」


 私の楽しみを奪った代償は大きいわよ。


「ふっふっふ~…」


 私が聞くとメリーは再び笑い始めたので、放っておいて楽しみの再開といきましょう。


「ところでユメ」

「はい、なんで…「聞いてくれるんじゃないんですか!?」」

「五月蝿いわね…何よ?」

「うう…エウナさんが冷たい」


 メリーがそう言った瞬間、なぜかユメが私に抱きついてきた。


「な、なに?」


 あまりにも突然のことだったので軽くよろけながらも、ユメの体をしっかりと受け止めて聞いてみると、彼女は私の胸に埋めていた無表情を私へと向けた。


「冷たいと言っていたので暖めようかと思いまして」

「そう…」


 まあ…それならそれでいいわね。別に困ることもないし・・・私も幸せ行動したユメも幸せ、みんな幸せ万々歳。


「無視しないでくださいよ!」


 …五月蝿いわね。


「…何?」


 私の幸せを阻害したのはそれはもう重大な用なのよね?


「…花火しませんか?」


 私が軽く睨みつけると、メリーは色々諦めた様子で手に持ったものを私のほうに差し出してくる。んーと?


「花火…?」


 花火…よね?たしか火をつけるとアレがああなるアレ。うん、知ってるはず。


「皆でしようとかと思って持ってきたんですよー」

「へぇ…いいんじゃない?」


 ユメも私の腕の中でこくこくと肯定してるし。


「よーし!善は急げ、早速しましょうか!」


 メリーは張り切った様子でシートを敷くと、びりびりと花火の詰まっている袋を開けて中身をあたりにぶちまける。

 元は固まっていた色とりどりの花火がばら撒かれるのにユメの好奇心が刺激されるのか、じたばたとして私の拘束から逃れると花火へと向かっていった。・・・泣いてないわよ。


「コレは何でしょうか?」

「それはロケット花火ですねー。こうびゅばーんって飛ぶやつです」

「ふむふむ」


 ユメは興味津々という様子で気になるものを手にってはメリーに聞き、その内容を手帳に書き込んでいる。後ろからちょっと覗き込んでみたけど『ロケットびゅばーん』とか『ねずみはじける』とか書いてある。…それでいいの?

 ちなみに花火にユメを取られた私はというとその様子を寂しく見つめるしかなかった。だから泣いてないって。

 …どれくらいそうしていただろうか、急にぽんぽんと肩を叩かれた。

 無言でそちらを見ると、私の目の前でミツキが寂しく頭を横に振っていた。ああ…あなたも私と一緒なのね…。

 今、クラゲと吸血鬼との間で静かな友情が生まれた。


「ミツキ、そんなところに居ないでこっちにきてください」

「…」


 ユメに呼ばると嬉々として向かう刺胞動物。…友情って・・・儚いものよね。


「…ということなのです!」

「なるほど、それは楽しみです」


 二人の楽しそうな声が聞こえる中、私は涙を呑んで空を見上げる。嗚呼…今日はこんなにも星が綺麗。


 □ □


 わたしがおそらにきらめくおほしさまをかぞえていると、ちかくのしーとからこえがしてきた。


「エウナさん…?エウナさーん?」


 ああ、わたしをよぶだれかのよぶこえがする。


「エウナさま、どうかなさいましたか?」

「ん?もう終わったの?」


 私は何処かの旅から無事帰還して見てみると、どうやら蝋燭も用意して花火の準備は万全らしい。・・・ん?


「ところでメリー」

「んー?何でしょうかー?」

「マッチはどこにあるの?」

「…」

「…」


 沈黙する二人。

 静かに握られる私の拳。

 刺激しないようゆっくりとバケツの位置を確認するメリー。


「つまり…?」

「マッチ…忘れてました」


 夜の海岸にバケツが炸裂する音が響いた。


「「…」」


 思わず音のほうを見る私とメリー。

 すると何と!そこにはバケツのあったであろう地面に短刀をふかぶかと刺している、無表情なメイドの姿が…!


 コレは…ヤバイ…!


 そのとき、この場に居る全員の思考がシンクロした。


(ま、拙いわよメリー!)


 私とメリーの間で目による緊急会議が発動!


