友遠方より来る②
Kファミリー滞在二日目です。
料理の〆は高菜飯と団子汁、煮物、お漬物だった。団子汁は味噌味だった。ゆっくりと残さずに食べた。お漬物は父にあげた。父の好物だったから。
父とご店主さんは、私には分からない話をしていた。
母がお会計をご店主さんにお願いして、私たちは食べ終わった皿など片付けた。
ご店主さんに「今日はありがとうございました。フェイスブックにあげますね」と言って、手を振ってお店を出た。
Kの車に両親も乗った。ファミリーカーに乗り慣れない母は珍しそうに車内を見ていた。
まず、実家に着いてから、まだショッピングセンターが開いている時間だったから、ショッピングセンターに行った。
Kは飲んでなかったから、「おつまみを買う?」と私が言うと、「チーズコーナーどこかな」と言うから、連れて行ってあげた。「このチーズ、美味しいんだよー」とKはお目当のチーズを見付けた。
子ども達がアイスコーナーにいたから、大人の分もアイスを選んだ。
お金は私が払った。Kは嫌がっていたけれど、タクシー代だと思って、と私が言うと納得したようだった。
旦那さんはおつまみと花火をどこからか見付けて買っていた。子ども達が花火に興奮していた。
自宅に帰ってから、猫たちにササミを蒸したやつと餌を混ぜて与えた。
花火をする為に、バケツに水を入れて、チャッカマンでろうそくに火を灯した。皆で芝のところで花火をした。
一つだけ打ち上げ花火が入っていて、どうなるのかドキドキしたけれど、大したことなかった。最後に皆で線香花火をした。
子ども達はもう眠たそうだったから、和室に三枚お布団を敷いてやった。子ども達に歯を磨くように旦那さんが言って、子ども達はそれぞれのリックサックから、歯ブラシを取り出して歯を磨いていた。
Kは、台所のテーブルの椅子に座り、「ごめん、ビール貰っちゃった」と言いながら、ビールを飲んでいた。私もオレンジジュースにウォッカを少し入れたのを作り、彼女と飲んだ。子ども達を寝かしつけた旦那さんも来て、「なに飲む?ビール?冷酒?焼酎もあるよ」と言ったら、彼は「焼酎ロックで」と言ったから、「米焼酎?芋焼酎?」と聞くと「米でお願いします」と彼は言った。グラスを磨いて氷を入れて焼酎を注いだ。彼に渡して、三人で改めて乾杯をした。
彼は「お湯沸かしていいですか」というので、「どうぞ」と言った。枝豆を茹でたいみたいだった。
Kが選んだチーズを皿に出して、旦那さんが買ったおつまみもお皿に盛り付けた。私はKがハマっていると言うチーズを食べた。中にドライフルーツが入っていた。美味しかった。「うん、美味しい」と私が言うとKは「でしょー。私、よく食べてるけど飽きないの」と言っていた。Kは旦那さんが選んだおつまみも食べていた。旦那さんはKの好みをよく分かっているんだな、と夫婦の仲の良さを感じていた。
旦那さんは焼酎片手に、枝豆が茹で上がるのを見ていた。
Kは二本目のビールを飲み、私も二杯目のカクテルもどきを飲んだ。
Kに「田楽食べたこと無かったっけ」と聞いたら、「初めてだった」と言うので、「この町の郷土料理なのよ。お店も何軒もあるの。でも、あの店は見晴らしもいいし、犬やインコがいて子ども達が喜ぶかな、と思ったの。ミドリが死んだ時に、あなたの子ども達にどう説明すればいいか分からなくて、あそこからインコを貰って来ようかと悩んだの」と話した。
「文ちゃん、ザルはどこ?」と旦那さんに聞かれてザルを出してあげた。お皿も出した。
換気扇を消して、旦那さんはタオルで顔を拭きながら「お代わりお願いします」とグラスを私に渡したから、氷を足して、米焼酎を注いだ。「文ちゃん、焼酎の瓶を見せて」と旦那さんに言われて、彼に渡した。ステアして焼酎ロックを旦那さんに渡した。「文ちゃん、これ有名な焼酎だよ。美味いと思ったもん」と彼が言うから、「持って帰っていいよ。父は芋焼酎しか飲まないから」と私が言うと彼は喜んでいた。
