真田幸村くんー三途の川で詰む、けっきょくみんなすっぽんぽん
大阪夏の陣で華々しく討ち死にした真田幸村くん。
三途の川の前までやって来ました。そこにたたずむすっぽんぽんの男が一人。
「あの…あなたは?」
「わしが、わしは今川義元じゃ」
「はあ…その今川義元くんが何で、すっぽんぽんでこんなところにいるんですか?」
「奪衣婆ちゃんに着ているものを剥ぎ取られてな。なんか、わし、生前に東海一の弓取りを自称したのが大罪らしい。嘘ついたので閻魔様に舌抜かれるらしい。どうしようかと思ってるんよ」
「は…はあ…あっ!」
「どうした?」
「渡し賃の六文銭がない。ここに入れておいたはずなのに」
「じゃぁ、貸してやろうか。十一でよいか」
「いえ、いいです。ところで、なんで、みんな、すっぽんぽん何ですか?」
「かって、わしが三保の松原の天女は着物を隠されているのだから、すっぽんぽんのはずだと言ったら皆は笑った。だが、見てみよ。このすっぽんぽんの人々を。奪衣婆ちゃんに着物を剥ぎ取られて、皆、すっぽんぽんではないか。わしの説は間違ってなかった」
「何をごちゃごちゃ言っとるんじゃ。義元、お前、さっさ三途の川渡らんかい!」
「あ、奪衣婆ちゃん」
「おや、新入りかい?お前さんは?」
「奪衣婆ちゃんですか。なんて美しい」
奪衣婆ちゃんの手をガシッと握る幸村くん。
「おや、まあ、見る目があるのう。ケンちゃんよりいい男かもしれん」
「それで相談なのですが、実は六文銭を落としてしまったらしいのです。なんとかなりませんか」
「そうじゃのう。まあ…お前さんの生前の罪を測ってみよう。着物を脱いで」
幸村くんが、着物を脱ぐとチャリーンと一文銭が六枚。
「あ…あった。これで船に乗れる。じゃあね。奪衣婆ちゃんバイバイ」
つづく
「信長に続き、幸村まで脱がせてしまいました。次は誰を脱がせ……いえ、誰を登場させようか迷走中です。感想や『この武将を出して!』というリクエスト、お待ちしています!
真面目な戦国も書いてます
もし「万福丸が処刑されずに薬師として生きたら?」というガチな歴史IFに興味がある方は、こちらをどうぞ。
『ある薬師の一生 〜浅井万福丸の生存ルート〜』
https://ncode.syosetu.com/n0053lh/
※こちらはIQを捨てていません




