遠のくよ
和食だぁ!
米!なんかほうれん草みたいなやつ!味噌汁!
醤油も味噌もあるんだ!
魚に大根おろし!
幸せです!
「これは美味しいですね!この国の料理は初めて食べますが、不思議な味です!」
他のメンバー達も美味そうに食べている。
「儂には少し味が薄いが、美味いな」
クロも食事会に参加している。
黒神龍のクロが出てきた時には殿様もびっくりしていたが、その後は感動に涙と忙しかった。
「本当に黒神龍様がいらっしゃるとは、、、余は感激である!」
「カネミツ様。明日は神殿に教徒が集まる予定です。その時に黒神龍様と、その主様をお呼びしようと思うのですがよろしいでしょうか?」
この場には巫女のサツキも来ている。
なるほど。教徒の前で俺達を出して更に団結力を高める作戦かな。
「うむ。今宵はゆっくり休んで頂き、昼の集会で出て頂こう。」
お酒も出ていたが、流石にこの世界のルールでもまだ飲める歳ではない。
宴も適当に切り上げ、用意された部屋でゆっくり休んだ。
集会とかあんまり行きたくないなぁ。
翌朝俺達は城下町に繰り出した。
「おっちゃん!あれとこれとそれとこれも下さい!」
欲しい食材を片っ端から買っていく。
このために宝物庫から金貨をたんまり持ってきたのだ。
「若様。そんなに買うんですか?」
「そうだぞシノ。昨日食べた料理も上手いがそれ以外にも色々作れるんだ。帰ったらいっぱい作るからな!」
そういうとシノは嬉しそうにしている。
「主様ー!あれはなんですかー?」
ラーとリーが出店のある商品を指さす。
「あれはかんざしと言って、髪を束ねて飾る物だよ。」
俺はかんざしを二つ買い、2人に付けてあげた。
「わー!綺麗!ありがとうございますー!」
うんうん。子供の喜ぶ姿はかわいいなぁ。
色々買い物をした後、俺達はいわゆる冒険者ギルドっぽいとこに行ってみた。
ギルドというか、依頼が集まる集会所のようなところだ。
最初は皆から危険だと止められたが、興味には勝てない。
それに、食べれない系の魔物が結構溜まっているので売ってしまいたい。
買取もしていると殿様から聞いていたので皆を説得した。
中は賑わっていた。やっぱりガラはよくないなぁ。
小さい子供を連れての大所帯なので、睨まれる睨まれる。
扉付近に座っていた男が立ち上がって俺達を見る。
「おいおい。ここは子供が来ていい場所じゃねぇぞ!」
うっわ!テンプレだな。俺は笑ってしまった。それがカンに触ったのか男が怒り出す。うん。でかい。俺では絶対勝てない。
「てめぇ!あんまり大人を舐めるんじゃねぇぞ。」
近づいてくるがそれをエクスとゼクスに阻まれる。
「主様を愚弄するなど許さん!」
「欠片も残さず消してやる」
危ないし、ゼクスさん、それはオーバーキルですよ。
「んだてめぇら!俺を誰だか分かってんのか?」
「おやおやぁ。偉く喋るゴリラさんだねぇ。」
リューイン煽るなって!
「食べれなさそうなので狩って売ってしまいましょうか。」
シンの言葉に男がキレた。
「てめぇら表出ろ!」
俺のまったりスローライフが遠のいて行くよ、、、