(そ、そうですね…このままだと、間違いなく殺られます!)

(こうなったら…)

((何とか火を付けるしかない!))


 無言のまま二人で頷きあう。この間1秒未満である。


「ま、まぁ…マッチがなくても火はつけれるわよね」

「そ、そうですね!マッチがなくても火くらいどうにでもなります!」

「…さいですか」


 静かに短刀を引き抜くユメ。ゆ…ゆめさん?言葉が少し違いませんか…?

 だがしかし、そんなことは思ってはいても言葉に出してはいけない。誰だって命は惜しいのである。

 そして何よりも行動で示さなくてはこの世界は生きていけない。なぜなら…彼女は未だその小さな手から短刀を離してないからだ!


「ユメ…少し海の方を行ってきたら?その間に火は何とかしておくから…」

「そうですね…わかりました」

「一人では何だしミツキも行ってきなさい」


 ついでのを装ってクラゲを連れて行かせることで時間を稼がせることも忘れない。よし!コレで少し時間が稼げる!


「メリー…道具は?」

「は、はい…」


 メリーがかばんの中身をぶちまけていく。中は…お酒と花火…そして紙!

 我々はコレだけの内容で火をおこさなくてはならない!


「あなた魔法で火とか使えないの…?」

「少しは出来ますけど…こんな水の近いところで火を起こすのは無理ですよー…」

「そう…」


 メリーがそういうなら魔法の線は消えたわね…私はまったく知らないし。

 お酒…お酒か…


「メリー!」

「はい!」

「一番度数の高いお酒持ってきて」

「わかりました!」


 メリーがお酒を探している間に私は花火の解体をする。欲しいのは火薬!


「どうぞ…」


 解体が終わると同時にメリーがお酒を持ってきた。後はコレを紙に染み込ませて火薬を…


「えっと…エウナさん?」

「…何」

「それってかなーり危ないと思うんですけど…」

「…やっぱり?」

「はい・・・下手すると大惨事ですよ?」


 しかしその程度で止まっては居られないのである。もしも失敗したら摩擦で起こすくらいしか手がなくなる。

 …何よりも火が起きなければ手が吹っ飛ぶ以上の大惨事が起きることは確実!

 そして私は火薬へと拳を思いっきり叩き付けた。


 □ □


「おお…」


 楽しそうに花火をしているユメを二人で眺める。


「何とか…なりましたね」

「ええ…何とかなったわね」


 そういい合うと私とメリーはお酒の入ったコップをカチンとぶつける。


 結局、火は付かなかった。そもそもあんなもので付いたら苦労しない!だがしかし、別に摩擦で火おこしなんてしていない、大前提として悲しいことに二人とも方法をしらなかった。

 ならばどうしたかというと、答えは簡単で、私が宿まで戻ることになった。それはもう…持てる限りの全速力で…

 私が火を取りに行き、メリーとクラゲでユメをとどめる。それはもう流れるような連携がそこにはあった!

 まぁ…あと数分遅かったら惨劇の場になっていたのではないかと思うくらい拙い状況だったのだけれど…


 今こうしてお酒を飲める。それが何よりじゃない!


「そういえばエウナさん」

「ん?」

「明日お祭りがあるらしいですよー」

「へぇ…そうなの」


 お祭り…ねぇ。あんまし人の多いところって苦手なのよね・・・


「よければ一緒に行きませんか?」


 まぁ、特に断る理由もないしいいか。


「…いいわよ?」

「ホントですか!?」


 メリーは早くも酔いはじめているのか、ほのかに赤い顔をこちらへと向けて乗り出してくる。どうでもいいけど顔が近い、そして酒臭い。


「ええ、ユメも喜ぶでしょうしね」

「え…?」


 ん…?私何か変なこと言った?


「どうかしたの?」

「え…い、いえ!何でもないです…」


 聞いてみてもそれほど要領を得ない返答ばかりする。ふむ…?ついに電波の受信に成功したのかしらね?