静かだな、と思ってKを見たら、ひたすら枝豆を食べていた。私も食べてみたら、絶妙の火の通り方、塩加減で美味しかった。彼に「すごーい、美味しいよ」と私が言うと照れていた。
彼はご両親が共働きだった事もあり、小学生の頃から台所に立っていたそうだった。海の方の彼女の家に行った時にも、二人で料理をしていた。彼は性格もまめなようだった。
私は二人に断って、シャワーを浴びた。髪も洗った。田楽の煙の匂いが髪からした。ドライヤーで髪を乾かして、寝る時に着る浴衣を着た。化粧も落として、肌のお手入れをした。挿していた蜻蛉玉の簪をなおしに寝室に行ったら、猫たちはベッドの上で寝ていた。
二人のもとに行った。Kは三本目のビールを飲んでいて、彼もビールを飲んでいた。「焼酎飲まないの?」と私が聞くと、「勿体ないから」とはにかんだ笑顔をしていた。私はカンパリに炭酸水を混ぜて飲んだ。色が綺麗だった。彼が「キレイですね」と言うから、「飲んでみる?」と飲ませてみたら、「独特の癖がありますね。甘いのかと思った」と顔をしかめるので可笑しかった。
おつまみも全て無くなってから、片付けをして歯を磨いて私は就眠薬を飲んだ。
ご飯が残ったから、明日の朝はチャーハンを作ろうと思った。
今のソファーに彼は寝ると言うから、ソファーベッドにしてあげた。台を立ててスペースを作って、Kのお布団を敷いた。
お酒と精神のお薬や、睡眠薬は一緒に飲まないで下さい、と薬剤師さんが下さる注意書きに書かれていた。私は普段は全くお酒を飲まないので、気にしていなかったが、明日の朝起きれなかったらいけないと、スマホの目覚まし機能を用いた。
寝室に入り、ココを腕枕にしてすぐに寝た。
翌朝目覚ましで目を覚まして、顔を洗い、歯を磨いて肌のお手入れをした。黒地に白と赤の模様が入った絣の着物を着て、白地に波模様が入った帯を締めた。帯留めに珊瑚の素材の百合の花を着けた。髪を結い銀細工の髪飾りで珊瑚の髪飾りをした。気分は危惧していたみたいに悪く無かった。
コンタントをはめて、お化粧をした。朝薬を飲んだ。猫たちに朝ご飯をあげた。
エプロンをして、たまねぎを荒みじん切りにして、胸肉も小さく切って、オムライスを作る事にした。
サラダとインスタントのコーンスープが朝ご飯のメニューだった。
チキンライスの上に載せる卵の薄焼きを焼いていたら、旦那さんが起きてきた。
「文ちゃん、あいつに比べたら、かなり痩せてるけど、太って良かったですね」と言われて、返答に困った。彼は子ども達を起こしに行って、洗顔や歯磨きをさせていた。
朝ご飯の準備が出来て、台所のテーブルで旦那さんと子ども達と朝ご飯を食べた。子ども達はオムライスにケチャップで好きな文字や絵を描いていた。
Kはまだ寝ていた。人懐っこいルナが一緒に寝ていた。
旦那さんとお皿や茶碗を洗っていたら、Kが起きてきた。ルナを抱っこしていた。まだぼーっとしていた。
旦那さんに「顔を洗って歯を磨いて来いよ」と言われて、Kはしぶしぶルナをおろして、顔を洗いに行った。私はKの為にチキンライスを温めて、薄焼き卵を乗せて、お湯を沸かしてコーンスープを作った。
「食べれる?」と私はKが心配になって聞いたが、「顔を洗ったらスッキリした!昨日よく寝たし」と表情も良かったから安心した。
「文は眠れた?」と聞かれて、「うん。爆睡」と私が言うと笑っていた。「文、それは着物?」と聞かれて、「うん。夏用の着物。私、今月誕生日だから、母が買ってくれたの。似合う?」と聞くと「うん。大人可愛いよ」と言うから、笑ってしまった。
食後にコーヒーを豆から挽いて、三人で飲んだ。
旦那さんから「よその家に行ったら眠れないのに、文ちゃん家ではよく寝るんだよな。リラックス感が半端ない」と言われて嬉しかった。
三人で居間のソファーベッドをソファーに戻したり、お布団を畳んで和室に運んで、台を中央に置いた。
和室の子ども達が寝ていたお布団もたたんだ。
