表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界無能者の観測記録  作者: ホムポム
第2章
12/123

悲哀通告

ミカが狭いと言っていた通り

本当に小さな村だった


人口20人ほど………

それも老人たちがほとんどを締めている




「少し前はもうちょっといたんだけどね……」


ミカの悲しそうな顔に

何があったのかは聞けずにいるうちに 

最後に離れを案内された




「ここで好きなだけ休んでいいから

おじいちゃんの物置きだし

適当にくつろいじゃっていいよ〜


何か困ったことがあったら 来ていいからね

ご飯の時間になったら また来るから〜」


じゃっと 片手を上げるミカを

俺は見送り 辺りを見渡す




ミカは物置きだと言っていたが

小さな本棚くらいしか

物がなく掃除もこまめにされている


6畳ぐらいの場所




適当に目についた本を 引っ張り出す

目についたというのは


俺の知らない知識を補完するためだ

農業やキノコの本もあったが


詳しくは無くても 記憶にあるので

時間があれば読んでみよう




俺が取り出した本は 

ヴァイス王家の歴史

異人と魔物の関連性

神に仕える者



最後のは

その手の本が大量にあったので

どんなものかと手に取ってしまった


その中でも1番記憶になさそうで、興味をひいた

異人と魔物の関連性 という本を開いてみる




   異人と魔物の関連性  A へロー

異人 自身をここではない世界からきたと

言われている者の通称


彼らはこの国の常識を知らず

この国より遥かに

発達した世界から来たと言っている


普通なら異常者扱いなのだが

異人達は例外なく強い


見た目からは想像もつかないほどの

身体能力を有し


神の祈りなくして

神術のような力を行使する者 


大抵その2つを持つものが異人とされている

神が肉体を得て常に現界した姿が

異人の正体ではないかと私は考える


近々異人と会える機会がある

私が今回筆を取ったのはそれが理由だ 


次に魔物について


コンコン



「入っても宜しいかな?」

扉の外から村長の声が聞こえる



俺は本を閉じ「はい どうぞ」

と出迎える



村長は無表情に

「悪いが明日の朝には

この村から出ていってもらいたい」

しかしとても悲しそうな声で俺に告げた


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