「お祭り…楽しみですね」

「ん…ええ、楽しみね」


 よくわからないけれど…まあ本人がそういうなら何でもないんでしょう。本当に電波受信とかされてると反応に困るし。

 そう結論付けると、さっきと同じように楽しそうにはしゃぐユメの方へと視線を送る。…この子、無表情じゃなければ完璧なのにねぇ…


「あ、そういえば夜桜を…ん?」

「んー?どうかしましたか?」

「あ…いえ、何でもないわ。皆で夜桜見に行かない?」

「夜桜ですかー、いいですねー」

「夜桜?」

「ええ、行きで咲いてたけれどちゃんとは見ていないでしょう?だから花見としていい場所があるから明後日辺りにでも行かない?」

「ふむふむ…それは楽しみにしています」

「楽しみにしておいて頂戴」


 私はユメにそういうと再び海辺の方を見る。

 どうも見間違いではないらしく、いつの間にかそこには赤いコートの下に巫女服を着た女性が立っていた。

 見ようによっては少女とも取れる彼女は私の視線に気づいたのか、振り向くと微笑むとゆっくりと何かを口ずさんだ。ふむ…?


『じんじゃであいましょう』


 読唇術は苦手だけれど…大体こんなものでしょうね。

 ところで彼女…誰かに似てる気がするのよね…誰だっけ…?


「エウナさん、ぼーっとしてどうかしたんですか?」

「ん…いえ、あの子が…あれ?」


 メリーに言われて彼女が居た辺りを指差したときには、すでに彼女はどこにも居なくなっていた。


□ □ □ □


 浜辺を1人のメイド服を着た少女とクラゲがゆっくりと歩いている。

 少女は海のほうを眺めながら転ばないようにやっくりと歩いていたのだが、やがて何かに気づいたかの用に視線を前へと戻した。

 いつの間にか少女の目の前には巫女服の上に赤いコートを着た女性が1人いる。見ようによっては少女とも取れる彼女は、ショートにしている黒髪を風になびかせながら遠く海のほうを見つめていた。


「こんばんわ」

「こんばんわ」


 まるで旧知の仲のように挨拶をしあう二人。


「あなたがここに居るということはそういうことですか?」


 メイドが聞くと。


「はい、ボクがここに居るということはそういうことです」


 巫女服が答える。


「そうですか…やはりしないとダメなのでしょうか?」

「それをあなたが聞きますか?」


 柔らかく微笑む巫女と、硬く無表情を保っているメイド。

 二人とも顔や服装、髪色は違えどもしぐさなどの他の部分は同じで、まるで合わせ鏡のように対極的であった。


「そうですね…ボクが聞くことではないですね」


 二人はしばらく無言で見つめ合っていたが、やがてメイドがそう言うと帰るために振り返って歩き始めた。


「まぁ…ボクが言うことでもないのですが」


 メイドがゆっくりと歩き始めると、その背中へと語りかける巫女。


「最後くらい、自分を殺さずに素直になってもいいと思いますよ?」


 その言葉を聞くとメイドは立ち止まって巫女へと振り返った。


「それをあなたが言いますか。まぁ、そうですね…どれだけ出来るかはわかりませんが、そうすることにします」

「それでは、御機嫌よう。あなたに幸せが訪れることを祈ってます」

「どうも、御機嫌よう。ボクは今のままで十分幸せですよ」


 そして二人とも少しの間見つめあうと。


「「それでは、今後二度と会うことがないように祈ってます」」


 二人は同時にそういうとそれぞれ歩き始めた。

 メイドは自身を待つ、主人の方向へ。

 巫女はメイドとは逆の、誰も居ない方向へ


□ □ □ □


 着くや否や人々の喧騒が辺りに散らばり、お祭りへと来た私たちを飲み込んでいく。ちらりと露天へと目を向ければそこには、食べ物やお面、射的などといった定番から、占いとかよくわからない胡散臭いものまでさまざま。

 まぁ…何やかんやあったけれどもお祭りである。


「ユメ…あんまし離れないようにしなさいよ?」

「はい、わかってます」


 気になるものがあればチョコチョコと動き回る浴衣姿の少女を見失わないようにと目を向けながら、メリーと並んで歩いていく。…本当にわかってるのかしら?


