親
両親の文への思いです。
母に夕飯を作ると言ったから、エプロンをして、冷蔵庫の中と叔父が作ってくれた野菜が入った籠を見た。
母はトマトが好きだったから、トマトの中身をくり抜いて、とろけるチーズを入れて、バジルソルトをかけてオーブンで焼く準備をした。
それから妹から作り方を習った白身魚のホイル焼きと、スナップえんどうとミニトマトとキュウリと アボカドのサラダを作る事にした。
納豆を混ぜて、包丁でたたいた梅肉と青紫蘇の千切りを餃子の皮に包んで揚げる事にした。チーズに青紫蘇を巻いて、餃子の皮に包んだのも揚げた。
五時過ぎになってから、ホイル焼きに火を入れて、スナップえんどうを茹でた。ミニトマトを半分に切った。アボカドは色が黒くなるから、切ってレモン果汁をまぶした。キュウリは薄く輪切りにした。
そしてオーブンにトマトを入れて焼いた。
猫達に餌をあげて、夕薬を飲んだ。
テーブルを布巾で拭いて、使う皿を食器棚から出した。
母が六時前に来て、「あら、本当に作ってくれたの」と驚いていた。
「うん、作ったよ。味に保証は無いけど」と言った。「疲れた。ちょっと休憩」と言って、ソファーに横になった。母が「何作ったの?」と聞くから、色々ー」と答えて、ココを撫でた。母がアイスを持って来てくれたから、一緒に食べた。バニラアイスだったから、ココにも少しあげた。母は抹茶のアイスを食べていた。
「元気回復!お風呂を沸かして来るね」と母に言って、浴槽を洗って、床も洗った。洗剤の泡を流して、お湯を浴槽に溜めた。
父が来てから、父はお風呂に入った。
三人で私が作った料理を食べた。父は焼酎を母はビールを飲み、私は麦茶を飲んだ。
父は納豆餃子を気に入ったみたいだった。母はトマトの中身をくり抜いてチーズを入れてオーブンで焼いたのを二つも食べた。
私はスナップえんどうが好きだったから、ポリポリと食べた。オーブンで焼いたトマトは美味しかった。
ホイル焼きは意外に美味しく出来ていた。
「やっぱり、お母さんの娘だな、美味しかった」と父はニコニコ笑顔だった。
「文、ありがとうね。美味しかったわ」と母は微笑んでいた。
「これからは無理しない程度に私、作るね」と言うと、父は「文が無理して体調を崩したら、一番きついのは文だぞ」と言うのだった。母も「一緒に作りましょ」と言った。「そんなに甘えてていいの?」と二人に聞いたら、「文はまだ体調が不安定な時があるから無理するな。文は気を遣い過ぎる」と言われた。母からは「文が元気が無くなったら、ココちゃん達は、誰が世話するの?無理をしないで欲しいわ」と言われた。両親は過保護だった。でも両親の愛情はありがたかったから、二人に「ありがとう」と言った。
母と二人で食器を洗った。
夕薬も飲んだ。
母と一緒にお風呂に入って、話さなきゃと思っていた、隣県の友達の話をした。話を聞いてから、母は「また文を利用して。。。」と怒っていた。「文、いい加減その子と付き合うのはやめなさい」と真剣に母は言った。「私も彼女、拝金主義になってしまっているから、ついて行けない気がするんだよねー」と母に私の気持ちを言った。「今回は仕方がないけど、もう頼まれても断りなさいね」と言われた。
母に「週末の土曜日はデートで、私は帰りが遅くなるから、猫たちの面倒を見てね」と頼んだ。両親は私が時々その男性とデートしているのを知っていたが、相手の方が立派な職業で、私をいつも市内からうちまで車で送ってくれる事から、文句は言わないのだった。母からは「結婚が無理でも、茶飲み友達になれるといいわね」と言われていた。私は毎回ただ映画を観て、食事をして、ドライブをしたり、博物館などに行くデートは正直言って退屈だった。まず、彼とは映画の趣味が全く違うのだった。苦痛だった。
お風呂上がりに猫たちにドライヤーをあてて、毛を乾かしてやってから、私の体も拭いて、髪をドライヤーで乾かした。肌のお手入れをして、歯を磨いた。
父はソファーベッドに寝ていた。
