第3話 他人→知り合い
う~ん……。
あの美形さん、最近よく来るんです。
2,3日に一回の割合で。
いや、ね?流石になれましたよ。
もう、「またきたんだ~」位の感覚しかありません。
もしかしたら、村の人よりお得意様かも。
いっつも何か買ってくれるんですよねー。
毎回違うものだから、そのうち全種類制覇するかも。
といっても、そんなに種類があるわけじゃないですけどねー、あはは。
村の人に聞いてもそんな人は知らないっていわれますし。
いったい何処の誰なんだろう?
近くの村の人かな?
よっぽど、暇人なのかもしれい、とかコッソリ思っちゃってます。
ま、どれにしても、いっつも勝ってくれるお得意さまには変わりないので、お礼におまけをつけてみました。
最初に来たとき買ってくれたクッキーです。
いつものようにやってきた、美形さん。
はじめて、私的に声をかけてみた。
「あ、あの。いつも買ってくれてありがとうございます」
そういうと、美形さんは少し驚いた顔をした気がする。
ほとんど表情が動いてないから、勘だけど。
なんとなく、そんな気がしたのだ。
「いや……。こちらこそ、いつもおいしいケーキを食べさせてもらっている……」
うん、美形はやっぱり美声でした。
いや、そうじゃなくて、お礼を言ったのに、逆にいわれてしまった。
見た目は怖そうだけど……
だって真っ黒の服に無表情だモン。
意外に優しい人なのかもしれない。
「そんな、おいしいものではないと思いますけど……。
あ、これ、いつも買ってくれるから、オマケです」
そういって本日お買い上げのケーキとともにクッキーを渡した。
美形さんは、それを受け取ると、微かに笑った気がする。
「…………」
無言でそれを受け取ると、颯爽とお店を出て行ってしまいました。
うん、自分よくがんばった。
いくら慣れたとしてもやっぱり美形は苦手です。
でも、お得意様には変わりないですもんね。
いや、できる限りかかわりたくないですけどね。
矛盾しているけれども、私の気持ちは変わりません。
美形は嫌い・苦手。
これは私の魂に刻まれたことなのです。
私が勝手にそう思っているだけなんですけど。
さて、明日は何を作りましょうか。
み、短い……
会話も少ないし、短い…・・
うぅ、こんな小説を読んでくれているのに大変申し訳ないです……