 今日はお祭りということで全員浴衣姿、さらにユメの頭にはお面屋で買った狐のお面が乗っかっている。

 このお面、かなり出来がいい分値段もそうとうだったのだけれど、悲しきことに彼女はお面を見つけるや否や心を奪われその場から一歩も動かなくなった。…その結果は泣くに泣けない私の心象と寒さに震えるお財布が物語っている。


「メリー…後どのくらい残ってる?」


 まるで蜜を集める蜂のようにあっちへこっちへと動きまわるユメを見失わないようにと気をつけながら、小声で聞く。


「私は…まだ平気ですね」

「そう…それじゃ私が無くなったらお願い…」

「わかりました…」


 お祭りということで、普段のお小遣いのほかに軍資金をメリーから貰ったのだけれど…コレは切ない結果に終わりそう。

 夏草や兵どもが、夢の後。

 まぁ、そんなバカなことはいいとして楽しんでもらえて何よりである。

 例え私の持つお財布に永遠に開けない冬がおとずれても、楽しめているのだからそれでいいんじゃないかしら?…そうでも考えないとやっていけない心境なのよ。だが私は泣いていない!泣いては…いけないのよ…

 その辺りで経済的な思考は断ち切り、適当なところで買ったたこ焼きを口へと運ぶ。


「あなたもどう?もう冷めてるけれど」

「…いいんですか?だってエウナさんもうおか…」

「ああもう!」


 なにやら続けようとするメリーの口にたこ焼きを放り込むと続ける。


「今日はお祭りなんだから細かいことは抜きにしましょう?」


 そう言って笑いかけて私もたこ焼きを口に運ぶ。うん、冷めてておいしくない。そういえばお祭りの食べ物って美味しくなくても問題ないらしいわね?リピーターが要らないとかで。


 そんなこんなで3人でぼんやりと歩いてると、神社へと続くであろう石段が見えた。

 その石段を見たとき、ふと昨日見た女性のことを思い出す。そういえば…神社で何とかかんとかって言っていたわね…


「メリー、ちょっとユメと居て貰っていい?」

「んー?どうかしましたかー?」

「ちょっと神様に挨拶してくる」

「一緒に行きます?」

「いいわ、すぐに追いつくから二人で廻ってて」

「はいなー」


 メリーにそう告げると人の流れから外れて神社へと向かう。あんまし騒ぎにはなりたくないので空は飛ばず、普通に歩いていく。


「エウナさま、どうかしたのですか?」

「んー…何でもエウナさんは神様に挨拶するらしいですよー」

「挨拶…ですか?」

「はいー、私が睨むところ恋愛成就ですか!」


 後ろでメリーがユメに説明している声がしてくる。…私がいないからってずいぶんと適当なことばかり言うわね。

 やがて、長い石段を昇り終えると境内へとたどり着いた。そこには神社のほうを見ている赤いコートを羽織っている少女が一人。


「寂しいとこね…あなたの神社?」


 気づかせる意味もあって声を掛けると、彼女はこちらへと振り向いた。

 何処か懐かしい、不思議な雰囲気のする黒髪の少女。


「いえ、少し借りては居ますけどボクの神社ではないですよ」


 このとおり、中は巫女服ですから。そう言ってこちらへと微笑みかけてくる。


「それで…私を呼んだのはどういう用?」

「呼んだわけではありませんよ、あなたが来ただけですから」


 そこまで言うと不思議な雰囲気の彼女は空を見上げた。彼女が動くたび、微かに血の匂いが漂ってくる。


「あなた、怪我でもしてるの…?」

「怪我…ではないですね。コレは…んー、呪いみたいなものです」

「呪い?」

「まぁまぁ、そんなことはどうでもいいじゃないですか、今はあなたがここに来た用件ですよね?」

「ええ、あなたが私をここに呼んだ理由、ね」


 そして彼女は真剣な顔をして私の顔を見ると、その言葉を告げた。

 それは今までの幸せが終わる一言、欠けているものを取り戻すための、そんな言葉。


「あなたは何時まで幻想(ユメ)を見ているんですか?」

「どういう…っ!?」


 意味を聞こうとしたが、頭に鋭い痛みを感じて最後まで言うことが出来なかった。

 そして思い出される、忘れていた思い出とあの子の言っていた事。


『エウナさん…あのね…ボクが死んでも…笑っていられるように…』


 私の脳内に死ぬ直前まで笑顔を保っていたあの子の姿が出る。え…何…これ?