子ども達は、昨日行った温泉公園の小さな動物園に行きたいと言って、旦那さんの引率で行く事になった。
Kと私は隣村に出来たケーキ屋さんに行こうかと、私は母に電話して連れて行って貰う事にした。母も一緒にケーキを食べることになった。
このケーキ屋さんはずっと海外で修行をした後に、海外のパティスリーで働いているいた方で、二年前に奥さんの実家がある隣村でケーキ屋さんを開業されたのだった。
甘さ控えめで、見た目が繊細なケーキばかりだった。味も美味しかった。
店内にはイートインスペースが広く取られていた。
私はマンゴーがたくさん乗ったタルトを頼んだ。Kは、店内限定というケーキを頼み、母はミントのケーキを頼んだ。飲み物は皆アイスティーだった。
「文、その絣の着物、似合うじゃない。すっかり着道楽になってるわね」と言われた。「うん。帯飾りとか欲しくなっちゃうし、困ってる。幸いばーちゃん達が残してくれた小物がたくさんあるから、それで我慢する」と母に言った。
「文さんが浴衣ばかり着ているから、驚きました。でも似合ってますよね」とKが言ってくれて嬉しくなった。
Kのスマホに着信があり、何やら揉めているようだった。
「どうしたの?」と聞いたら、「ケンカになったみたいで、息子が泣いてるって」と言った。弁が立つ姪っ子ちゃんと息子くんは、よくケンカしていた。
「急いで食べて帰ろう」と言うと、Kは「泣くだけ泣いたら、機嫌が治るから大丈夫よ」と言うので、私は驚いたのだが、母は「そうですよね」と相槌を打っていた。子育ては奥が深い、と思った。
ケーキはとても美味しくて、Kと私は半分こして食べた。イートイン限定の気になっていたケーキも食べれて満足だった。
父から電話があった。「流し素麺の準備をしているから、十一時くらいになったら、家に来なさい」という内容だった。母に聞いても「聞いてない」と言うから、父の考えなのだろうと思った。Kに「父が流し素麺をすると言ってるけど、お昼はそれでいいかな」と聞くと喜んでいた。「旦那に電話するね」と言って、電話を掛け始めた。電話が終わり、「旦那も流し素麺、した事がないから楽しみだって」と言っていた。
まだ十時半だったけど、麺つゆとか買って帰らなければならなかったから、ケーキ屋さんを出ようとして、焼き菓子が美味しそうだったから、一番高い焼き菓子の詰め合わせと自宅用にも少し買った。Kに焼き菓子の詰め合わせをお土産にあげた。
ショッピングセンターで、麺つゆと生姜、ミニトマト、ブドウを母は買った。
そのまま実家に行き、頂き物の素麺を茹でてザルにあけた。
生姜を擦って、Kはブドウを房から外して洗っていた。ミニトマトも洗っていた。
お盆に器と割り箸、麺つゆを乗せて、Kは両手に素麺とブドウとミニトマトが入ったボウルを持って、我が家の坂になっている入り口に向かった。
父が竹で作った素麺流しの機材を見て、Kと「長いね」と言い合った。
旦那さんや子ども達も来た。旦那さんは素麺流しの機材に驚いていた。「お父さんが作られたんですか」と質問していた。
「素麺、流してみて」と父に言われて一掴みの素麺を流した。「うん。水の流れもいい感じだな」とニコニコ笑顔だった。一番下にザルを置いていて、掬いきれなかった素麺を入れるようにしていた。
旦那さんや子ども達に器を渡して、麺つゆを入れてやった。「生姜は好みで入れてね」と言って、割り箸も渡した。父にも器に麺つゆを入れてあげた。父には最初から生姜を入れてあげた。Kにも私が素麺を流すから、食べていいよ、と言ったが、「流したい」と言うので、一緒に流す事にした。
ある程度素麺を流してから、「爆弾だよー!」と言って、ブドウやミニトマトを流した。子ども達は、大喜びしていた。Kも素麺流しの列に加わった。
母も外に出て来て、「食べないの?」と聞いたけど、「ケーキを食べたからお腹空いてない」と言うので、「猫たちにお昼ご飯をあげて来てくれる?ごめん、お願い」と頼んだ。