私は水を飲んで就眠薬も飲んだ。浴室にいる母に「先に寝てるよ」、と声を掛けて、明日は何も無いから、晴れたら洗濯をして猫たちと遊ぼう、とココを撫でて、眠った。
朝起きたら八時を過ぎていた。顔を洗い、歯を磨いて、肌のお手入れをした。今日は緑色の浴衣を選んだ。黒い花の模様が入っている浴衣だった。帯は紫色で裏側が黄色のを締めた。髪はゆるく三つ編みにして、それを纏めた。硝子の簪をさした。顔に薄化粧をした。
居間の台の上に『よく寝ていましたね。料理、美味しかったです。ありがとう。猫ちゃんたちにはご飯をあげました。また夕方に来ます』と書かれたメモ用紙が置いてあった。
私は母からのメモを保管していた。
昔、入退院を繰り返していた頃に貰った手紙やメモも大事に保管していた。
朝薬を飲んだ。
シーツ類や、汚れ物などを洗濯した。
それから、朝ご飯のパンを焼いて、ヨーグルトを硝子の器に盛って、ジャムはイチジクのジャムを選んだ。イチジクは母の好物だった。
コーヒーを淹れて、ゆっくりと朝ご飯を食べた。
使った皿や器などを洗っていたら、洗濯が終わったというお知らせの音が聞こえて来た。
縁側に出て、洗濯物を干した。
ココも降りて来て、芝を食べていた。一緒に庭を歩いて回った。子猫たちの鳴き声が部屋の中から聞こえて来たから、私はココを抱っこして、部屋の中に戻った。
ソファーに座り、私は図書館で借りて来ていた本を読んだ。ココは子猫におっぱいを与えていた。
本はシルクロードを舞台にした内容で、とても面白くて、この作者の他の本も今度借りて来ようと思った。
昼薬を飲んでから、お昼ご飯は簡単にざる蕎麦にした。卵があったから、温泉卵を作って、麺つゆに入れた。麦茶を注いで、ざる蕎麦を食べた。
歯を磨いて、化粧をなおしてから、バッグに花鋏、ミニタオル、スマホ、お財布を入れて、花袋に三組み分の花を入れて、地元の小学校、中学校、高校に花を生けに行った。
さすがに疲れてしまっていて、帰って手を洗いうがいをしてから、花鋏の手入れをして、花袋は洗濯籠に入れて、猫たちと寝たら、起きたらもう五時過ぎで、母が洗濯物をたたんでくれていたから、私も一緒にたたんだ。
「文、またあのチョコレート食べたいわ」と母が言うから、お湯を沸かしてコーヒーを淹れた。
猫たちには餌を作ってあげた。
「学校に花を生けに行って来たの。疲れて寝てた」と言うと、「喜ばれたでしょう」と母に言われた。地元の学校は視察が多いのだった。
母と台所のテーブルで、コーヒーを飲みながら、淡いピンクのイラストが描かれたチョコレートを二人で食べた。果実の風味がするチョコレートだった。
「今日は何を作るの?」と私が母に聞くと、「シシトウと牛肉を炒めたのと、麻婆豆腐よ」と母は言った。「毎日メニュー考えて、お母さんすごいね」と私が言うと、「家族の健康の為よ」と母はさらりとした口調で言った。母は食育関係の資格も持っていた。
「私、お風呂洗って、沸かすね」と母に言って、浴室に行ってシャワーで流してから、洗剤をかけて、浴槽と床を磨いた。泡を流してから、お湯を溜めた。
たたんだシーツ類や、洗濯物をなおした。
それから母の料理の手伝いをした。
父が来て、「お風呂どうぞ」と言うと、「ん」と言って、父は着替えを持ってお風呂場に行った。
料理を注ぐ為の器やお皿を出した。
母は「あー、疲れた」と言って、ビールを飲んでいた。
「文、その浴衣もいいわね」と母から言われた。「体重もだいぶ戻ったみたいね」と言われて、「うん。疲れにくくなったみたい」と私が言うと、母は「よかったね」と言ってくれた。
母に、「病院に夏の着物を着て行ってみようか。主治医の先生の反応が楽しみ」と私が言うと、「この子ったら。でもカウンセリングの先生は褒めて下さりそうね」と呆れたように言っていた。
父は辛口で、母が作った麻婆豆腐に、唐辛子の調味料をいれて食べていた。母と私は辛い物は苦手だったから、二人で目配せして、父の行動を見ていた。
シシトウも、辛いのがあって、私は「辛い!」と言いながら食べた。