『笑っていられるように…記憶を…凍結しますね』


 そして私はすべてを思い出した。


「エウナさん!」

「メリー…」

「ユメさんが…ユメさんが…倒れました!」


 私は境内に走りこんできたメリーが抱えている子を見て目を見開く。うそ…だってあなたは…


「エウナさん…?どうしま…え…来夢…ちゃん?」


 呆然としたメリーの呟きが聞こえてくる。

 あなたは…死んだはずでしょう…来夢…?


□ □ □ □


 彼女が死にました。

 ボクは無言で彼女の死体の横に立っているだけで、他に何もしません。涙すら出ないんですから…なんともいえないですね。まったく、困ったものです。

 最近の夢の終わりはいつも同じで彼女が死にます。それがボクにとってどういう意味なのか…今更説明されることはないでしょうね。してくれる人ももう居ないですし。

 彼女は夢の中で何度も何度も死にます。

 それはすでに彼女の死か確定しているということをボクへと言っているかのようですが…諦めるわけにはいきません。

 彼女を守ることが出来ないのなら、ボクは何のために生き残ったんでしょうか?

 もう大切な人が死ぬ姿は2度と見たくありません。まぁ…ボクがいえたことではないと思いますが…

 この先も彼女が笑っていられるというのなら…ボクは何であろうと差し出しますしなんであろうと実行します。たとえ、それにどのような犠牲が伴うとしても。


□ □ □ □


「…それじゃ、少し出かけてくるわ」

「はい…行ってらっしゃい、エウナさん」


 私はあの晩からめっきり起きることが少なくなったユメの頭を撫でると、屋敷から夜空へと飛びたった。目指すは祭りの夜、すべてが終わったあの場所へ。


 神社が見えてくると、彼女は相変わらず巫女服と真っ赤なコートのまま、境内を手に持っている箒でのんびりと掃いていた。


「意外と早かったですね」


 私が彼女の後ろに音も無く降り立つと、まるで来ることがわかっていたかの様に手を止めて振り返る。


「…まるで私が来ることがわかってたみたいな言い方ね?」

「こう見えてもボクは時見ですから、未来がわかるんですよ」


 自分のことはからっきしなんですけどねー。そう言うと彼女は何処か嬉しそうに笑いかけてくる。


「そう…それじゃ話は早いわね?」

「あ、その前にお茶でもどうですか?ボク入れるの上手いんですよー」

「要らないわ」

「…そうですか」


 私が断ると少しだけ残念そうな顔をしたが、すぐに真剣な顔になって続けた。


「あなたにとっては辛い話になりますよ?」

「それでもいいわ…どうして私たちにはあの子…ユメが来夢に見えるの?」

「正確には見えているわけではないんですが…わかりました、ではでは不肖ながら私がネタばらしと称しまして、この物語に終止符を打つことにしましょう」


 彼女は手に持っている箒を一振りしてペンダントへと変えると、自身へと付けて話し始めた。


「あなたは、生き物が死ぬとどうなるか知っていますか?」

「…死んだらそのままじゃないの?」

「そうでもないですよ。輪廻転生、という言葉の通りに生き物は死んでも次へと転生します。まぁ…彼女はそうはいかなかったからこうなっているわけですが…

 本来、生き物が死んで転生するには『何か』でなければなりません。たとえばそれは獣であったり、人であったり、魔物であったり…まぁ、それは様々です。つまり、生き物が何であろうとも、転生する以上は『何か』でなければならないわけです。

 しかし、彼女は人という存在をやめたままで他の何にもなることはなく死んでしまいました。

 通常なら、そのまま消えていくだけだったでしょうが…幸か不幸か彼女の魂をこの世に繋いだものがあります。

 それが、あなたたちです」


 彼女はそこで一旦切ると、こちらの様子を伺う。

 その様子はまるでこの先を言っていいのか悩んでいるかのようで…だから私は…


「…続けて」


 先を促す。


「…命を終える直前、彼女はあなたたちの記憶を凍結しました。

 それはあなたたちに自身の死は忘れて笑っていて欲しい、という彼女なりの願いだったのでしょう。ですが…それによって彼女の死は『世界』に認識されなくなったのです。

 『世界』…別に神だろうと何だろうと名前はいいんですが、彼らは生き物が他の生き物の死を認知することでしかその存在の死を認識することが出来ません。ですが、彼女の死は記憶の凍結ということであなたたちに認知されることはなかった。