私は『爆弾』のブドウやミニトマトを摘み食いしていた。
素麺を流し終えて、一番下のザルを見たら、かなり溜まっていたから、またその素麺を流した。『爆弾』も流した。
子ども達に、「楽しかった?」と聞くと、三人とも興奮した調子で、「文ちゃん、またしたいー!」と言うので、「おじちゃんに頼んでおいで」と私が言うと、三人は父の元へ行き、おねだりしているようだった。
お盆に器と割り箸などを乗せて、家の中に入り台所に運んだ。Kがボウルやザルを持って来てくれた。
器やボウルやザルを二人で洗いながら、「楽しかった?」と聞いたら、「もう満足よー。ありがとう」と言ってくれた。
仏間で父が飲まないからと米焼酎を三本、旦那さんに渡した。
「お中元で貰ったので、欲しいのあったら、持って帰って」と父はあれこれ、包みを開けてKに見せた。父が「うちはジュース誰も飲まないんだ。二箱来てるから、もう一箱を孫にあげればいいし」とジュースの詰め合わせとゼリー菓子をKにあげていた。
私は箱を用意して、それらを詰めた。焼酎は箱に入っていたが、更に緩衝剤で包んだ。
子ども達は、元気に走り回り、庭が広い我が家で探検ごっこをしていた。
Kが「そろそろ帰るね」と言うから、私の家に荷物を取りに行き、楽しい時間はあっという間に過ぎるな、と悲しい気持ちになった。
自宅に行き、Kは忘れ物がないか、見て回っていた。母がソファーでルナを抱っこして寝ているのに気付いて驚いていた。
「また月末に泊まりに来るね。文が調子が良さそうで安心した」と言ってくれた。「ご両親によろしくお伝え願います」とペコっと頭を下げた。
私はK達の車が見えなくなるまで手を振って見送った。
自宅に帰り、手を洗い歯を磨いた。
昼薬を飲み忘れていたから、慌てて飲んだ。
猫達が寄って来たけど、あなた達と遊ぶ前に、まずは着替えなのよー、と絣の着物を脱いでハンガーに掛けて、撫子柄の浴衣に着替えた。小物などもなおした。
ようやく、遊べるよーと猫を抱っこして居間に行き、寝っ転がって、猫たちのお腹を撫でたりして、猫にKとの別れの寂しい気持ちを癒されていた。
母が起きて、お腹が減ったと言うから、今朝の残りのチキンライスを冷蔵庫から出して温めた。母に薄焼卵はいるのか聞いたら、「いる」と言ったから、薄焼き卵を作った。
お湯を沸かしてコーンスープも作った。
母に「出来たよ」と言っても母は知らんぷりしているから、居間の台の上に運んであげた。「落とさないように気を付けてね。カーペットのクリーニング代、請求しますからねー」と言ったら、母はお皿にスプーンをカチャカチャわざと音をたてながら食べていた。
私は豆から挽いてコーヒーを淹れて飲んだ。
冷蔵庫の中を見たら、空になっていた。ササミもあと二本しか無かった。
欲しいものリストを書いて母に渡した。私はショッピングセンターの大音量が苦手で、行きたくないのだった。それに車の運転もしないし、重たい野菜類を持って八百屋さんから自宅に帰るのは、重労働なのだった。
母に渡したら、「分かった。私もコーヒー頂戴」と言った。
また豆から挽いてコーヒーを淹れて母に渡した。
「Kさん達の子ども達、素麺流し喜んだみたいね」と母が言った。「うん、旦那さんも初めてだったんだって。また月末の夏祭りの時に来るって」と母に言った。「昨日の田楽屋さんのお金いくらだったの?払うよ」と私が言うと、「いいの。楽しかったから」と母は言った。「Kに、『調子が良さそうで安心した』言われたの。嬉しかった」と母に言うと、「Kさんは、黙ってるけど文の事を良く見ているもんね」と言われて、同感だった。
「疲れた?」と母に聞かれて「うん、少し」と言うと、「ベッドで寝なさい。夕ご飯は作りに来るから、お父さんも来ると思うわ」と母は言った。
母に言われるがまま、私はベッドで昼寝をした。猫たちも一緒に寝た。ココを腕枕して、身体を撫でてやっていたら、ゴロゴロと喉を鳴らした。
