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小さな村のケーキ屋さん  作者: 玲燐
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第2話

美形さん目線です




第2話  ヴァンパイアとお菓子



私は、自分の家に帰ろうと、ニレニア国上空を飛んでいた。

友人に会いに行った帰りだ。

友人というより腐れ縁という感じだが。


私はヴァンパイアなので、背中から翼が出る。

翼といってもこうもりのが大きくなったようなものだ。


私の家は、アレーリア国にある。

アレーリア国は魔物の国だ。

この世界には、人間と魔物がいる。

魔物だからこの言い方は正しくないかもしれないが、人口は魔物の2倍の人間、というくらいか。

しかし、魔物は強大な力を有しているものも多い。

数で圧倒的に有利だからといっても人間達に滅ぼすことは無理に近い。

我々も、上級の者は無駄に人間を殺したりしない。

まぁ、ただたんに争いを起こすのが面倒だからだだが。

下級の魔物は簡単に人を殺す。

たいした力も無いので人間でも殺すのは簡単だ。

人間達は我々を殺すための霊術を研究しているらしい。

まともに当たっても玉砕するだけからな。


今日の夕飯はどうするかな、そんなことを考えながら飛んでいると、下のほうから甘い匂いがした。

魔物は人間と比べていろんなものが優れている場合が多い。

魔物中でも上に位置する私が嗅覚に優れているのも当然のこと。

その匂いは、なぜだかとても魅惑的で、何の匂いなのか気になった。

長年生きてきたせいか、何にも興味をもてなくなってきた私には珍しいことだった。


匂いを頼りに急降下すると、そこは小さな村だった。

そのうちの一軒から、漂ってくる匂い。

家の前には『ケーキ屋』の文字。

扉を押して入ってみると、一人の女がカウンターにいた。

その女からは、魔力があふれている。

普通、人間は霊力を宿している。

人によって程度はあるが、まったく宿していないというのはありえない。

人間が魔力を宿すことはない。

魔力は人間にとって毒なのだから。

それなのに魔力を宿しているこの人間はナンなんだ!?

とくに害意があるわけではないみたいだし、そもそも魔力がコントロールされていない。

雑魚魔物からみたら格好のえさだろう。


店に入って、並べてある商品を見る。

珍しい食べ物だ。

果物を食べないわけではない。

並んでいる『お菓子』には魔力が込められていた。

たぶん、作っている内に溢れている魔力がこもってしまったんだろう。

澄んでいて美しい魔力。

そのせいで、力のある魔物や人間にとってかなり魅力のある香りを放っている。


作っただろう、カウンターのにいる女。

容姿は平々凡々だが、その周りに溢れている魔力は凄まじいほど澄んでいた。

俺は微かに眉をひそめた。

まだ、このあたりに魔物は集まっていない。

人間達にも動きはなさそうだ。

しかし、それも時間の問題だろう。

なぜなら、彼女の作った魔力のこもるお菓子。

それは魔物にとっても人間にとっても力になる。

それを作った彼女を食べればもっと大きな力になる。

人間に囚われるのが先か魔物に食われるのが先か。


クッキーを買い、店を出た俺。

俺は人間なんか嫌いだ。

愚かで、身分知らずな人間。

でも、彼女は違うと思った。

なぜだかは分からない、だが守りたいと思った。


俺は村全体に結界をはった。

彼女の魔力の匂いを外に漏らさないための結界。

俺はその結果意をしばらく眺めた後、自分の家へと飛び立っていった。



 

か、会話がない……

う~ん……次は、会話を入れよう

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