 よって、彼女の死は彼らに認識されることがなく、消えていくはずだった彼女の魂はこの世へと繋ぎとめられたのです。

 当然、いくら繋ぎとめられたとは言っても魂だけでは何も出来ませんが、彼女に器…存在を用意したものが居るんでしょう。

 それらによる様々な事実によって、彼女は再びあなたたちの前へと現れた」


 境内はとても静かで、まるで私と彼女だけがこの世界から取り残されたかのよう。そして私にはなぜか、静かに話す彼女がとても寂しそうに見えた。


「つまり、今あなたたちが見えているのは彼女自身の姿。あなたたちの記憶が戻った事で彼女を認知出来るようになった幻の様なものです。ですから、あなたたちには記憶が戻った後、今まで見ていた器のことが彼女であるように感じたのでしょう。

 そして、その彼女が床に伏しているのは…」


 そこから先は言われなくともわかった。


「私たちが記憶を取り戻すことであの子の死を認知したから、ね。

 …最後に1つだけいいかしら?」

「何でしょうか?」

「あなたは…どうして私たちの記憶を戻したの?」

「…それが、彼女にとっても幸せになると思ったからです」

「その結果として私たちに恨まれることになったとしても?」

「それは…」


 そう聞くと、彼女は私から視線を逸らして少し躊躇するような、何か嘆いている様な素振りを見せたが、すぐに私の方をまっすぐと見つめると。


「大切な人が自身との思い出を忘れたまま、というのはあまりにも悲しすぎるじゃないですか」

「…そう、話してくれてありがと。…もう行くわ」


 私はあの子の代わりに頭へと乗っかっている狐のお面を手直ししながら、彼女に背を向ける。コレで聞きたいことは全部聞いた、なら…これ以上ここに留まる必要はもうないわね。


「私からも1ついいですか?」

「…何?」


 振り返らずに答える。


「あなたは…私を恨んでますか?」

「…それ、本気で言ってるの?」


 私は彼女との距離を一瞬で詰めると、その柔らかい首筋へと爪を当てる。

 カランカランと手に持っていたお面の落ちる音が私の立っていたところから小さく聞こえてきた。恨んでいるか?恨んでいるかだって?


