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17.エピローグ2
私が電話をしている間、まるは私の膝の上で丸くなって眠っていた。ふと、首輪に、小さく折りたたんだ紙が挟まっているのを見つけた。そう、雄一さんが私に宛てて書いてくれた手紙だった。
私の部屋と雄一さんの部屋を行き来しているまるは、いつからか手紙を運ぶようになった。伝書鳩ならぬ郵便猫。
私は、まるの首輪から手紙を抜き取ると、目をうっとりさせてそれを読み始めた。「僕は、不器用だから……」そう話していた雄一さんが書いた手紙らしく、『拝啓』なんて古風な頭語を使って書き始められていたが、手紙の随所に雄一さんの優しさが込められていて、読んでいる私は自然と顔を赤らめる。
読み終わった後、私は、まるに「私のもとに帰ってきてくれて、ありがとう」と囁きながら、優しく撫でてあけた。まるは、気持ちよさそうに「ニャア」と鳴く。
まる……私が名づけたように、背中に黒の円い模様のある白猫は、私のもとに縁という素敵な贈り物を届けてくれる、幸せの猫だった。
(了)