茶碗や皿などを洗ってから、みなでアイスコーヒーを飲んだ。父にはアイスも出した。「お前たちは食べたのか」と聞かれて、「うん。昨日食べたの」と言うと、父はアイスを半分母にあげていた。
「お風呂に入るね」と両親に言って、着替えの浴衣を持って、お風呂場に行った。猫たちもついて来た。
三つ編みしていた髪を解いて、髪を洗った。シャワーで流していたら、猫たちはやはり私の背後でシャワーを浴びていた。猫たちを洗ってやってから、私も身体を洗い、シャワー浴びて流してから、湯舟に浸かった。猫たちは蓋の上に敷いたバスタオルの上に寝そべっていた。
お風呂を上がり、髪にタオルを巻いて、バスタオルを身体に巻いてからら、猫たちをタオルドライしてドライヤーで優しく毛を乾かしてやった。
私も髪を乾かして、身体を拭いてから、歯を磨き、顔のお手入れをした。
お風呂上がりに水を飲んで、就眠薬も飲んだ。
母は父と一緒にソファーベッドで寝ていた。
電気を消して、私は寝室に行った。猫たちはベッドの真ん中に寝ていた。
ヘッドライトの灯で今日の出来事を日記に書いた。そのままいつの間にか寝ていた。
翌朝七時前に目が覚めた。
私は顔を洗い、歯を磨いて、肌のお手入れをしてから、寝室に戻り、淡い水色に波の模様が入った浴衣を着て、紫色の帯を締めて、髪は頭の真ん中くらいにお団子にして、蜻蛉玉が垂れている簪をさした。
薄化粧をしていたら、猫たちが鳴き出したから、餌を作ってあげた。
両親はまだ寝ていた。私は両親の朝ご飯を作ってから、朝薬を飲んだ。
私はパンを焼いて、ヨーグルトを硝子の器に盛って、お湯を沸かしてコーヒーを淹れた。起きて来た母が「私にも淹れてちょうだい」と言うので、マグカップを二つ出して、母の分も珈琲を淹れた。
「お母さん、昨日疲れてたんだね。寝てたよ」と言うと、「あとでシャワー浴びて浴びるわ」と言った。
「今日のお昼、ランチしに行かない?」と、二人のお気に入りの店に行こうと誘ったが、「会社に来客があるのよ。明日なら行けるかなー」と言った。「忙しいんだね」と私は両親が心配になった。
父が起きて来て、洗面所で顔を洗っていた。
私はお味噌汁を温めなおして、塩鯖や、サラダをテーブルに並べた。ご飯をよそい、お味噌汁もお椀に注いだ。
私は今日はO先生から貰った苺ジャムをパンに塗ったり、ヨーグルトに掛けて食べた。母が「美味しそうね」と言うから、パンを千切って母にあげた。「美味しい、このジャム」と母が感嘆していたから、「O先生が下さったの」と言うと、父はトーストが食べたくなったみたいで、「一枚焼いてるくれ」と言うから、焼いてあげて、コーヒーも淹れてあげた。父も苺ジャムの美味しさに、「これは美味いな」と満足気だった。母にはヨーグルトにそのジャムを掛けたのをあげた。
「あのね、お父さん、お母さん、うちに来るの無理してない?」と私は二人に聞いた。
「私は先月末から気持ちが高揚して、眠れなくなって不安定になっていたけど、もう今はちゃんと眠れるようになったし、大丈夫よ」と二人に言った。
父は「それはお前の考えだぞ。お前を一人にして心配している方が仕事も手につかなくなる」と言った。
母は「文、あなたはね、寂しがり屋よ。一人になるとこころを乱すわ。調子もまだ不安定だと思う。私たちは来たくて来ているのだから、遠慮すること無いのよ」と言った。
「ありがとう。本当はまだ不安だった」と私は本心を言った。
母と茶碗やお皿などを洗っている間、父はコーヒーを飲みながら、新聞を読んでいた。
それから洗面所に行って、歯を磨いて、着替えて会社に行った。
母と麦茶を飲みながら、またさっきの話をした。
「私、一人暮らしをやめて、実家に帰った方がいいいのかな」と母に言うと、「今のままでいいんじゃない?いつまでも私たちはいるわけじゃないんだし、その時の訓練だと思って、一人暮らしをすればいいわ」と言った。
答えは出なかったが、答が出るような問題じゃないんだろうな、と思った。
過保護過ぎるくらい、両親からは守られています。
ありがたいです。
日記帳や、手帳を見ながら、書いています。
およみくださり、ありがとうございます!