「…あなたは私が恨んでないと思うの?」

「…」


 ゆっくりと、自分を抑えるようにして聞くが、彼女は答えなかった。やがて、力を入れすぎたのか、彼女の白い首から1筋の赤い雫が垂れてくる。


「…帰るわ」


 しばらくそうしていたけれど、何とか感情を抑えながらも彼女から背を向けゆっくりと歩き始める。


「殺さないんですか?」


 私の後ろから彼女の声がしてくる。


「殺さないわよ…今、ここであなたを殺したら、あの子に顔向け出来ないでしょう」

「そう…ですか」


 私は自身に言い聞かせるようにいいながら、地面へと落ちた狐のお面を拾って頭に載せる。ああ、そういえば…


「あなた…誰かに似てると思ったら、あの子に似てるのね」


 殺さなかったのは・・・それもあるかもしれないわね。そう呟いてから、私は神社を後にした。


「ボクは・・・何時までも待っていますから・・・」


 私が飛び立った後、神社の方から小さく声がした気がするのだけれど…振り返ったときにはそこには誰も居なく、無人の境内が寂しくあるだけだった。


□ □ □ □


 屋敷に戻った私をメリーが無言で出迎えてくれた。


「どう…?」


 表情から大体は察することが出来るけれど、万が一ということも会って聞いてみるが、彼女は無言で顔を横に振るだけ。


「そう…まだなの…」


 そしてメリーに神社で聞いてきた話を伝える。

 全部話し終えた後も彼女は何も言わずに、私も特に何も言えなかった。

 このままこうしていても仕方がないので、ユメの寝ている部屋まで二人で歩く。


『おはようございます、エウナさま、メリーさま』


 扉を開けたとき、そんな声が聞こえてきたのだけれど、幻聴だったのかユメはまだベットに寝たままで起きてはいない。


「ただいま…ユメ」

「エウナ…さま?」


 私は近くの丸椅子に座ってまだ起きていないユメの頭を撫でていると、彼女はぽつりと呟いた。


「…全部知ったのですね?」


 ユメは私とメリーの様子から何かがわかったらしく、薄く目を開いて私の方を見てくる。


「ええ…」

「そうですか…」


 そこで切ると彼女はゆっくりと体を起こそうとする。しかし、思うように動かないのか、すぐに力尽きてベットへと倒れこむ。


「そのままでいいわ」

「申し訳ございません…」


 私は倒れたユメの体を優しく撫でながらそう伝える。


「エウナさま…メリーさま…少し、お願い事があるのですが…」

「…なに?」


 メリーに代わって私が聞く。


「ボクが消えたら…この器に残った子を…お願いします」


 私は何もいえなかった。


「器には…魂が宿りますから…私が居なくなれば…この子のことを…」


 そこまで言った辺りで、突然咳き込んだユメの体を優しく撫でる。


「わかったわ…だから無理はしないで」


 彼女が咳き込むたびに残される時間はもう少ないんだと嫌でも感じる。ああ…そういえば前にあったときの最期もこんな感じだったわね…


「家事の…方法とかは…メモにあります…から…それを…」


 それでも彼女は少しずつ話し続ける。後わずかしかない残された時間を自分のためではなく、残された他の誰かの未来のために使い続けていく。


「ええ…ええ…わかったわ…」


 私はそれが悲しくて、けれども泣くわけにはいかない。私が泣いたら彼女は慰めてくれるだろう。でも、その分だけ彼女の時間は減ってしまう。


「エウナさん…」

「なに…?」


 もう上手く呼吸も出来ないのか息も絶え絶えで呟くように話すユメ。


「夜桜…ちゃんと…見に…行きたかったですね…」

「いい…のよ…そんなことは…」


 今、私はちゃんと笑えているだろうか、泣いてないだろうか。


「エウナさんは…やっぱり…やさしいですね…」


 彼女はそう言うと、ゆっくりと目を閉じた。


「今度は…見つけてくれますよね…?」

「ええ…今度は…私から見つけるわ…」


 滲む視界の中、私は彼女の体を最後まで撫でつづけている。

 そして…彼女はやがて動かなくなった。


「ユメ…さん…?」

「メリー…」


 私は泣きじゃくるメリーを抱きしめながら背中を撫でると、目を閉じたまま動かなくなったユメの頭を撫でながら呟く。


 おやすみなさい、来夢。












□ □ □ □











「んぅ…?」


 ベットの近くの椅子で本を読んでいると、今まで眠っていた白髪の少女が目を覚ます。


「おはよう」

「あなたは…?」


 彼女は私のほうをぼんやりと見るとそう呟いた。


「はじめまして、私はエウナ、こっちはメリー」


 私は込み上げてくるものを何とか堪えると先を続ける。


「そしてあなたはユメよ…我が家のメイドの」

「ゆ…め?」

「ええ・・・叶 夢 あなたの名前よ」













□ □ □ □










 月明かりに照らされるテラスで金髪の女性が本を読んでいる。彼女の髪は背中まであるロングで、頭には似合っていない高級そうな狐のお面。

 やがて、読書を続けている彼女にメイド服の少女がティーポットとカップを持って駆け寄って行った。彼女はショートの綺麗な白髪を揺らしながら満面の笑みで女性へと近づいている。