起きたら、六時過ぎだった。夕薬を飲んで、天ぷらをしている母をテーブルの椅子に座ってボーッと眺めた。「お父さんは?」と聞くと、「お風呂に入ってる」と言った。
「叔父さんが作った野菜?」と私が聞くと、「そうよ」と母は言った。「叔父さんの野菜、美味しいよね」と私は言った。「Kが今度来た時にあげよう」と私が言うと、「叔父さんに聞いてからにしてね」と言われた。
Kからラインが来ていて、「着いたよー!色々とありがとう。楽しかったー。ご両親によろしくお伝え願います。またね」と書いてあった。
「猫と昼寝してた。母が夕ご飯を作りに来てる。父はお風呂。遠くから来てくれてありがとう!旦那さんによろしく!」と返事を返した。
冷蔵庫を開けたら、母に頼んだ以上の食材が入っていた。母に「冷蔵庫一杯だよ」と言うと、「これからこちらで生活するから、家族三人分よ」と母は言った。「叔父さんは?」と聞くと、「料理出来るし、五十男の面倒は見切れません」と母は茶化すように言った。
父がお風呂から上がって来たから、水をあげた。「寝太郎、起きたのか」と言われた。無視して、「Kさん達、着いたって。すごーく楽しかったって。ご両親にどうぞよろしくお伝え願います、とラインが来たよ」と父に言うとニコニコ笑顔になった。
三人で叔父が作った夏野菜の天ぷらを食べた。父は芋焼酎を母はビールを私はノンアルを飲んだ。
食後にKが持ってきたお土産を両親は見て、「気を遣わなくていいのに。。。」と言っていた。立派な陶器製の容器に入った焼酎は三千円以上もする物だった。父が好きな赤ワインに母が好きな日本酒、お菓子は父の好物、母の好物、そして物産館一押しのお菓子、海苔の佃煮、海苔、練り物が数種類入っていた。
私は練り物を冷蔵庫に入れてから、お湯を沸かして豆を挽いてコーヒーを淹れた。今日ケーキ屋さんで買った焼き菓子を皿に並べた。
「コーヒー入ったよー」と両親を台所に呼んだ。テーブルに座った父は、「これはどうしたんだ?」と焼き菓子の事を聞いて来たから、「今日、お母さんとKさんと行った隣村のケーキ屋さんで買ったの。焼き菓子の詰め合わせ、Kさんにあげたよ」と説明した。私は苺のメレンゲの焼き菓子を選んだ。苺の風味がして美味しかった。父はクッキーを選んでやはり「美味しい」と言っていた。母はマドレーヌを選んで、ゆっくり優雅に食べていた。
夕飯の皿や茶碗や、マグカップなどを洗って、私は母とお風呂に入った。猫たちも入って来た。髪を洗って、シャワー浴びてを浴びていたら、シャワー浴びていたら、シャワーが好きになった子猫三匹が一緒に浴びていた。「変な猫」と私は言いながらも可愛くて堪らないのだった。
母と私はそれぞれ、猫たちを専用のシャンプーで洗ってあげた。ココも洗ってあげた。
お風呂から上がり、髪をタオルで巻き、身体にバスタオルを巻いてから、猫たちをタオルドライした。ドライヤーで優しく乾かしてやった。
それから新しい浴衣を着て、髪を乾かした。いい加減髪を切りたくて仕方がなかったが、父が嫌がるので我慢していた。まだ白髪がないのが幸いだった。
歯を磨き顔のお手入れをした。
お風呂上がりに水を飲み、就眠薬も飲んだ。
母は長風呂だったから、途中声を掛けに行っていた。
母はようやく上がって来て、冷凍庫を開けてアイスを出して食べ始めた。母はよく食べるのに痩せているのが不思議だった。
和室にお布団を二組敷いた。シーツと枕カバーを変えた。ソファーで寝ていた父に、「お布団で寝たら」と声を掛けたら、父は起きてお布団で寝た。
母に「おやすみ」と言って、寝室のベッドに横になり、猫たちと寝た。
今は中学1年生になった孫に、父は夏休みに帰省したら素麺流しをしてあげていました。彼女も成長して、今は喜ばないでしょうね。
今日はラインで数学の宿題の分からない所を教えて、と問題の写真が送られて来ました。いつまで教える事が出来るのでしょうか。