「エウナさまー!」

「…何よ?」


 私は紅茶を持ってくるや否や抱きついてきたユメを受け止めると一応聞いてみる。…どうやら読書はここまでのようね。


「んー…何でもないー」

「…何でもないなら離れてはもらえないかしら?」


 無駄だとは思うが一応お約束として抵抗してみることも忘れない。続き、気になるし。


「やー!」


 …どうやら無駄だったようなので強行手段をとることにしましょう。ということでユメをくっつけたまま読書の再開。


「エウナさまエウナさま」

「何?」


 顔をあわせるのがめんどうなので視線は本から離さずに対応する。まぁ、放っておけばメリー辺りが来るでしょう。


「そのお面…いつもつけてるよね?」

「ん…」


 不穏な空気を感じたので頭を逸らしてお面に伸びる手を回避。


「コレはダメよ、大切なものなのだから」

「むー!」


 私はなにやら膨れている彼女を横目でちらりと見ると一人ため息をつく。…これは理由を説明しないとダメそうね。


「コレはね。私の大切な人との約束の証なの」

「やくそくー?」

「ええ、約束」


 いつか必ず見つける。その約束を忘れないためにも、無くすわけには行かない。


「どんなのどんなの?」

「どんなのどんなの?」


 どうやら好奇心旺盛な我が家のメイドにとっては興味津々の内容だったらしい。ああ…やっぱりめんどうなことになったわ。


「そうねぇ…」


 月を見上げながら彼女の入れた紅茶を飲む。うん…まだまだ勉強不足ね。


「おいしい紅茶を入れれるようになったら、教えてあげてもいいわよ」


 それはあの子が居なくなってからも続けられる、そんな日常。











□ □ □ □









 そこでは誰もかれも騒いでいた。

 今日は無礼講、人も人外も妖怪も、誰もが関係なく騒げる日。


 ユメが目覚めてから数年がたった今、誰がどう変わったかというとそんなことはなく、シュンと柚香は進学してからも相変わらず進展はないし、メリーも変わらずに数々の酒豪を飲み倒している。一番変わったのはユメで、今までショートだった白髪を伸ばしに伸ばし続けた結果、今は腰辺りまであるので水色のリボンで縛らせている。そろそろ切らせないと…

 当の本人はメリーにくっついて就寝中、幸せそうな顔でどんな夢を見ているのやら。

 私はそんな騒ぎを少し見つめてから、大きく赤く咲く桜の下まで歩く。そういえば、桜の木の下には死体が埋まっている…ね。

 そのおかげなのか関係ないのか、その桜は他のどれよりも綺麗に大きく育ったご様子。

 しかし、私の目的は桜ではなく桜の下に居る赤のコートに巫女服を着た、あのときから変わらない彼女。


「こんばんわ、綺麗な月ね」


 彼女は私が声を掛けると驚いたように振り向いたが、すぐに納得したような顔で微笑んだ。


「そうですね…ですけど目の前に私という名のもっと綺麗な月がありますよ?」


 彼女はおどけたようにしながら私に笑いかけてくる。


「ええ…本当、あなたは月みたいね」

「おやおや?これはまさかの反応、コレは私の隠し切れないびぼーがなせる業ですか」


 五月蝿い、自分で美貌とか言うな。舌回ってないし。


「手が届きそうなのに届かない、って意味よ…おかげで苦労したわ」


 まさかこんなに近くに居るとはね…


「それはそれは…ご苦労様です」

「本当よ」


 そして二人で笑いあう。そして私は彼女へと全ての始まりの言葉を告げる。


「初めまして、でいいのかしら?」

「初めましてでいいんじゃないでしょうか?」

「そう、初めまして、やっと見つけたわよ」

「これはこれはどうも初めまして、やっと見つけてもらえましたか」


 そこで切ると、私は少しだけ桜を見上げてから彼女へと視線を戻す。


「それで…今度はなんて名前なのかしら?」



デデーン!

おまけはけされてしまった


…と、いうことで前作からお付き合いしていただけた方も近作からお付き合いしていただけた方も読んでいただきありがとうございます

少しでも楽しんでもらえたのなら作者としてコレ以上の喜びはありません


それにしても第1話で44人居た読者が次の週には11人になったのにはたまげたなぁ…


作者が残念なことになって予定の半分の長さになりました本シリーズですが、無事完結することができたのは読み続けていただけた方が居たからです


ではでは最後として

こんなだらけたあとがきまで読んでくれている人にも、あとがきはすっとばした方にも感謝のことばで〆ようかと思います


皆さん本当にありがとうございました


それでは、また縁があったら会いましょう

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